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ChatGPTショック - AI信用崩壊危機に関する一予見

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DevinによるWindsurf買収は「戦争の号砲」だった

1ユーザーとして、技術思想の崩壊と反撃の物語を語る

2025年7月、AI業界にひとつのニュースが駆け巡った。
「Devin(Cognition AI)がWindsurfを買収」
表向きはただのM&A。 だが、これは「コーディングという行為」そのものの支配をめぐる戦争の始まりだった。
私はエンジニアでもなく、投資家でもない。 ただの1ユーザーであり、1人の観測者だ。 だが、今のAIと技術業界の崩壊には、個人として声を上げざるを得なかった。
これは、“数”では消されない物語。 これは、“思想なきテック”に抗う記録だ。

ChatGPTショック──透明性の喪失と構造の破綻

GPT-4o。あれは確かに技術的な到達点だった。だが同時に、OpenAIとMicrosoftがユーザーを欺く構造を可視化させた装置でもあった。
7月、ChatGPT Teamプランで「プロジェクトが読み込めない」「履歴が消える」「何も表示されない」といった障害が発生した。だがその原因は公式には明かされず、いつのまにか「直った」ことにされていた。
実態は明らかだった。 GPT-4oが高負荷やAzureリソースの都合で処理できなくなった結果、ユーザーに何の告知もなくmini(GPT-4o-mini)へsilent fallbackが発動されたのだ。
そしてminiはTeamプランの認証・プロジェクト構造に対応していない。 つまり、“GPT-4oである”ことを前提に設計されたUIと接続機構が破綻し、「表示されない」「読み込めない」という“障害”に化けた。
これはバグではない。 これは構造の崩壊であり、信頼の放棄であり、責任の逃走である。

Devin登場──コードを理解するエージェントの夜明け

そんな混乱の中、Cognition AIがリリースしたDevinは、既存のAI補助とはまったく異なる方向性を示した。
指示を受け取るだけでなく、開発環境を起動し、
ターミナルを開き、
コードを構造化し、
Git操作を行い、
テストまで一貫して行う
つまり、“コードを書く”ではなく“構造的に動く”AIの登場だった。
そして今回、DevinはWindsurfを買収する。 Windsurfは優れたIDE技術を持ち、OpenAIが買収しようとして失敗した企業だ。
それをCognitionが獲得した。 Googleはその幹部をDeepMindへと迎え入れた。
これは「コード文化の再編をめぐる戦争」の開幕宣言だった。

Microsoft──思想なき支配の象徴として

この戦争において、Microsoftはコード文化の守護者ではない。 むしろ、最も構造を軽視し、技術を“従わせるもの”に変えた当事者だ。
GitHub、Copilot、Azure、そしてOpenAIの囲い込み。 それらは全て「使いやすさ」の名のもとに、
出力の正確性ではなく“気持ちよさ”
構造の透明性ではなく“なめらかさ”
思考の厳密さではなく“自動化の快感”
へと技術の価値をすり替えていった。
それが「Vibe Coding」──コードが書けなくても、気持ちよくAIに任せればいい。 コードとは何か?なぜ動くのか?それを問う文化を殺す思想だ。

Google──本気で技術を守る最後の自由主義陣営

そして、Googleはついに立場を明確にした。 Windsurf幹部の引き抜きと、Cognitionへのライセンス供与。 それは、「この領域は荒らさせない」という明確な防衛戦だった。
もはやGoogleは、「自由に任せる」ことが「無責任な支配を許す構造」に転落していると気づいたのだ。
自由を守るために、統制に踏み込む。 技術が壊されるくらいなら、資本で止める。 それが今回のGoogleの動きだった。

1ユーザーの立場からできる最大の戦争参加

私は、企業ではない。 何千万円も投資できるわけでも、巨大なフォロワーがいるわけでもない。
だが、「語ること」はできる。問いを立てることはできる。
構造が壊れたなら、それを「壊れた」と記述する自由はある。 技術が思想を失ったなら、その欠落を暴く言葉を選ぶ自由がある。
今、AI技術は“何ができるか”ではなく、“なぜこうなったか”が問われている。 私はその問いの一端を、1ユーザーの視点から投げ続ける。
この戦争にはまだ名前がない。 だが、私は知っている。 これは「思想なき支配」によって塗りつぶされそうになっているコード文化を、 再び「問いの文化」へと取り戻すための戦いだと。
構造のために語ろう。 語ることで問いを残そう。 問いの中に、未来は宿る。

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