【SEO対策】URLの末尾のスラッシュや「www」の有無がSEO対策にどのように重要か
URLの末尾のスラッシュや「www」の有無がSEO対策にどのように重要かについての話
SEOの基礎知識についてはこちらの「Google検索セントラル」に関連情報がまとまっているのだ
TL;DR
「URLのパスやファイルの末尾にスラッシュを付けるか付けないか」の選択自体に、SEO上の優劣は存在しないのだ。なので、ウェブサイトの仕様や好みに合わせて自由に決定していいのだ。
むしろ、SEOにおいて最も重要なのは、その決定をサイト全体で「統一する」ことなのだ。
もし統一せず、スラッシュが有るURLと無いURLの両方が存在し、同じコンテンツを表示している場合、Googleはそれらを別々のページと見なすのだ。これはページの評価が分散してしまうことにつながるのでSEOにとってマイナスとなるのだ。
なので、どちらか一方の形式を「正規URL」として決めて、もう一方のURLから正規URLに対して301リダイレクト(恒久的な転送)を設定することで統一することが肝心なのだ。
Googleに異なるURLとして認識されるので注意が必要なもの[1]
パス/ファイルの末尾のスラッシュの有無
Trailing Slash on Path/File[2]
URLのパスやファイルの末尾にスラッシュがある場合(例: example.com/path/file/)とない場合(例: example.com/path/file)は、異なるものとして扱われる。
異なるプロトコル
異なるプロトコル(例: http://とhttps://)を持つURLを異なるものとして認識する。
www の有無
wwwはホスト名の一部
例https://www.example.comとhttps://example.com
異なるURLとして認識することを意味する
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まとめ
URL のわずかな違いでも Google は別のページとして認識することがあることがわかったので、テーブルにまとめたのだ。
| URLの比較例 | 説明 | Googleクローラーの認識 |
|---|---|---|
example.com/ vs example.com
|
ホスト名(ルートドメイン)末尾のスラッシュ | 同じURLとして扱われるのだ |
example.com/folder/ vs example.com/folder
|
パスやファイル名の末尾のスラッシュ | 異なるURLとして扱われるのだ |
https://example.com vs http://example.com
|
プロトコル (https と http) |
異なるURLとして扱われるのだ |
https://www.example.com vs https://example.com
|
ホスト名 (www の有無) |
異なるURLとして扱われるのだ |
これらのURLが別々に存在すると、ページの評価が分散してしまう可能性があるのだ。
だから、どれか一つを「正規URL (canonical URL)」として決めて、他からは301リダイレクトを設定することがとても重要になるのだ。
さいごに、John Mueller 氏について
以上は、Google のJohn Mueller 氏が述べていた内容を参考にしてまとめたものだったのだ。
彼はGoogleの公式な Search Advocate[3] なのだ。
Helping site owners make the most out of their web presence in Google Search. Make the web you want to find.
https://www.linkedin.com/in/johnmu/?originalSubdomain=ch
彼の主な役割は、Googleの検索エンジニアリングチームと、ウェブサイトを制作・最適化する外部のSEOコミュニティとを繋ぐ架け橋になることなのだ。ウェブマスターたちがGoogle検索の仕組みを理解し、サイトを改善するのを手伝っているのだ。
だいぶ信頼度の高い情報を発信してそうなのだ。
そして彼は積極的に情報発信をしているように見える。例えば最近でも Youtube でGoogleのAI機能について触れた動画を投稿している。
AI or not it continues to be important to build something unique compelling and of high quality on your website that users will find valuable
AIの有無にかかわらず、ウェブサイト上でユニークで魅力的、かつ高品質なコンテンツを構築し続けることが重要であると強調している。
SEOは非エンジニアの方の参入も多い分神話が多い領域(?)なので、彼の発言は今後も注目させていただきたいと思うのだ。
参考文献さま
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Google以外の検索エンジンのアルゴリズムも気になるところなのだがまたの機会に。中国とかロシアの事情とか特に気になっちゃうかもなのだ。 ↩︎
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URL末尾のスラッシュの有無についても、ウェブサイト全体で一貫性を持たせることが非常に重要なのだ。最近は例えばwebアプリケーションを作るとなればフレームワークを使うと思うのだが、調べてみるとそれぞれのフレームワークでデフォルト設定があるようなのだ。例えば末尾スラッシュがあるURL(例: /about/)を末尾スラッシュがないURL(例: /about)にリダイレクトするとか。どういう設計になってるにせよ、URLのwwwのあるなしの話と同じで、選んだ形式にウェブサイト全体で一貫性を持たせ、優雅にリダイレクトさせることが親切設計ということだと思ったのだ。 ↩︎
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A "Search Advocate" at Google is someone who bridges the gap between Google Search and the public, particularly website owners and developers. They help people understand how Google Search works, how to optimize their websites for better visibility in search results, and how to utilize Google's tools for website management and analysis. Essentially, they advocate for both Google Search and the people who use it by providing guidance and support. ↩︎
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