AWS認定資格を取ろう① - 合格体験記
はじめに
はじめまして、ハムのすけと申します。
2025年9月時点で、7つのAWS認定資格を取得しています。
今回は私の合格体験期として、受験に至る経緯や勉強方法などを綴ります。
これから勉強を始められる方の参考になりますと幸いです。
※私の経験を振り返った勉強方法、合格のコツ、問題の傾向等についてもいずれ纏められたらと思います。
略歴
参考程度に、私の略歴をご紹介します。
ご自身のスキルと比較する事で、どの程度の期間で合格が目指せるかの目安になさってください。
(2025年9月時点)
- 工学系学部卒
- 社会人3年目(23卒)
- 中小IT企業にてSEとして設計、開発、テストに従事
- 基本情報、G検定、応用情報を取得
- AWSは勉強を始めるまで触れた事無し、業務経験は0
- プログラムとDB(テーブル設計,SQL)は好き
- コマンドやネットワーク系は苦手意識あり
取得順
以下の順番に取得していきました。
No. | 資格名 | 合格日 |
---|---|---|
1 | AWS-SAA | 2024/03/16 |
2 | AWS-DVA | 2024/06/02 |
3 | AWS-MLS | 2024/09/22 |
4 | AWS-SAP | 2025/06/07 |
5 | AWS-DEA | 2025/06/10 |
6 | AWS-MLA | 2025/06/12 |
7 | AWS-SOA | 2025/06/14 |
合格体験記
AWS-SAA
使用教材
1.【SAA-C03版】これだけでOK! AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト試験突破講座
知識が全くなかったため、体系的に身につけるために購入。
スライドと座学形式を行った後、実際にAWSを操作するハンズオン形式で学ぶ。
座学が眠たく、ハンズオンも後半は面倒&料金が怖くなったのでビデオを見るだけになってしまった。
今振り返ると、
序盤のハンズオン(アカウント作成~EC2くらい?)だけ触り、画面をイメージできるようにする
→おまけの問題集や確認テストを解き、用語に触れる
→座学で用語を理解する
といった順番で学ぶと良かったと思う。
2.AWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト問題集 第2版
問題集を探し、書籍なら信頼度も高いと考えて購入。3.【2025年7月版】AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト模擬試験問題集(6回分390問) ※当時の版は異なる
1.と同じ講師が出している問題集。とにかく問題の数をこなしたかったため購入。2023年10月
当時の上司から、案件獲得にも繋がりやすいという事でAWS認定資格の取得を勧められる。
インフラ知識が乏しいことも自覚しており、苦手なネットワークの理解にも繋がると考えて勉強を開始。
教材1を購入し、移動中や業後などを使って地道に学ぶ。(週3~4時間程度)
年度内の合格を目指すが、「おまけ問題集を解くころには合格ラインに届くだろう」と甘い見積もりをしてしまう。
2024年2月
ようやく教材1を1周するも、おまけ問題集では5割程度しか取れず愕然。
慌てて教材2を購入。教材1の問題集よりは若干難易度が低かったが、それでも6割と合格点には届かず。
月末に受験申込を完了(3/12受験)
勉強時間は平均1日あたり1~2時間程度。
2024年3月
教材2を解き終わるも自信の持てる結果が出なかったため、慌てて教材3を購入。
ようやく初見で合格ラインの72%が取れる時もあったが、基本は6割台。
受験当日にテストセンター付近で教材3の初見問題を解くが6割程度しか取れていなかった。
受験本番ではそれまでに取り組んだ問題に近いものが体感3,4割程度出題。
他の問題もそれまでの知識や問題集での傾向から消去法で絞り込めるように。
当日19時半頃にメールで結果が通知され、幸いにも合格。
1000満点中785点(720点以上で合格)
AWS-DVA
使用教材
1.【DVA-C02対応】AWS認定 デベロッパー アソシエイト 模擬問題集+詳解 【2024年版最新】
※現在購入不可
Udemyで探し、当時レビュー数も多くて好評だったため購入。
講師もBANされていたため、何かしら不正していると判定されたのかもしれない。
※自己保身になってしまいますが、他の教材で学んでいても合格していた自信はあります。
2024年5月
案件に空きがあり暇だったこと、資格報奨金制度を活用したかったこと、AWS-SAAよりも難易度が低いという記事をどこかで見かけた事から受験を検討。
教材1を購入してひたすら問題を解く。
業務では全くAWSを使わないため知識が抜けていると思っていたが、結構解けた。
勉強は1日平均0.5時間程度だった記憶。
2024年6月
テストセンターで受験。
SAA同様、問題集から傾向を掴めておりスラスラと解けた。
時間も余裕を持って途中退室したと記憶している。当日通知があり、無事合格。
1000満点中830点(720点以上で合格)
AWS-MLS
使用教材
1.【MLS-C01対応】AWS認定 機械学習 – 専門知識 模擬問題集+詳解 【2024年版最新】
※現在購入不可
DVAと同じ講師。MLSの問題集の中でレビューも多く評判が良かったため購入。
2024年8月
本当はIPAのDBスペシャリストを受験するために6月から動いていたが受験申込を忘れる。
しかし空白期間を作るのも勿体なかった&資格報奨金を狙うため、AWSの高度資格への挑戦を検討する。
過去にG検定で合格していたため、機会学習の知識も活かせそうなMLSの受験を決意。
教材1を購入して解き始める。
SAAではあまり触れないサービスが多いものの、G検定での知識が活きて順調に理解が進む。
勉強は平均1日あたり1時間弱。
2024年9月
テストセンターで受験。
DVA同様に自信を持って回答して途中退室。当日通知があり、無事合格。
1000満点中910点(750点以上で合格)
AWS-SAP
使用教材
1.AWS認定資格試験テキスト&問題集 AWS認定ソリューションアーキテクト – プロフェッショナル
各サービスの概要が一覧になっていたり、問題でも良く出てくるケースとそのベストプラクティス等がシラバスに合わせて纏められており、学びやすかった。
2.AWS Solution Architect Professional (AWS-SAP-C02) 演習テスト
Udemyにあった問題集の中でも評判が良くてよく売れていたため購入。3.AWS SAP-C02模擬問題集|全420問を詳細解説!ソリューションアーキテクト プロフェッショナル【2025年版】
教材2同様のため省略2025年4月
IPA情報処理安全確保支援士の受験が終わった後、資格報奨金を稼ぐ&最上位資格を取れば残りの中位資格も簡単に取れるだろうと考えて勉強開始。
スキマ時間も活用しつつ、教材1を短期集中で読み進める。
集中した数日は1日4時間程勉強していた。
2025年5月
教材2、教材3で問題を解きまくる。わからなかった部分は解説と教材1を読んで再び挑戦。
仕事の合間や移動時間中も取り組み、平日含めて平均1日1時間程度は取り組めていた感覚。
2025年6月
前日と当日朝は特に集中して取り組む。
テストセンターで受験。
難しくは感じつつもある程度傾向を掴めておりほとんどの問題は2択まで絞って回答できた。
ある程度時間を残して途中退室。当日通知があり、無事合格。
1000満点中823点(750点以上で合格)
AWS-DEA, AWS-MLA, AWS-SOA
ほぼ並行して勉強しており、取れそうな資格順に受験しただけのため纏めて記載。
使用教材
1.最短で合格!AWS認定データエンジニア アソシエイト【DEA-C01】模擬試験(3回分)+ 練習問題
2.MLA-C01 / AWS Machine Learning Engineer Associate 対策テスト4回+@
3.AWSトップ講師によるAWS認定SysOpsアドミニストレーター アソシエイト模擬試験問題集(5回分325問)
上記いずれも評判が良かったため購入。
2025年5月
資格報奨金狙いでUdemyのセールで纏めて購入。
基本的にSAPが受かればこれらも受かると見込んでいたため、AWS Skill Builderの公式サンプル問題を解いて受かりそうな資格を順番付けした程度。
この時期はSAPに集中。
2025年6月
SAPに合格後、DEAから順番に受験を決定してから問題集を解きまくる。
どれも毎回7割前後は取れていたため、これまでの感覚からも大丈夫だろうと思いつつも1周以上はするように取り組む。
1日1時間以上は取り組み、前日,当日は4時間ほど取り組んでいた。
いずれもテストセンターで受験し、手応えを感じながら途中退室。
それぞれ当日通知があり、無事合格。
DEA:1000満点中818点(720点以上で合格)
MLA:1000満点中803点(720点以上で合格)
SOA:1000満点中789点(720点以上で合格)
振り返って
取得順はSAAからで正解だった
SAA対策教材は書籍含めて非常に豊富で、一通りのサービスを知ることができるので取っ掛かりとして正解でした。
ただし、AWS-CLFの方が当時初心者だった私には最も良かったかもしれません。SAAを目指す途中のチェックポイントとしても機能すると思っています。
難易度順
難しい順に以下の通りに感じました。あくまで個人の感想です。
SAP>>SAA=SOA>MLA=MLS>DEA>DVA
SAP
やはり難しかったです。中級資格よりも文章量が一回り多く、1つの選択肢で何個もサービスが出てきたため2択に絞ってから選べないという事もありました。
ただし中級よりも大枠の話が多くて詳細はそこまで詰められないので、その点は救いでした。
SAA, SOA
SAPよりも問題は多少簡単ですが範囲はそこまで変わらないため、権限の境界設定やコスト意識など考えることが多くて難しかった印象です。
ただし稀に具体的な数値(S3のストレージ別コストなど)を把握していないと選べない問題もあり、この部分はSAPでは求められなかったと記憶しています。
MLA, MLS
MLAでは生成AI関連も扱っておりMLSよりも範囲が広かったです。
MLSは問題が難しい代わりに試験範囲が絞られていたため、結果的に両者の難易度は同じぐらいだったと感じています。
DEA, DVA
私の感覚ではSAAの範囲を絞っただけだという印象でした。ただしDEAは最近の資格だったのでSAAには無い部分もありましたが、いずれにしろSAAに合格すれば少しの勉強で狙えると思います。
最後に
ここまでご覧頂きありがとうございました。
AWS認定資格は問題の傾向を把握することが重要で、どの試験でも問題集は一周しておく必要があると考えています。
一方、それはあくまで資格対策であり業務に活かせる知識にはなりにくいため、最初はテキスト等で体系的に学ぶ事から始めるのが重要だとも考えています。
皆様の今後のご参考になりますと幸いです。
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