[UE5] ソースビルドエンジン 環境構築②
概要
ソースビルドエンジン 環境構築①の続きの内容となります。
本ページでの目的は以下の2つとなります。
- upstreamを作成して、エンジンソースを楽に更新する
- 実際にエンジンソースの更新作業をする
upstreamとは
簡単に言うと、上流リポジトリ(Forkしたリポジトリなど)の変更を
簡単に適用するためのリモートリポジトリ。
upstreamを作成する
というわけで今回は、EpicGamesのUnrealEngineリポジトリのupstreamを作成することで、
UnrealEngineのバージョンアップを気軽にできるようになります。
それではさっそくupstreamを作成していきましょう。
まずはUnrealEngineリポジトリ(EpicGames)のupstreamを作成します。
git remote add upstream [httpsアドレス]
※[httpsアドレス]は、UnrealEngineリポジトリ>Codeから確認できます。
次にupstreamがしっかり作成できたのか確認します。
git remote -v
▼コマンド結果
upstream [httpsアドレス] (fetch)
upstream [httpsアドレス] (push)
この表示がでていれば問題なく、作成ができている状態です。
EpicGamesのUnrealEngineリポの変更を適用する
upstreamの作成は終わりましたが、一応更新もできるかしてみましょう。
作業としてはfetch → mergeをします。
※自分のGithubのリポジトリにも反映するので、最後にpushもします。
-
更新するブランチに切り替えます。
git checkout release
最も安定している最新バージョンは「release」ブランチなので、
今回は「release」にしてます。 -
次にfetchとmergeを行い、UnrealEngineリポの変更をローカルリポにマージします。
git fetch upstream
git merge upstream/release
- 最後にpushして、自分のGithubリポジトリのほうにも変更を適用します。
git push origin release
以上の作業で、UnrealEngineリポの最新データをローカルリポジトリに反映することができます。
まとめ
以上で環境構築は終わりです。
この設定をしておくと、次バージョンアップ等の更新処理をしたい時は、
「EpicGamesのUnrealEngineリポの変更を適用する」のところだけ対応すれば、
簡単に更新ができます。
色々難しく見えるかもしれませんが、Githubの扱いに慣れておいて損はないと思いますし、
ソースビルドエンジンの環境も作っておく・慣れておくとよいと思います。
他の方法でも更新はできるのですが、
今回紹介した対応のほうが効率が良いと思っていますので、是非試してみて下さい。
Discussion