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「大人が育つ条件」を読んだ

2023/04/30に公開

概要

「大人が育つ条件」を読みましたので感想。
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感想

人の体としての成長は16-20歳で完了するが心はその後も成長し続ける。
発達心理学的な側面で、大人はどのような成長をするのかを書いている。

前半は大人の成長について細かく説明し、結婚→出産→育児に関わる成長。
その後の死に向かうための成長を書いているイメージ。

ジェンダー論の部分が中盤から後半にあり、子を持つ父親にとっては耳の痛い話…

面白かった話

海外と日本の賢いの基準

海外と日本で賢いとされる子供のタイプが異なる話。
社会的に求められている人間像が異なるため、大きくおこなるタイプが出来る子として評価される。
アメリカなどでは「何でも試して、考える活発な子」が賢いと評価されるが日本は「寡黙に努力を続けて我慢ができる子」というイメージ。

失う衰える発達

人は老化すると記憶力が失われるという側面を見がちだが、少ない記憶力で日々過ごすためには要約する力が必要となる。
要約する力が発達したと思えば、それは発達したと言える。

見方を変えることにより発達の捉え方を広く持ちポジティブに捉えましょうって話だと受け取りました。(感想)

夫婦関係

これがものすごく長かった。
その中で面白かったお話は下記の部分かと思った。

妻と夫の結婚後の心理的な安定

圧倒的に夫側が安定し、妻側はあまり安定しない。
これは家の業務を妻に依存するため、夫側が妻に依存する形となるためである。
例えば死別した場合に安定性は妻側はあまり変わらないが夫側は大きく崩れる。

出産前に話し合うことの重要性

「君の子がほしい」と言われ出産するが、出産後の業務負荷が上がるのは妻側のみであるため、
二人目を考えたくなくなる場合が多い。
事前にどのように子育てを行うかなどのプランを話し合うことが重要

父親の役割

日本は父親の育児参加率が低いため、父親の発達が遅れがちになってしまう。
その結果として、家の中での役割が低くなり、軽視される。

また、母親の負荷が高くなり、問題の解決や心のバランスが崩れやすくなる。
父親の育児・家事参加を促すことは、母親の負担を減らすことにも繋がる。

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