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エンジニアが「基本からわかる土と肥料の作り方・使い方」を読んだ

2023/07/24に公開

はじめに

多肉植物などを育てる上で土と肥料について不明な点が多かったので読みました。
この文章はあくまでも私の感想と要約ですので、詳しく知りたい方は実際に本を購入し読まれることをおすすめします。

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全体の感想

基本的に土にはpHがあり、賛成気味が喜ばれる。
人にとってのお米が「水」と「日光」であれば、他の栄養素が土から得られる栄養素である。
様々な栄養素が必要だが、基本的に土に含まれているため特に注意するべきは「窒素」「リン酸」「カリ」である。(根菜はリン酸多めに必要)
また、土の中には微生物が存在していて、それらの影響により栄養素の割合が変わるため生態系のイメージで向き合う必要がある。
化学肥料は即効性があるが、有機肥料は微生物の分解などの手順を踏むため時間がかかる。
肥料の形状によっても効果が出る速度が異なるためその点も注意が必要である(例えば液状の場合は即時出てくる)

内容

根腐れ

根腐れとは水のやり過ぎにより根が窒息死して腐る現象。
水はけの良い土を利用する必要がある

土の種類

基本用土:ガーデニングのベースになる土
 ・黒土:火山灰を母材とする表層土、有機物が多く豊肥力が高い
 ・赤玉土:関東ローム層の赤土を乾燥させて粒子を揃えた土。通気性・水はけ・保水のバランスが良い、肥料成分は含まれていない
 ・鹿沼土:栃木付近のローム層で採取、軽石を主成分とする。赤玉土に似ているが酸性が強い
 ・荒木田土:水田の土、有機物を多く含み保肥性、保水性に優れる
 ・真砂土:花崗岩が風化した土、粘土質で水持ちが良い、肥料成分が含まれない

補助用土:基本用土にブレンドして改良する土
 ・腐葉土:落ち葉が土状になったもの、通気性・保水性・保肥性に優れたものに改良するために利用
 ・堆肥:植物性や動物性の物を発行させた土、肥料として利用される事が多い
 ・ポートモス:水苔やシダ類が堆積・腐食した土、酸性が強いので酸性化したい場合に利用、保水性、保肥性、通気性を高める
 ・バーミキュライト:蛭石を原料とする土、保水性・保肥性・通気性・断熱性・保温性に優れる
 ・くん炭:木材や籾殻を燻して炭化させたもの、保水性・通気性・排水性・アルカリ性なので中性化する目的でも利用する
 ・パーライト:黒曜石・真珠岩などを焼いて発泡させたもの、軽いのが特徴、保水性や排水性、通気性のバランスを整える
 ・ゼオライト:火山岩が凝固してできた鉱物、保湿、保温効果に優れ、湿気や通気性を高め、堆肥を流れにくくする

培養土:基本用土と補助用土を混ぜて作られた土

本別の土の作り方

@はじめての多肉植物ライフ
 赤玉土2、鹿沼土2、腐葉土1、川砂2、くん炭1、バーミキュライト2
@多肉植物育て方ノート
 赤玉土8、くん炭1、川砂1
@らんまるえんげいちゃんねる
 軽石2、鹿沼1、赤玉1(粉塵を取る)
  +マグァンプkをひとつまみ

土の基本

砂土:海沿いの砂や川砂を80%含む、水を含まないため水持ちが良くない
土壌:微細な粒子の年度を25%‐45%含む、植物を育てるのに向く
埴土:年度のような粒子を50%含む、水田の土

短粒構造の土:
 水分は保たれるが通気性が悪い、乾くと水不足・肥料不足
団粒後続の土:
 大きな粒の間に隙間ができるため水はけが良い、植物の育成に良い
 感想、根の伸長、微生物の働きにて発生する

pH:酸性・中性・アルカリ性を示す値、植物は6.0‐6.5が最適。中性点は7、低くなるほど酸性、高くなるとアルカリ性となる。日本は酸性が多い。

良い土の基本

通気性:音が伸びやすく柔らかい、根が呼吸できること
団粒構造:水はけと水持ちが良いこと
適切なpH:土のpHが適切で養分とのバランスが良い
生物:様々な土壌微生物や生物が住み着いている

土の作り方

  • 基本的に酸性の土壌が多い
  • 石灰資源を入れて土壌改善をする。
    • カルシウム・マグネシウムを補う
    • アルミニウム害を防ぐ
    • 肥料分を吸収しやすくする
  • アルカリ性の土壌は改善がし辛い
    • 硫安・塩加・塩安・過石を土壌に入れて中和する

連作

  • リン酸は流れにくいためその場に留まりやすい
  • トウモロコシ・クウシンサイ・ブロッコリーなどを育てて作物に吸収させる
  • 太陽光にて消毒を行う事もできる

植物の基本

導管:根から吸収された水や養分を枝や葉に送る
ふるい管:葉で作られた有機物を根に送る

基本的に栄養は水を吸い取り葉で光合成し、全体に行き渡らせる(糖を合成する)
他には栄養素を吸い取る場合もある(ただし、基本的に無機物化した栄養のみ)

コンテナ栽培

  • 根をはる場所が小さい
  • 用土は水はけ重視とする
  • 水やりの頻度が多くなるため養分が流れやすい
  • 肥料を年に1度程度追加する
  • 大きな鉢で育てると壁面にしか根を張らないので徐々に大きくしていくと良い
    • 小さな鉢で育てると大きくならない
  • 培養土(合成済みの土)を使う場合
    • 適合する植物かどうか?
    • 肥料入りかどうか?(有機肥料か科学肥料かによっても異なる)
    • 酸度調整済みかどうか?
    • 用土の配合材料はなにか?
    • メーカ名及び所在地

栄養素

基本的には土に含まれているが、特に重要なのは3要素である。
また二次要素についても注意が必要である。

三要素

  • 窒素:葉や茎を作るのに必要、葉肥とも呼ばれる
  • リン:花つき、実付きを良くする、花肥・実肥とも呼ばれる
  • カリウム:茎・根を強くする暑さや寒さ・害虫への耐性、根肥とも呼ばれる

二次要素

  • カルシウム:細胞壁を強くする、体全体を強くする
  • マグネシウム:リン酸の吸収を助ける、葉緑素の成分。苦土とも言う
  • 硫黄:タンパク質の合成に必要、根の発達を助ける

微量要素

  • 塩素:光合成に必要
  • ホウ素:花芽の形成、花粉管の成長に必要
  • マンガン:光合成に必要
  • 亜鉛:成長に必要
  • 銅:成熟した株になるのに必要
  • 鉄:葉緑素の合成に必要
  • モリブデン:硝酸の還元に必要
  • ニッケル:尿素をアンモニアにする酵素に含まれる元素

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