㊙️

[UE5] ソースビルドエンジン 環境構築②

2023/05/20に公開

概要

ソースビルドエンジン 環境構築①の続きの内容となります。
本ページでの目的は以下の2つとなります。

  • upstreamを作成して、エンジンソースを楽に更新する
  • 実際にエンジンソースの更新作業をする

upstreamとは

簡単に言うと、上流リポジトリ(Forkしたリポジトリなど)の変更を
簡単に適用するためのリモートリポジトリ。

upstreamを作成する

というわけで今回は、EpicGamesのUnrealEngineリポジトリのupstreamを作成することで、
UnrealEngineのバージョンアップを気軽にできるようになります。
それではさっそくupstreamを作成していきましょう。

まずはUnrealEngineリポジトリ(EpicGames)のupstreamを作成します。

git remote add upstream [httpsアドレス]

※[httpsアドレス]は、UnrealEngineリポジトリ>Codeから確認できます。

次にupstreamがしっかり作成できたのか確認します。

git remote -v

▼コマンド結果

upstream       [httpsアドレス] (fetch)
upstream       [httpsアドレス] (push)

この表示がでていれば問題なく、作成ができている状態です。

EpicGamesのUnrealEngineリポの変更を適用する

upstreamの作成は終わりましたが、一応更新もできるかしてみましょう。
作業としてはfetch → mergeをします。
※自分のGithubのリポジトリにも反映するので、最後にpushもします。

  1. 更新するブランチに切り替えます。

    git checkout release
    

    最も安定している最新バージョンは「release」ブランチなので、
    今回は「release」にしてます。

  2. 次にfetchとmergeを行い、UnrealEngineリポの変更をローカルリポにマージします。

git fetch upstream
git merge upstream/release
  1. 最後にpushして、自分のGithubリポジトリのほうにも変更を適用します。
git push origin release

以上の作業で、UnrealEngineリポの最新データをローカルリポジトリに反映することができます。

まとめ

以上で環境構築は終わりです。
この設定をしておくと、次バージョンアップ等の更新処理をしたい時は、
「EpicGamesのUnrealEngineリポの変更を適用する」のところだけ対応すれば、
簡単に更新ができます。

色々難しく見えるかもしれませんが、Githubの扱いに慣れておいて損はないと思いますし、
ソースビルドエンジンの環境も作っておく・慣れておくとよいと思います。
他の方法でも更新はできるのですが、
今回紹介した対応のほうが効率が良いと思っていますので、是非試してみて下さい。

Discussion