PMBOKの概要について、分かりやすく説明してみる
概要
PMBOKを学習する前に概要だけでもまとめたいと思いまとめました。
内容の詳細説明は今回の記事では説明を避けますが、こちらの記事を読めばざっくり概要だけわかるようになっています。
元ネタはこちらです。
もっと知りたい人はご購入を…
PMBOKガイド・マニュアル
内容
PMBOKとは?
ウィキペディアによると 「国際的に基準化されたプロジェクトマネジメントの知識体系であり、建築、製造、ソフトウェア開発などを含む幅広いプロジェクトに適応できるプロジェクトマネジメントの基盤」 とのことです。
「色々なプロジェクトがあるけど複雑だしやり方色々あるけど、まとめて基準化してみたよ!」 って感じですね。
手元にある本が第5版になるため、古い情報な部分がありますがご了承ください…
Wikipediaにあるように最新のものではプロセス郡の数などが増えて、少し異なる説明になっているようです。
全体
PMBOK
とはプロジェクトの各処理を定義して、これらの処理を行うために必要なものと出力しなければいけないものを定義したモノです。
例えば、ホットケーキを作る
という処理を説明してみます。
この図のように、ホットケーキを作る場合には入力であるいくつかの要素が必要となります。
また、最終的にホットケーキという出力ができることになります。
更に細かい点として、「材料が足りない場合は購入しなければなりません」
し「材料も調理方法によって変わってくる場合」
もあるでしょう。
材料を買う
という処理や調理方法を決める
という処理がある場合は下記のようになります。
このときに、調理方法
は調理方法を決めるという処理からみると出力
となり、料理
という処理からみると入力
となります。
また、調理方法
が決まらないと材料を買ってこれない
ため、この2つの処理には依存関係が生まれます。
PMBOK
はこれらの処理のことをプロセス
と呼び、プロジェクト内で必要なプロセス
と入力/出力
,また必要となる知識
を取りまとめたものです。
これを基準としてプロジェクトを構築する事により抜け漏れ無くプロジェクトを進捗できるようになるのです。
用語
- プロセス
実施が必要な処理のこと、各プロセスには入力/出力
、所属する知識エリア
とプロセス群
が存在する。 - 入力
プロセスを実施するのに必要な情報 - 出力
プロセスが出力することを目的とする情報
基本的にはプロセスはこれを明らかにするために進捗される - プロセス群
PMBOKでは5個定義されており、各プロセスが必ずどれかには所属している。
プロジェクト全体からみて、該当のプロセスがどこに所属しているかによって割り振られている。
例えば計画
や実施
などプロセスの役割によって分類されます。 - 知識エリア
PMBOKでは10個定義されており、各プロセスが必ずどれかには所属している。
マネイジメント対象により分類されています。
例えばスコープ
やコスト
などマネジメントするべきものに対して分類されます。
分類
基本プロセス群
実施するプロセスを5つに分解して、それぞれに名前をつけています。
プロセスとはプロジェクト内で実施する処理のことのようで、何らかの目的を達するために実施するための処理を分割して定義し直しています。
イメージ的には下記のような図式で表現される。
-
立ち上げプロセス群
各所に許可を得たりして実施する内容を明確にする -
計画プロセス群
プロジェクト内のスコープを確定し、目標を洗練・目標から行うべき活動を規定する -
実施プロセス群
計画書において規定された作業を完了するために実施する -
監視・コントロール・プロセス群
進捗やパフォーマンスを追跡、レビューや統制を行い。計画変更が必要な部分を確定・開始する -
終結プロセス群
プロジェクトを完結する
知識エリア
知識エリアは各プロセスがマネジメントする対象によって分類されています。
- プロジェクト統合マネジメント *1
- プロジェクト・スコープ・マネイジメント
- プロジェクト・タイム・マネジメント
- プロジェクト・コスト・マネジメント
- プロジェクト品質マネジメント
- プロジェクト人的資源マネジメント
- プロジェクト・コミュニケーション・マネイジメント
- プロジェクト・リスク・マネジメント
- プロジェクト調達マネイジメント
- プロジェクト・ステークホルダー・マネジメント
※1:
プロジェクト統合マネジメント
については少し特殊で、他の知識エリアを統合するために利用する知識エリアになっています。
最後に
概要までということで、細かいプロセスの説明については省略をさせていただきます。
ただし、PMBOK
には基本的には上記の部分しか記載されておらず、具体的な管理方法については記載されていない
というイメージです。
工数の算出方法
や品質の管理方法
については別の仕組みを学習して保管していく必要があると思います。
ソフトウェアの管理については日進月歩なので、これまでの常識が明日の非常識になるのが往々にしてあると思います。
常に新しいものをインプットしつつ状態に応じて正しい選択をしていきたいですね。
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