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Windows回復パーティション（WinRE）領域をドライブとして割り当てる方法

2024/04/22に公開

Windows

tech

概要

通常、CドライブやDドライブなどのドライブレターとして割り当てられていないWidowsの回復パーティション（WinRE）を割り当てる機会がこちらのWindows Update エラーの切り分けで対応しました。

今後、同じようなWindows Update のエラーがあった時の為、備忘録としてまとめました。

この記ことのターゲット

Windows OS ユーザーの方
Windows OSで非表示のパーティションをドライブとして割り当てたい方
上記対応後、割り当て解除する方法も紹介。

環境

Windows OS

Windows 10 Pro環境

Get-WmiObjectコマンド

PS C:\Users\"ユーザー名"> Get-CimInstance CIM_OperatingSystem

SystemDirectory     Organization BuildNumber RegisteredUser SerialNumber            Version
---------------     ------------ ----------- -------------- ------------            -------
C:\WINDOWS\system32              19045       XXXXX          00000-00000-00000-AAAAA 10.0.19045
                                             ^^^^^          ^^^^^ ^^^^^ ^^^^^ ^^^^^
                                             ↑マスク       ↑マスク

PS C:\Users\"ユーザー名">

参考記事：PowerShell Core ではGet-WmiObjectからGet-CimInstanceに変更
https://www.vwnet.jp/windows/PowerShell/2021061301/PowerShellCore6xWMI.htm
参考記事：Win32_OperatingSystem クラスは CIM_OperatingSystem に変更
https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows/win32/cimwin32prov/cim-operatingsystem

対応方法

WinREをZドライブとして割り当てる方法

私の環境では、ディスク1内でパーティションの5番目に回復パーティション（WinRE）が割り当てられています。
通常、表示されていない回復パーティション領域をドライブレター「Zドライブ」として割り当てる対応を行います。

管理者としてコマンドプロンプトを実行
「 ⊞ Windowsキー＋ R 」で“ファイル名を指定して実行”を起動。
起動後、入力欄に「 cmd 」と入力し、 Ctrl ＋ Shift ＋ Enterキー を押すことで、管理者として実行。

WinRE領域の場所を確認

Windows RE の状態 が「Enabled」となり起動状態であること。

また、Windows RE の場所 にある \\?\GLOBALROOT\device\harddisk1\partition5\Recovery\WindowsRE でWinRE領域の場所を特定。
私の環境では、「harddisk1」とありディスク1、「partition5\Recovery」とありパーティション5がWinREとなる。

コピー用

reagentc /info

WinREの状態を確認

C:\WINDOWS\system32>reagentc /info
Windows 回復環境 (Windows RE) およびシステム リセット構成
情報:

    Windows RE の状態:         Enabled
    Windows RE の場所:         \\?\GLOBALROOT\device\harddisk1\partition5\Recovery\WindowsRE
    ブート構成データ (BCD) ID: 36046695-249b-11eb-a108-XXXXXXXXXXXX
    回復イメージの場所:
    回復イメージ インデックス: 0
    カスタム イメージの場所:
    カスタム イメージ インデックス: 0

REAGENTC.EXE: 操作は成功しました。


C:\WINDOWS\system32>

WinREの停止

WinREを停止します。

コピー用

reagentc /disable

WinREの停止

C:\WINDOWS\system32>reagentc /disable
REAGENTC.EXE: 操作は成功しました。


C:\WINDOWS\system32>

Windows RE の状態が「Disabled」となりWinREが停止したことを確認。

コピー用

reagentc /info

WinREが停止していることを確認

C:\WINDOWS\system32>reagentc /info
Windows 回復環境 (Windows RE) およびシステム リセット構成
情報:

    Windows RE の状態:         Disabled
    Windows RE の場所:
    ブート構成データ (BCD) ID: 00000000-0000-0000-0000-000000000000
    回復イメージの場所:
    回復イメージ インデックス: 0
    カスタム イメージの場所:
    カスタム イメージ インデックス: 0

REAGENTC.EXE: 操作は成功しました。


C:\WINDOWS\system32>

dikspartを起動

コピー用

diskpart

diskpartを起動

Microsoft Windows [Version 10.0.19045.4046]
(c) Microsoft Corporation. All rights reserved.

C:\WINDOWS\system32>diskpart

Microsoft DiskPart バージョン 10.0.19041.3636

Copyright (C) Microsoft Corporation.
コンピューター: "コンピューター名"

DISKPART>

対象のディスクを選択

ディスク一覧を表示。

コピー用

list disk

ディスクの一覧を確認

DISKPART> list disk

ディスク      状態           サイズ   空き   ダイナ GPT
###                                          ミック
------------  -------------  -------  -------  ---  ---
ディスク 0    オンライン           465 GB  1024 KB
ディスク 1    オンライン           238 GB  1000 MB        *

DISKPART>

私の環境では、ディスク1 内にWinREのパーティションがある為、ディスク1を指定。

コピー用

sel disk "対象のディスク番号"

ディスク1を選択

DISKPART> sel disk 1

ディスク 1 が選択されました。

DISKPART>

割り当てるパーティションを選択

パーティション一覧を表示。

コピー用

list part

パーティション一覧を確認

DISKPART> list part

Partition ###  Type                Size     Offset
-------------  ------------------  -------  -------
Partition 1    システム               700 MB  1024 KB
Partition 2    予約                 128 MB   701 MB
Partition 3    プライマリ              130 GB   829 MB
Partition 4    プライマリ              106 GB   131 GB
Partition 5    回復                1000 MB   237 GB

DISKPART>

コピー用

sel part "対象のパーティション番号"

私の環境では、ディスク1内のパーティション5がWinRE領域の為、パーティション5を指定。

パーティション5を選択

DISKPART> sel part 5

パーティション 5 が選択されました。

DISKPART>

ドライブレターを割り当て

A ～ Z のアルファベット1文字からドライブレター（ドライブ文字）を指定可能。
CドライブやDドライブなどすでに使用しているドライブレターの割り当て不可。
コピー用
```
assign letter="任意のアルファベット1文字"
```
私はZドライブとして割り当てました。
WinRE領域をZドライブとして割り当て
```
DISKPART> assign letter=z

DiskPart はドライブ文字またはマウント ポイントを正常に割り当てました。

DISKPART>
```

diskpartを終了

コピー用

exit

diskpartを終了

DISKPART> exit

DiskPart を終了しています...

C:\WINDOWS\system32>

指定のドライブとしてWinRE領域が割り当てられたことを確認

画像：Zドライブとして回復パーティションが割り当てられたこと

切り戻し：WinREを割り当てたZドライブを割り当て解除する方法

dikspartを起動

コピー用

diskpart

diskpartを起動

Microsoft Windows [Version 10.0.19045.4046]
(c) Microsoft Corporation. All rights reserved.

C:\WINDOWS\system32>diskpart

Microsoft DiskPart バージョン 10.0.19041.3636

Copyright (C) Microsoft Corporation.
コンピューター: "コンピューター名"

DISKPART>

対象のボリュームを選択

ボリューム一覧を表示。

コピー用

list vol

ボリューム一覧を確認

DISKPART> list vol

Volume ###  Ltr Label        Fs    Type        Size     Status     Info
----------  --- -----------  ----  ----------  -------  ---------  --------
Volume 0     G   ボリューム        NTFS   Partition    465 GB  正常
Volume 1     C   OS           NTFS   Partition    130 GB  正常         ブート
Volume 2     D   ボリューム        NTFS   Partition    106 GB  正常
Volume 3         ESP          FAT32  Partition    700 MB  正常         システム
Volume 4     Z   Windows RE   NTFS   Partition   1000 MB  正常         非表示

DISKPART>

私の環境では、ボリューム4にZドライブとしてWinRE領域が割り当てられている為、ボリューム4を指定。

コピー用

sel vol "対象のボリューム"

ボリューム4を選択

DISKPART> sel vol 4

ボリューム 4 が選択されました。

DISKPART>

ドライブレター（Zドライブ）の割り当て解除

コピー用

remove letter="割り当て解除するドライブレターを指定"

私の場合、Zドライブとして割り当てたため、z を指定。

Zドライブの割り当てを解除

DISKPART> remove letter=z

DiskPart はドライブ文字またはマウント ポイントを正常に削除しました。

DISKPART>

diskpartを終了

コピー用

exit

diskpartを終了

DISKPART> exit

DiskPart を終了しています...

C:\WINDOWS\system32>

割り当てていたドライブレターが割り当て解除されたことを確認

画像：Zドライブとして割り当てられていた回復パーティションが割り当て解除されたこと

WinREの起動

WinREが停止状態であることを確認。

コピー用

reagentc /info

WinREが停止していることを確認

C:\WINDOWS\system32>reagentc /info
Windows 回復環境 (Windows RE) およびシステム リセット構成
情報:

    Windows RE の状態:         Disabled
    Windows RE の場所:
    ブート構成データ (BCD) ID: 00000000-0000-0000-0000-000000000000
    回復イメージの場所:
    回復イメージ インデックス: 0
    カスタム イメージの場所:
    カスタム イメージ インデックス: 0

REAGENTC.EXE: 操作は成功しました。


C:\WINDOWS\system32>

WinREを起動する。

コピー用

reagentc /enable

WinREを起動

C:\WINDOWS\system32>reagentc /enable
REAGENTC.EXE: 操作は成功しました。


C:\WINDOWS\system32>

WinREが起動できたことを確認

コピー用

reagentc /info

WinREが起動していることを確認

C:\WINDOWS\system32>reagentc /info
Windows 回復環境 (Windows RE) およびシステム リセット構成
情報:

    Windows RE の状態:         Enabled
    Windows RE の場所:         \\?\GLOBALROOT\device\harddisk1\partition5\Recovery\WindowsRE
    ブート構成データ (BCD) ID: 36046695-249b-11eb-a108-XXXXXXXXXXXX
    回復イメージの場所:
    回復イメージ インデックス: 0
    カスタム イメージの場所:
    カスタム イメージ インデックス: 0

REAGENTC.EXE: 操作は成功しました。


C:\WINDOWS\system32>

参考情報

まとめ

Windows OS の回復パーティション（WinRE）領域をドライブレター、Zドライブとして割り当てることができた！
割り当てたドライブレターを解除する方法もおさえることができた
WinRE以外の非表示領域に対しても、同じ手順で転用できそう

GitHubで編集を提案

概要

この記ことのターゲット

環境

Windows OS

対応方法

WinREをZドライブとして割り当てる方法

切り戻し：WinREを割り当てたZドライブを割り当て解除する方法

参考情報

まとめ

Discussion