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目と心の休息:情報断食に挑戦してみた

2024/04/13に公開

1. なぜ情報断食をしようと思ったのか

ある朝、首が動かなくなり、仕事に集中できないほどの痛みを感じました。
原因は 悪い姿勢 でスマホの動画を見続けたことです。(スマホ首、うつ伏せなど)

整骨院に通うことになった私は、これを機に生活を改めようと決意しました。

時を同じくして、私はカフェの本棚で「情報断食」という本を見つけます。
その本はざっと読んだだけですが、自分がやるべきことはコレだと直感しました。

2. 情報断食のルール

情報断食とは、読んで字のごとく 情報を摂取しないこと です。今回は自己流で実施するため、簡単なルールを決めました。

  1. 期間は3/18(月)から3/22(金)までの5日間である。
  2. 仕事および生活に必要な情報 以外 のインプットをなくす。
  3. 例外として、音楽とオーディオブックは許可する。

今回の情報断食の目的は「目・首・肩の痛みを解消する」ことです。そのため、耳で聞くタイプの情報摂取はある程度許可することにしました。

3. 禁断症状への対応

初日は非常に苦しみました。
仕事中の情報遮断が難しく、何度も手がブラウザを立ち上げようとしては止め、落ち着かなくてお菓子を食べてしまうこともありました。

このような禁断症状はしょっちゅう発生しましたが、効果的な対策は アウトプット をすることでした。
たとえば、今考えていることや疑問点をノートに書き出します。すると脳が整理され、現実逃避をやめて次の作業に進もうとしてくれます。

シンプルに 寝る というのも効果的でした。
疲れてるのについSNSや動画を見てしまった、という経験はありませんか?
疲れていると自制心が働きにくくなります。逆に、寝て疲れを取れば自制心が復活してくれます。

他にも、家事をしたり、音楽を聴いたり、ストレッチや瞑想をしたり、飼い猫をなでたり……。
なるべく心と体に良いことで気を紛らわせるようにしました。

4. 情報断食のメリット

情報断食中に感じたメリットはたくさんありました。書ききれないので、ランキング形式で第5位まで発表します。

1位:脳と心に余裕ができた
2位:創作意欲が復活した
3位:部屋がきれいになった
4位:目・首・肩の痛みが軽減された
5位:就寝時間が早くなった

一番の目的である目・首・肩の痛みの軽減が、4位だったのは意外でした。
それ以上に驚いたのが、 精神的な効果 がかなりあったことです。

ネット上には批判や差別的なコメント、悲惨なニュースなどが散乱しています。それらネガティブな情報を見ずに過ごしたため、怒りや悲しみが減少しました。

また、今まで情報摂取に費やしていた時間がまるまる自由時間となり、心に余裕ができたことで「焦り」や「不安」といった感情も減りました。
以前は面倒くさいと思っていた家事も、前向きに取り組めるようになりました。

そして時間に余裕ができた結果、この情報断食体験を記事にしようと思えました。
何かを「書きたい」と思ったのは久しぶりのことです。

5. 情報断食の注意点

情報断食をしている間、少しだけ「間食」と「飲酒」が増えました。そのため、ダイエット・禁煙・禁酒などを同時に行うのは難しいかもしれません。

情報断食は「情報中毒」を治療しているようなもの。過食やニコチン、アルコールなどへの依存も同時に克服しようとするのは至難の業です。

もし自分がいろんなものに依存していると感じたら、最初にカウンセラーなど専門家に相談するのもアリだと思います。最近はネット相談所などで、日常の悩みを気軽に打ち明けられる場所も増えています。

6. 情報断食から得た気づき

私は以前、世の中の最新情報をとにかく早くたくさん吸収しようとしていました。それが「エラい」ことであり、最新技術を扱うプログラマーとして正しい行動だと思っていたのです。

しかし、 情報の 「」 に関してあまり重視していませんでした。

今回の挑戦で気づいたのは、むやみに情報を摂取するのは逆効果だったということです。何の目的もなく膨大な情報の海に飛び込めば、ただ溺れるだけなのだと実感しました。

また、SNSを見ていると 自分の思想が世論に上書きされるような感覚 があったのですが、情報断食によってそれが激減しました。
他人軸の人生から自分軸の人生へ、少しだけシフトできたように感じます。


この記事を書いている現在も、平日の情報断食を続けています。少しルールは修正しましたが、始める前と比べて格段に目と脳と心が軽くなったと感じています。

今回報告したのは短期的な効果です。長期的に続けた場合どのような効果が出るのか、自分の観察を続けたいと思います。


参考

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