[AWS Summit Tokyo 2023]#1 はじめてのAWS Summit(現地)
1. はじめに
みなさん、こんにちは。ひよこインフラエンジニアです。普段はAWSを中心に、既存システムの保守運用や新規システムの設計・構築・テストなどのお仕事をしています。この度、業務の一環でAWS Summit Tokyoに行ってきましたので、感想や学んだことなどを記したいと思います。
第一段は、実際の会場の様子や、参加にあたって気を付けたことなどを中心にまとめました。「AWS Summit Tokyoって何だろう」「実際の会場ってどんな感じなの?」「関東に住んでないんだけど、大変じゃない?」「人込み苦手でも参加できる?」といった方々の参考になれば幸いです。
AWS Summit Tokyo 2023 とは
AWS Summit Tokyoは2023/4/20(木)及び4/21(金)の二日間にわたり、幕張メッセで開催されました。現地では、貴重講演や150以上のセッション(講演)、180種類以上のEXPOコンテンツ(展示やハンズオンブース)、DeepRacerやGameDayといった体験型のコンテンツ等が容易されており、大盛況でした。
開場外にて撮影
ちなみに、基調講演やセッションはオンデマンドでの配信が予定されており、5/22から6/23まで視聴可能なようです[1]。4/23現在は、オンデマンド視聴の先行登録ができます。ご都合が合わずに現地での参加が難しかった方や、見たいセッションが重複してしまった方は、ご視聴してみてはいかがでしょうか。
2. 当日気を付けたこと
私は遠方からの参加であり、かつ人込みが苦手だったため、下記の2点に気を付けました。
- 動きやすさを重視する
- 人込みを避けて見たいものに集中する
① 動きやすさを重視する
幕張メッセに行くのが初めてだったこと、セッションの予定を多めに入れており最短で10分しか移動時間がない場合があったことから、歩きやすさ優先の恰好で参加しました。ジーパン+スニーカー+風を通さない記事のパーカー持参という、一見すると学生さんのような服装です。実際に参加してみると、この服装は正解でした。理由は下記の通りです。
・会場の端から端へ、人だかりの合間を縫って移動することがあった
・セッションのブースによっては、空調が効いており足元が寒いところがあった
(特にAWSセッションのブースで顕著でした)
・反対に、人気のあるセッションのブースではパイプ椅子の間隔が狭く、人間の体温の影響で
蒸し暑く感じるところもあった
(特に、データ利活用の事例セッションのブースで顕著でした)
・企業ブースではノベルティやパンフレット、チラシなどを受け取るため、
持ち物が増え、移動速度が低下していく
うっかりロングスカートやヒールのある靴で参加しなくてよかったです。
公式サイト掲載の会場の様子
② 人込みを避けて見たいものに集中する
人込みが苦手な私ですが、業務として先輩方から快く送り出してもらった以上、たくさん知見を吸収したいものです。そこで、下記の戦略を立てました。
・展示やセッションを万全の状態で見学するため、入場受付や早期参加特典(お弁当チケット
やクッション、認定者ラウンジのステッカー)などの行列には並ばない。
・基調講演はリアルタイム配信がされ、かつ後日オンデマンド配信される可能性が高いため、
現地では参加しない。
・業務にかかわるガバメントクラウドや金融のセッションに加えて、大学時代の専攻と関連の
あるデータ利活用のセッションには着席できるよう、早めに移動する。
・すぐに栄養分や水分を摂取できるよう、携帯用の昼ご飯や飲料を確保しておく。
・会場で迷わないよう、会場マップを事前に印刷しておき、おおよその移動経路を把握しておく。
特に、「セッションには着席できるよう、早めに移動する」はポイントだったと思います。前もってセッション登録をし、受講票を印刷して持参するという準備が必要だったのですが、事前登録をしていても、当日の席が予約(=きちんと確保されている)わけではありません。セッション開始の10分前から受付が開始され、印刷した受講票のQRコードをスタッフの方が一人ずつ読み取ってくださいます。また、事前登録なしで聴講したい場合、当日受付が用意されており、別々の列に並び受付を行う必要があります。事前登録者が多ければ前や通路側の席から埋まっていきますし、当日受付の列もあるため、セッションに遅れて参加した場合は着席して聴講するのは難しい状態でした。一方で、身長の関係で着席すると見づらい場合や、パイプ椅子に30分以上座ると腰が痛くなるような場合は、意図的に遅めに参加する、という作戦も大いに有効だと思います。
なお、同僚の話によると、基調講演のブースは立ち見が多発していた一方でサテライト会場は着席できて快適だった、とのことでした。また、認定者ラウンジは初日は行列だったものの、二日目のお昼時は比較的空いていた、そうです。
3. 見学内容
一日目、二日目に私が聴講したセッションは下記のとおりです。業務で携わっているガバメントクラウドや金融のセッションに加えて、個人的に興味のあるデータ利活用のセッションを拝聴しました。第二弾以降の記事では、印象に残ったセッションとその内容について取り上げます。
2023/4/20(木)に聴講したセッション
No. | セッションタイトル | 発表者(敬称略) |
---|---|---|
1 | KDDIスマートドローンプラットフォームにおける 開発事例 |
アイレット株式会社 KDDI株式会社 |
2 | 国でもできたスマートなクラウド利用 ~高速試行錯誤しながら進歩を続けるクラウドCoE~ |
デジタル庁 農林水産省 |
3 | 事例から学ぶ、データ利活用の現実と将来像 | TIS株式会社 |
4 | AWSの徹底活用で"守りのIT"から"攻めのIT"そして"DX"へ | 日本気象株式会社 |
5 | DX加速に向けたAWSマネージドサービス活用による 運用レス基盤構築への挑戦と社内システムとの共存 |
KDDI株式会社 |
6 | 「金融版リファレンスアーキテクチャ日本版」で加速 する金融グレードのシステム開発 |
アマゾンウェブサービスジャパン 合同会社 |
2023/4/21(金)に聴講したセッション
No. | セッションタイトル | 発表者(敬称略) |
---|---|---|
1 | 旭化成が進める製造系DXにおけるAWS活用 ~生産系データ活用基盤・MLOpsの実現~ |
旭化成株式会社 |
2 | 政府が求めるクラウドを適切(スマート)に利用する ための設計原則 |
アマゾンウェブサービスジャパン 合同会社 |
3 | 自治体がガバメントクラウド利用に向けて おさえておきたい10のこと |
アマゾンウェブサービスジャパン 合同会社 |
4 | PoCの一歩先へ、企業がデータ活用を成功させる AI/データ分析の導入ポイントとユースケース |
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 |
また、開場時刻からNo.1のセッションが始まるまで、及び各セッションの合間にはEXPOコンテンツを見て回りました。様々なブースをのぞかせていただきましたが、下記が印象に残っています。ノベルティーやパンフレットをいただくだけではなく、ブースの方に説明・質問対応をしていただいた他、名刺交換をすることもありました。
見学したEXPOコンテンツ(敬称略)
事例展示ブース
・KINTOテクノロジーズ株式会社
・ダイキン工業株式会社
・ゆこゆこホールディングス株式会社
AWS展示ブース
・AWS Summit:Infrastructure Showcase
・ガバメントクラウド相談窓口
・「デジタル田園都市国家構想」事例展示
グッド・アグリテクノロジーズ株式会社
パートナーソリューション展示
・Datadog Japan合同会社
・Snowflake株式会社
・TIS株式会社
・アイレット株式会社
・株式会社はてな
・トレンドマイクロ株式会社
アイレット株式会社の「スマートドローン」
Infrastructure Showcaseにて、AWS Nitoro Cardの実物展示
展示についても、第二弾以降の記事で取り上げたいと思います。
4. 現地に参加した感想
私が入社したのがコロナ禍以降ということもあり、ここまで大規模なイベントは初めてでした。参加前は、初心者でも何か得るものがあるのか、果たして人込みに耐えられるのか、といった点が不安でしたが、参加してよかったと感じます。
いただいたノベルティ・パンフレットの一部抜粋
普段はIaaSのような使い方をしている案件に関わることが多く、インフラ以外の部分に目がいかないため、お客様のシステム化の目的や、投資対効果にまで踏み込むようなお話は新鮮でした。またブースでは、データ活用やソリューション導入時の苦労など、ざっくばらんにお答えいただき、生の声をきくことができました。特に、現場の方の協力をどのように得ていくか、どのようにサービスをマネタイズするか、といった点は中々うかがうことができない内容ですので、非常に勉強になりました。そして何より、今後のAWS認定資格への挑戦や日々の業務に向けて、キャッチアップしていくべき内容が明確になりました。具体的には、下記の内容です。
・運用負荷を下げるためのマネージドサービス活用方法(リプラットフォーム)
・オンプレからマルチベンダー・マルチアカウントでシステムを移行する際の、
監査やログのアカウント集約方法
・日本版金融リファレンスアーキテクチャへの理解
・Baseline Environment on AWS(BLEA)への理解
・自身やチームメンバーのIaCのスキルアップ
現地で仕入れてきた知見やモチベーションを糧に、
今後の業務に向けて取り組んでいきたいと思います。
それでは、第一弾の記事はここまでとなります。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
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