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Windows11の通信速度を1クリックで向上させてみる(TCP BBR)
原理
Googleが新しく開発した、インターネット トラフィックの帯域幅を広げ、レイテンシを低減する最先端の輻輳制御アルゴリズムTCP BBRを設定して、通信速度を上げてみる試みです。
難しい原理は以下の資料を参考ください。
輻輳制御アルゴリズムなので、ネットワークが混雑しているほど効果が発揮されるようです。
前提条件
- Windows11 22H2以降
設定方法
1.PowerShellを管理者モードで立ち上げる
2.以下のコマンドを入力して、Enterをおす
netsh int tcp set supplemental Template=Internet CongestionProvider=bbr2
netsh int tcp set supplemental Template=Datacenter CongestionProvider=bbr2
netsh int tcp set supplemental Template=Compat CongestionProvider=bbr2
netsh int tcp set supplemental Template=DatacenterCustom CongestionProvider=bbr2
netsh int tcp set supplemental Template=InternetCustom CongestionProvider=bbr2
3.TCP BBRが設定されたか確認する
以下のコマンドを入力し、このような表記になればOKです。
Get-NetTCPSetting | Select SettingName, CongestionProvider
効果検証
スマホのテザリングをつなげた状態で測定します。4G回線です。
設定前
設定後
ダウンロードスピードが3倍近くなっていますね。アップロードスピードも少しだけですが、向上しています。
追記
ちなみに元に戻す際は、PowerShellで以下のコマンドを入力してください
netsh int tcp set supplemental Template=Internet CongestionProvider=cubic
netsh int tcp set supplemental Template=Datacenter CongestionProvider=cubic
netsh int tcp set supplemental Template=Compat CongestionProvider=newreno
netsh int tcp set supplemental Template=DatacenterCustom CongestionProvider=cubic
netsh int tcp set supplemental Template=InternetCustom CongestionProvider=cubic
まとめ
TCP BBRを設定して通信速度の向上を試してみました。今のところ通信に問題も見られないため、しばらく常用してみようかと思います。
アルゴリズムの最適化でまだまだ通信速度が向上できるというのはやはり奥深い分野ですね。
それでは〜
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