aiderカスタマイズ2025

Aider 使用ガイド
1. はじめに
AiderはLLMを活用したAIペアプログラミングツールであり、コードの自動編集やGit連携を提供する。本スクラップではAiderの基本的な使い方と活用方法について記載してみる。
公式ガイド: https://aider.chat/
2. インストール
Aiderのインストール方法について。詳細は公式ドキュメントを参照してください。
2.1. pipxを使用したインストール
pipxを使用することでPythonパッケージの競合を避けることができます。
python -V # Python 3.9.16 以上を推奨
pipx install aider-chat
Aiderは ~/.local/bin/aider
にインストールされます。
aider --openai-api-key sk-xxx...
2.2. APIキーのセキュアな管理
APIキーを環境変数に保存せず、安全に管理する方法として1Password CLIを利用できます、という記事を以前書いた。
1Passwordを利用した安全な起動方法
OPENAI_API_KEY=$(op read op://my-vault/OpenAI/secret) ~/.local/bin/aider --no-git
3. コーディングの基本
3.1. 基本的なワークフロー
- Aiderを実行すると対話モードに入ります。
- プロジェクトルートでファイルを追加し、命令を出します。
/add path/to/your_file
<実装の指示を入力>
- コードを編集し、Gitコミットを自動で行います。
注意: AiderのデフォルトのGitコミットログは冗長なので、Gitに慣れてる方は手動コミット推奨。手動でコミットする場合は
--no-git
オプションを使用すればよい。
aider --no-git
3.2. 便利なコマンド
/architect
最初に大まかなpromptからアーキテクチャを設計させ、その後別プロンプトで実装を反映する二段構え。
/test
テストを実行し、失敗した場合は修正案を提案。簡単なエラーならこれで解決できる。
/models <検索文字列>
利用可能なLLMモデルを一覧表示。
実行例
/models gpt
4. ペアプログラミングの活用
4.1. 対話的なフロー
Aiderは一方的に修正を適用するため、デフォの使い方では対話的なコーディングはできない、サブコマンドを活用することで擬似的に対話しながらコーディングを進めることができる。
※この面では、Claude+MCPサーバのほうが優れていると思う
4.2. サブコマンド
コマンド | 説明 |
---|---|
/ask | 方法を尋ねる |
/copy | 直前の出力をコピー |
/editor | エディタを開く(vimやemacsなどを指定可能) |
/paste | クリップボードから貼り付け |
5. プロジェクト全体の管理
プロジェクトごとにコーディング規約を適用する場合、conventions.md
を作成してAiderに読み込ませることが可能です。
参考: コーディング規約
6. リポジトリの解析
内部でrepomapを保持しているらしいが、よくわからなかった。
個人的にはリポジトリ情報のサマリには https://uithub.com/ を使用している。
7. Aiderのサブコマンド一覧
コマンド | 説明 |
---|---|
/help | 使い方や設定を確認 |
/ask | 質問のみ(コード変更なし) |
/code | コード変更リクエスト |
/diff | 検索/置換ブロック編集 |
/udiff | 統一diff形式の編集 |
8. 他ツールとの比較(ChatGPT, Claude, Cursor, Cline)
ChatGPT (Webで素のまま使う) との比較
- そもそもChatGPT(Web)とaiderは異なるツールであり、比較するのはあまりフェアではない
- ChatGPTに考えさせて、コピーペーストみたいな手間は減る
Claude (MCP) との比較
- MCPに対応しており、filesystemを使うことでもっと対話的にコーディングできる
- 対話式にレビューした内容を
write_file
,edit_file
で反映させるのが最近のお気に入り - ただし、けっこうtoken数制限が厳しい
Cursor, Cline との比較
- 真の競合ツールはこちらだと思う
- あまり個人的に比較できていない、そのうち試したい
以上がAiderの基本的な使い方と活用法です。

aiderのstrong modelをo3-miniとしたかったが、課金をたくさんしないと使えないらしい。
とりあえず書けるところはここまで
OpenAI o3-mini を API で利用しようとした話(利用できていない原因も記載)と tier 1 を tier 3 にした課金の話