# ObsidianのメモをGitで自動同期する:Mac/Windows対応の無料バックアップ環境構築
1. はじめに(この記事でできること)
Obsidianでメモをとっていて、こんな悩みはありませんか?
- iPhoneとMacでメモを同期したい
- GitHubに自動バックアップを取りたい
- 無料で履歴管理したい
この記事では以下の構成でメモ環境を構築します。
📱 iPhone(Obsidian)
↕ iCloud 自動同期
💻 Mac(Obsidian + Git プラグイン)
↕ 5分ごとに自動 push
☁️ GitHub(バックアップ・履歴管理)
iPhoneはiCloudに保管庫を作るだけでOKです。a-ShellやGitの知識は不要。
GitはMacが一手に引き受けて、5分おきに自動でGitHubへバックアップします。
2. VaultとGitでメモを自動同期する背景と利点
ObsidianのVaultはMarkdownファイルなので、Gitと非常に相性が良いです。
Git連携には以下の利点があります:
- 自動バックアップ:GitHubに定期保存できる
- iPhone ↔ Mac で同期:iCloud経由でリアルタイム共有
- 履歴が残る:何をいつ書いたか追える
有料のObsidian Syncを使わなくても、無料で安全・快適な同期環境が構築できます。
3. 前提環境と準備物
🖥️ 必要な環境
- iPhone + Mac
- Mac に Git と Obsidian がインストール済み
- iPhone に Obsidian がインストール済み
- GitHubアカウントを所有している
- iCloudが有効になっていること
🔧 必要なもの
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| GitHubリポジトリ | git@github.com:ユーザー名/リポジトリ名.git |
| Obsidian Gitプラグイン | Mac版Obsidian内で導入・有効化する |
| SSH鍵(Mac) | GitHubに登録済であること(~/.ssh/id_ed25519.pub 推奨) |
4. 【iPhone】保管庫をiCloudに作成する
まずiPhoneのObsidianで保管庫(Vault)を作ります。
ここがスタート地点です。Macは後で設定すればOKです。
Step 1:「保管庫を管理」を開く
Obsidianを開き、左下のメニューから「保管庫を管理...」をタップ。

Step 2:新しい保管庫を作成する
「Create new vault」をタップして以下を設定:
| 項目 | 設定値 |
|---|---|
| Vault name | 任意の名前(例:my-vault) |
| Store in iCloud | ON(← ここが重要) |
「Create」をタップ。

⚠️ 「Store in iCloud」はあとから変更できません。
必ずONにしてからCreateしてください。
Step 3:MacのFinderに保管庫が出現することを確認
しばらく待つとMacの Finder → iCloud Drive → Obsidian フォルダに
作成した保管庫フォルダが自動的に表示されます。

これでiPhoneとMacがiCloud経由で自動同期される状態になりました。
💡 iPhoneでメモを書いたら?
iCloudが自動的にMacへ同期します(数秒〜数分)。
Mac側のObsidian Gitが定期的にGitHubへpushするので、
iPhoneでの編集も自動的にGitHubにバックアップされます。
5. 【Mac】GitリポジトリとGitHubの設定
MacのターミナルでVaultにgitを設定します。
Step 1:Vaultのパスを確認する
# Obsidianフォルダの中身を確認
ls ~/Library/Mobile\ Documents/iCloud~md~obsidian/Documents/
作成した保管庫フォルダ名が表示されれば成功です。
Step 2:.gitignore を作成する(先にやるのがポイント)
VAULT="$HOME/Library/Mobile Documents/iCloud~md~obsidian/Documents/my-vault"
cat > "$VAULT/.gitignore" << 'EOF'
# OSゴミファイル
.DS_Store
Thumbs.db
._*
.Spotlight-V100
.Trashes
# Obsidianの設定・一時情報(デバイス固有のため除外)
.obsidian/workspace.json
.obsidian/workspaces.json
.obsidian/cache/
.trash/
# iCloud Drive特有のファイル
*.icloud
# 一時ファイル
*.swp
*~
EOF
Step 3:git init してGitHubと接続
VAULT="$HOME/Library/Mobile Documents/iCloud~md~obsidian/Documents/my-vault"
cd "$VAULT"
git init
# .gitディレクトリをiCloud同期から除外(index.lockエラーの根本対策)
xattr -w com.apple.fileprovider.ignore#P 1 "$VAULT/.git"
git remote add origin git@github.com:ユーザー名/リポジトリ名.git
git add .gitignore
git commit -m "initial commit"
git push -u origin main
⚠️
xattrコマンドを忘れずに
これをやらないと.gitがiCloudに同期され、
index.lockエラーが繰り返し発生します。
6. 【Mac】Obsidian Gitプラグインの導入と自動同期設定
🔌 導入手順
- Mac版Obsidianで「⚙ 設定」→「コミュニティプラグイン」
- 「コミュニティプラグインを有効化」→「プラグインを閲覧」
- 「Git」で検索 → Obsidian Git をインストールして有効化
📸

📸

⚙ 推奨設定(自動同期)
設定 → 「Git」タブで以下のように変更:
| 項目 | 値 |
|---|---|
| Auto commit interval | 5分 |
| Auto push interval | 5分 |
| Auto pull interval | 5分 |
| Pull on startup | ✅ |
| Push on commit-and-sync | ✅ |
| Commit message |
vault backup: {{date}} など |



これでMacのObsidianを開いている間は、5分ごとに
pull → commit → push が自動実行されます。
⚠️ 複数デバイスで同時に使う場合の注意
複数Macで同時に編集するとMerge conflictが発生することがあります。
iPhoneはiCloud同期なのでこの問題は起きません。
7. Git履歴・ログの確認
Obsidian内で確認する場合:
- 設定 → Git →
Show history viewを有効化 - サイドバーに履歴が表示される
左ペインから -> Open Git Source Control

クリックしたら、右ペインにコントローラーが出ます

ここでターミナルやコマンドを使うことなく、ボタンでsync(同期)などがでます
ターミナルで確認:
VAULT="$HOME/Library/Mobile Documents/iCloud~md~obsidian/Documents/my-vault"
git -C "$VAULT" log --oneline --graph --all
vault backup: 2025-07-06 17:08:20 のような履歴が並んでいれば成功です。
8. トラブルシュートと運用Tips
| 状況 | 原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| pushに失敗 | SSH接続エラー |
ssh -T git@github.com で確認、鍵を再登録 |
| pullでコンフリクト | 複数Mac同時編集 | Git設定のMerge strategyを「Merge」に |
| commitされない | タイマー設定ミス |
Auto commit interval が0になっていないか確認 |
.gitignore 効かない |
すでに追跡中 |
git rm --cached で除外やり直し |
index.lock エラーが繰り返す |
iCloudがlockファイルを再ダウンロードしている |
xattr 設定を確認。解消コマンド:brctl evict "$VAULT/.git/index.lock" && rm -f "$VAULT/.git/index.lock"
|
| iPhoneの変更がGitHubに反映されない | iCloud同期の遅延 | iCloudの同期が完了してからMacのObsidianが検知するまで数分かかります。正常な動作です |
9. まとめ
| デバイス | 役割 |
|---|---|
| 📱 iPhone | Obsidianでメモ編集。iCloudが自動同期 |
| 💻 Mac | Obsidian Gitが5分ごとにGitHubへ自動バックアップ |
| ☁️ GitHub | 履歴付きバックアップ。無料 |
この構成の強みはシンプルさです。
- iPhoneはgitの知識ゼロで使える
- Vault作成はiPhoneから1回だけ
- Mac側のgit設定も一度やれば自動で動き続ける
Obsidianをもっとパワフルに使いたい人におすすめの構成です。
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