学習記録:UnityでMaterialを発光させる(VR開発)
はじめに
VRコンテンツの開発にあたり、UnityでMaterialを発光させる場合の操作設定(Emission,Post Processing)を実践した初学者の学習記録です。これからUnityを勉強し始める人が初めてオブジェクトを発光させたい時の参考になれば幸いです。
開発環境
Windows11
Unity Hub 3.5.2
Unity 2022.3.10f1
開発内容
START:Scene上にCubeオブジェクトを配置している状態から開始
GOAL:Cubeオブジェクトを発光させて終了
手順
1. Materialの作成
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Projectウィンドウ内で右クリックし、Create > Materialを選択して、マテリアルを新規作成。(今回はLightCube_Materialという名前にしました。)
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作成したマテリアルは光らせる対象にドラッグ&ドロップして設定。
(今回はCubeオブジェクトにドラッグ&ドロップ)
2. 作成したMaterialのEmissionを有効化
- マテリアルのインスペクターから、Emissionにチェックを入れ、発光色はお好みで設定。
(今回は緑色にしてみました。)
3. Post Processingをインストール
- 画面上部の「Window」タブから「Package Manager」を開き、「Packages」>「Unity Registry」を選択。検索欄で「Post Processing」と入力して出たPackageをインストール。
4. Post-process Volumeオブジェクトを作成
- Hierarchyウィンドウで右クリック、「3D Object」>「Post-process Volume」をクリックして、Post-process Volumeオブジェクトを作成。
5. Layerを作成する
- PostProcessingで設定する視覚効果を反映させる範囲となるLayerを作成します。
- 「Layers」>「Edit Layers」を選択し、「Tag & Layers」の画面を開きます。
- User Layerに任意のレイヤー名を入力することでレイヤーが作成されます。
(今回はわかりやすいようにPostProcessingという名前にしました。)
6. Post-process Volumeオブジェクトの設定変更
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作成していたPost-process Volumeオブジェクトを選択し、InspectorウィンドウからLayerを作成したLayerに変更。
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PostProcessingの視覚効果をScene全体に適用するため、Post Process Volumeコンポーネントのプロパティ「Is Global」にチェックを入れて、「Profile」の「New」を押して設定用データを作成。
7. Post-process VolumeにBloomエフェクトを追加
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発光表現を強調する視覚効果を加えていきます。「Add effect」を選択後、「Unity」>「Bloom」を選択。
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「Bloom」で設定する項目にチェックを入れてから、パラメータの数値を調整。
(今回は以下のパラメータで調整しました。)
Bloomの設定項目やPostProcessの他の視覚効果についてはSTYLYさんのHPにてまとめられておりましたので、こちらをご確認ください。
https://styly.cc/ja/tips/unity_postprocessing_master/
8. Main CameraにPost-process Layerコンポーネントを追加
- 最後に設定した視覚効果をカメラが認識できるように設定します。
- 「Main Camera」に「Post-process Layer」をAdd componentします。「Layer」を選択して、作成したLayer(今回はPostProcessing)を選択して完了です。
※ VR開発の場合は「XR Origin」の中にある「Main Camera」に対してAdd componentします。
おわりに
今回はUnityでシンプルにMaterialを発光させたい場合の設定(Emission,Post Processing)を調べて実践しました。
Post Processingは視覚効果を設定してコンテンツのクオリティを高められますが、VRコンテンツ開発では扱う上での注意点があることも調べて確認したので2点記載します。
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