Pixel Buds Pro の長押しで通知を読み上げる機能が無効化されたのでメモ
これを書いている時点(2024年9月19日)で Google が示した代替手段が動作しない気がするので、同じところでハマる人がいたら参考用にメモ。
なお、先に書いておくと解決方法は試した範囲では不明。
- 2024年9月21日追記 - Pixel Buds アプリのバージョン、Googleアシスタントが反応しなくなることについてなど
- 2024年9月21日追記 - Pixel Buds Pro 2 での状況を追加、冒頭の文章を少し変更
- 2024年9月30日追記 - "notifications" と書くべきところに "messages" と書いていたので修正、長押しから指を離したときの挙動について追加
- 2024年10月2日追記 - 関連した記事を作った
- 2024年10月5日追記 - 「Read my notifications」の挙動が変更される要因について追記
関連記事
どういう状況か
日本語での記事
Google からの説明
英語での記事
長押しで現在時刻と通知読み上げは(主に時刻確認で)よく使っていたので無効化されると不便。
(これがあるから Pixel Watch3 ではなく Pixel Buds Pro2 を予約した)
それでも、Google からの説明や Google アシスタントからの案内にある代替方法で通知が読み上げられるなら、ルーティンを作れば(音声入での力は必要だが)現在時刻と通知の読み上げは利用できる予定。しかし、説明通りの音声コマンドでは各アプリからの通知を読み上げない状況。
今回の機能無効化は Pixel Buds Pro2と Gemini 用に何か機能を追加する準備という話もあるらしいのいで、単純に「待っていればより便利な代替機能が登場」する可能性もあるが、その新機能は「英語できる人だけが使える」という Gemini のお決まりコースになる可能性もあるから対応などを調べる。
動作確認に使っている組み合わせ
この後の動作確認は以下の組み合わせで 2024 年 9 月 18 日に行っている
- Pixel 8 - Android 14(これを書いている時点でシステムアップデートで最新になっていることを確認)
- Pixel Buds アプリ - バージョン1.0.673625792(9月20日に更新された、更新前も同じ症状)
- Pixel Buds Pro
- 左イヤフォン release_5_9_sihned
- 右イヤフォン release_5_9_sihned
- ケース release_5_9_sihned
- システムの言語 - 日本語のみ
- Pixel のデジタルアシスタント - Gemini を選択
- Google アシスタントの言語 - 日本語のみ
- 人間 - 英語できない
Google アシスタントからの案内を試す
「長押ししても通知は読み上げられなくなります。メッセージを読むは通知を読んでと言ってください」
手持ちのデバイスで長押ししたときの最後のメッセージでこのような感じで言われた。
(前述の引用した日本語記事でも同じように書かれている)
では、「オッケーグーグル」や長押しに続けて「通知を読んで」と指示するとどうなるかというと、「すみません理解できませんでした」になる。
活舌が悪いからというのもあるが、この後の内容から日本語環境(もしくは手持ちのデバイスの設定)ではやはり使えないコマンドだと思える。
英語のメッセージをルーティンにする
Goodle の公式なメッセージでは以下のように指示しろとあった。
“Read my notifications.”
英語で正しく入力されるようにルーティンでカスタムコマンドに「Read My Notifications.」を登録したものを作る。
試してみると、コマンドは実行されるが「新しいメッセージはありません」という返答になる。
ここで、「メッセージアプリ限定のコマンドなのかな?」となるので、試してみるとショートメッセージをPixel へ送っておいてメッセージアプリの未読があるときだけ反応する。また、メッセージの通知だけに反応しているのではなく、未読メッセージを読むためのインタフェースが起動されている様子である。
以下を試しても同様。
- 単独で「メッセージを読んで」と指示
- デジタルアシスタントを Google アシスタントに戻す
- Pixel Buds Pro の設定から「デジタルアシスタント」「音声通知」設定で Gmail などもオンにする
英語の発音風に Read my notifications と指示する
しかたがないので、Google アシスタントの音声の言語を English(United States)にして英語ぽい感じで指示してみた。
(システム全体の言語は日本語のまま)
日本語で「すみません理解できませんでした」「新しいメッセージはありません」と何度もいわれたが30回に1回くらいは英語で返答があるので試したら、これでもメッセージアプリの未読にしか反応しない。
- メッセージの未読がないとき - 「ドゥなんとか not any messages」と言ってたように聞こえた
- メッセージの未読があるとき - 電話番号を言って「読むか?」みたいなことを言ってた、「ノー」と言ったら「somting wrong」みたいなことを言ってるように聞こえた
よって、試した範囲では以下のようになる。
-「通知を読んで」は使えない
-「メッセージを読んで」は使えるがメッセージアプリの未読を読むだけ
-「Read my notifications」はメッセージを読んでと同じ挙動
本当にメッセージアプリの未読用になったのか?
Google の言うことに従っても「各アプリの通知ではなくメッセージアプリの未読を読むだけ」なら reddit などでここを指摘する人がいそうながするがそうでもなさそう(翻訳ツールを通して斜め読みしただけなので実際のところは不明)。
Google アシスタント自身からの最後の案内(日本語)もおかしかったのでローカライズを失敗しているか、手持ちのデバイスの設定がよれているような気もしないでもない
(手持ちのデバイスでは自動字幕起こしも英語からの翻訳ができない状態なので怪しいといえば怪しい)
対策は?
不明。
あと、試していないのはデバイスの言語設定を英語にすることだが、日常的に英語設定にするつもりはないので(英語設定のときだけ動いてもうれしくはないので)その設定を試すのは保留。
とりあえずは、「現在時刻は?」と 「Read My Notifications」を登録したルーティンを作っておき、それを使うようにしておく。もしかしたら修正が入って Read my notifications が各アプリの通知を読み上げるようになるかもしれないので。
(とはいっても、音声でのコマンド入力は騒音が少しでもあると使い物にならないのでたぶん頻度は減る、または使わなくるかなと思っている)
Google アシスタントが無反応になる
上記のルーティンを使うようにしたいたら Google アシスタントを開始しても音声コマンドに無反応となり、その常用がデバイス再起動まで続くようになることが増えた。
備考
- 原因かは不明
- これまで Pixel 8 と Pixel Buds Pro の組み合わせは1年近く使っているが症状はなかった(気が付かなっただけの可能性はある)
症状が発生しているかの確認方法
- 「オッケーグーグル」または Pixel Buds Pro 長押しで電子音がしたあとに音声コマンドなどを入力しても無反応
- このとき Pixel Buds アプリから「デジタル アシスタント」を開くとインジケーターが回転する画面から先に進まなくなる
- Pixel 8 を再起動するまでこの状況が続く
上記の症状が発生したと気が付くときの操作(この操作がトリガーであるかは不明)
- バスターミナルなどの騒音が多い場所で Pixel Buds Pro の長押しで電子音を確認
- 以下のルーティンを起動する音声コマンドを入力
- カスタムコマンドに「現在時刻は?」と「Read my notifications.」を登録したルーティン
- 反応がないので Pixel Buds Pro 長押しからの操作を繰り返す
- 数回試したあとに Pixel Buds アプリから「デジタル アシスタント」を開くと画面の切り替えが進まなくなる
考えられる原因
- 特定の音声コマンドの入力に失敗することを繰り返す
- 特定のルーティンを何度も利用する
- 「現在時刻は?」か「Read my notifications.」のどちらかを何度も利用する
Pixel Buds Pro 2 の場合
前述の組み合わせに、Pixel Buds Pro 2 を接続して利用している。
- Pixel Buds Pro
- 左イヤフォン relase_2.117
- 右イヤフォン relase_2.117
- ケース relase_2.117
音声コマンドでの通知の読み上げ
日本語での「通知を読んで」はアシスタントのコマンドとして認識されず、Gemini は普通のプロンプトとして受け取り、「通知を読んで」について何か長々と語っていた(通知を読み上げることはない)。なお、「通知を読んで」という入力になっていることはテキスト表示で確認しているので、人間側の滑舌が悪くまともな入力ができていない可能性は排除できている。
英語での「Read my notioficaions」は自分の英会話力だとアシスタントのコマンドとして認識されなかった(どうやっても「リード」が「lead」として認識されるもよう、Pixel Buds Pro + Google アシスタントだと許してくれたんですけど Gemini は英語できない人間に厳しいですね)、ルーティンのカスタムコマンドから試した限りでは「メッセージを読んで」としてアシスタントに処理される。ただし、2024年9月28日18:30頃から19:00頃の間、ルーティンを実行すると 特定の操作を行った後、30 分程度の間はルーティンを実行すると「Read my notioficaions」に対してタスクの一覧を読み上げることがあった。これについては後述する。
日本語での音声コマンドによる「通知」の扱い
Google アシスタントで日本語での音声コマンドに「通知」を含めたい場合、それは「リマインダー的なタスク(To Do リスト)」を処理することを意味していた。例:「30分後に通知」と音声コマンドで入力すると To Do アプリに30分後に通知される項目を追加しようとする。
また、「通知の一覧」はタスク(To Do リスト)のデフォルトリストの内容を読み上げるように設定されている。
前述のルーティンでタスクの一覧を読み上げた話に戻ると、日本語で「通知の一覧」を入力した後、30分程度の間は(ルーティンのカスタムアクションに登録してある)「Read my niotifications」でもタスクの一覧を読み上げるようになる。
おそらく、コマンド認識のキャッシュなどが影響し、英語の「Notifications」が日本語の「通知(実際はタスクを指す)」と同様に扱われてしまったのではないかと思われる。
(やっぱり、ローカライズがだめなんじゃないかと思いたくなる)
音声通知の対象にできるアプリ
Pixel Buds アプリの Pixel Buds Pro 2の設定から「デジタルアシスタント」「音声通知」を開くと、「次からのメッセージを音声で案内」の一覧に「メッセージ」アプリのみ表示される。
このデバイス(Pixel 8)では Pixel Buds Pro もペアリングしたままだが、Pixel Buds Pro を接続し同じ設定画面を開くと、複数のアプリが表示される。
このような違いが発生する理由は不明。
地獄と通知または四国と通知
今回の話題から少し外れるが、Pixel Buds Pro 2 + Gemini でルーティンを使う場合、少し困ったことになった。
Pixel Buds Pro 2 ではデジタルアシスタントに Gemini を指定している場合、長押しや「オッケーグーグル」からアシスタントを起動するとスマートフォンの電源長押しで Gemini を起動したような状態になる。
そのため、音声コマンドの入力に失敗すると従来のように「無視されたり、理解できませんでしたと言われる」とはならない。たとえばルーティンの開始方法の音声として「時刻と通知」を登録していた場合、音声が正しく認識されないと「地獄と通知」や「四国と通知」についての説明を聞かされるという状態になる。
今回の問題の対応以外にもルーティンは使うので、これは少し困る。
(Google アシスタントでも間違って近くの店を探し始めたりとかあるけれども、「地獄と通知」について何度も聞かされるのは精神的によろしくないものがある)
Gemini と地獄に付き合うつもりはないので、これを避けるためにルーティンの開始方法に「地獄と通知」「四国と通知」など Gemini が誤認識したワードも登録した。音声コマンドの成功率はあまり変わらないが(周囲に騒音があると認識率はガクっと悪くなる)、「地獄と通知」の説明を始めるようなことは減ったので少しだけ穏やかな気持ちになれた。
長押しから指を離したときの挙動の違い
Pixel Buds Pro での長押しは Google アシスタントが起動される(2024年10月30日ではそのようになっている)。この場合、指を離して電子音が鳴るまでは、音声コマンドなどを入力できる状態になる。そして指を離すことで入力された内容が実行される。これは通知の読み上げ機能が無効化された後も同様だった。
Pixel Buds Pro 2 では(デジタルアシスタントを Gemini にしている場合)、長押しによりデバイスの画面がオンになり Gemini の入力ダイアログボックスが起動される。この場合、指を離しても電子音は鳴らずに音声入力の待機状態が続く。音声で何らかのコマンドや文章を入力することで電子音が鳴り Gemini による処理が開始される(逆に長押し状態で音声コマンドの入力が完了すると指を離していなくても入力終了の電子音が鳴ってしまう)。
これは Pro か Pro 2 かの違いではなく、アシスタントとして Gemini が起動されるかによる違いと思われる。よって、今後 Gemini が起動されることが普通になってくると、長押しで指を離したときの挙動は「指を離した」というだけの意味しかなくなるので、ここに何らかの機能を割り当てることはないと思われる(個人の感想です)。
よって、「長押しで現在時刻を教えてくれる機能だけでも復活しないかな」と期待していたのだが、(少なくとも「長押し」に割り当てられることはないだろうなと)諦めモードに入っている。
なお、長押しから指を離した後に音声コマンドを入力するのはやってみると楽ではあるので、少し悩ましいところでもある。