【URL】Why are domain names reversed? Part 1
google.com はなんで com.google じゃないんだろう?
小さい → 大きい の世界
まず初めに
今回のテーマはいくつかの Part に分けて書きたいと思うのだ。
今回参考にしているソースはHacker Newsでの議論なのだ。
記事にしようと思ったモチベ
google.comって毎日見るけど、なんでcom.googleじゃないんだろう?
Webの父 Tim Berners-Lee の後悔
記事を書こうと思ったきっかけは、Webの父 Tim Berners-Lee が URL について後悔していることがあるという話を、前から調べてみたかったからなのだ。
“I would have skipped on the double slash – there’s no need for it. Also I would have put the domain name in the reverse order – in order of size so, for example, the BCS address would read:http:/uk.org.bcs/members.”
Interview with “Father of the Internet”より
※ ちなみに Tim Berners-Leeが発明したのはWorld Wide Web (WWW) なので「Father of the World Wide Web」というべきだと思うのだ。
この話についても別記事で改めて触れたいと思っているのだ。
http:/uk.org.bcs/members というURLが魅力的に見える
以前からドメイン名周りについては一度整理したいと思っていて、そんな時、もしドメイン名がhttp:/uk.org.bcs/membersみたいに今と逆順だったら理にかなっているように見えたので、深掘りしたいと思ったのだ。
ドメインなのかドメイン名なのか
日本の記事で書いてあるドメインに関する話題は、ドメイン名の話だよね、というのを一度言語化したかったのだ。
などが、今回記事にしたいと思ったモチベなのだ。
URLはハイブリッドな構造: 「小→大」&「大→小」
まず初めに今回のテーマとなるドメイン名について触れたいのだが、それと同時にURLとはなんなのかも軽く触れたいのだ。
まず、URLはハイブリッドな構造なのだ。
例: https://www.example.com/products/item
https://www.example.com/products/item
www . example . com / products / item
小 ----> 中 ----> 大 | 大 ----> 小
(ホスト) (組織名) (種類) | (分類) (個別ページ)
<---- 小さい → 大きい ----> <---- 大きい → 小さい ---->
(ドメイン名部分) (パス部分)
上記のように、
- ドメイン部分(URLのwww.google.comの部分なのだ)は「小→大」で、
- パス部分(/searchみたいに後ろに続く部分なのだ)は「大→小」で
ハイブリッド構成なのだ。
まずここに違和感はないだろうか?これが Tim Berners-Lee の後悔の一因かもしれないのだ。
なので、まずなぜパスの構造に合わせてドメイン部分も「大→小」にしなかったのかという謎があるのだ。
日本人にとっては、基本的に身の回りにあるものは住所などを初め、大きいものから段々と小さく絞っていくことに慣れているので違和感があるのだ。
さて、いろいろな疑問が湧くのだが、このモヤモヤを探るヒントは、それぞれの部分が持つ歴史と目的が違うから、ということにありそうなのだ。
※ これについての探究は、あらためて別パートの記事で触れたいと思うのだ。
ということで、今回はまず「小さい→大きい」という構造と「大きい→小さい」という構造の、2つの異なる(ように感じる)世界観について、もう1セクションだけ触れたいのだ。
We are just used to it because it's always been that way.
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「小さい→大きい」 は、個人を特定してからその所属を示す、西洋的な考え方や、DNSのように末尾から処理すると効率的な技術に合っている
-
「大きい→小さい」 は、全体像から詳細へ絞り込む、東洋的な考え方や、人間が物事を分類・整理する時の直感に合っている
...みたいな考察をきっと聞いたことがあるんじゃないかと思うのだ。きっと中学高校の現代文のテーマとかで。
ぼくなんかは「大きい→小さい」 に普段の日本の生活では慣れ親しんでいるので、その考え方が当たり前って思っちゃっているのだ。
けれど、hinative.comでのトークを見ていると、逆の語順に慣れている人たちもいることがわかって興味深かったから、一部紹介したいのだ。
質問:
Why English addresses are written from smaller places to larger places? Would you read them backwards in mind?
回答:
It seems normal to us because we learned it that way, but it's probably not as helpful as writing it from larger to smaller.
全部は引用できないけれど、他の回答も面白かったのでぜひ見てほしいのだ。
この件とかも考えると、ドメインの考え方についても慣れの問題かもなって思うのだ。おそらく多くの技術者も、慣れてるから今更疑問にも思わないって感じだと思うのだ。
余談1 : 非エンジニアでドメイン名を使いこなしている友人
そういえば、ふと気になっていたことがあるのだ。
ぼくの周りの海外の人たち(例えばスウェーデンやアメリカの友人なのだ)は、非エンジニアなのに、ドメイン名の知識が当たり前のように身についていること。
海外の人と話していると、エンジニアじゃなくてもドメイン名に詳しい人が多くて、興味深いなと思っていたのだ。 例えば、
- チャットでリンクを共有する時、長いURLじゃなくて「
example.com」みたいにドメイン名だけをポンと送ってくる。 - 検索に頼らず、行きたいサイトのドメインをアドレスバーに毎回ぜんぶ手で打ち込んでいる人もいるのだ。(TLDの
.comまで含めて入れているのをぼくは目撃した)
これって、個人差はもちろんあるだろうけど、一体どうしてなのだろうか?
もしかしたら、彼らにとってはドメイン名の概念が住所を書くのと同じくらい自然な感覚なのかもしれないのだ。
たまたまかも知れないけれどぼくの周りの人はすごくメディアリテラシーが高いのだ。
余談2: アメリカでは MM/DD/YY
ドメインの順序の話から少しそれるけど、ぼくたちの身近な「日付」の順番も、国によって全然違って面白いのだ。
「小さい→大きい」という西洋式の流れなら、日付は「日→月→年 (DD/MM/YY)」のはず…と思いきや、Hacker Newsの議論を見ていたら、そう単純でもないとの議論があったのだ
actually, only USA does the
rediculousMM/DD/YY. the UK is DD/MM/YY
そう、なんと「月→日→年 (MM/DD/YY)」という独特な順番は、主にアメリカのスタイル!イギリスでは、ちゃんと「日→月→年」が一般的なのだ。
この話、実はぼく最近実感したことがあるのだ。
■ エピソード1:アメリカ人の知り合いとの会話
この前、アメリカ人の友だちに日付を伝える時、ぼくが「7 July」って言ってたけど、相手のアメリカ人は「July 7th」ってそういえば言っていたのだ。
その時ぼくはすっかりアメリカでは MM/DD/YY なことを忘れてたからルールに沿わない人もいるんだなぁ、とか思っちゃったのを覚えているのだw
■ エピソード2:イギリス人の知り合いとの会話
逆に、イギリス出身の友人との昔のチャットを見返してみたのだ。
そしたら、待ち合わせのメモが「12, 24th Monday, kikuna station」(12時に、24日の月曜日、菊名駅)ってなってて、こっちはちゃんと「日」が先!
同じ英語圏なのに、こんなにくっきり違いがあって、ほんとに面白いのだ!
Note
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もしドメイン名ってなんだ?パスってなんだ?という方がいたら、それも別記事で書きたいと思ってるので、またぜひ見てほしいのだ。
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URLのパス部分(/以降)は「大きい→小さい」(一般→具体)であり、ファイルシステムや日本の住所と同じ順序なのだ。
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