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輪読会を続けていたら、本を読む習慣が戻ってきた話

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この記事は Hacobu Advent Calendar 2025 の 3日目の記事です。

はじめに

こんにちは。Hacobu でフロントエンドエンジニアをしている松本寛地です。

ここ半年ほど、テックのメンバーと輪読会を続けています。

本を読む時間が前より減っていた中で、輪読会のおかげで少しずつ戻ってきました。

誰かと同じ範囲を読むだけですが、その積み重ねが読書のリズムをつくってくれたように思います。

きっかけ

社会人になってから、技術書を読み切ることがあまりなくなっていました。

買ったままの本や、途中で置いてある本が増えていく時期が続いていました。

そんな頃に『SQLアンチパターン 第2版』が出版され、

「せっかくだし、この機会に読んでみよう」という流れができ、

テック横断のギルド活動としての輪読会が始まりました。

同じ時期に、チームでも朝の時間を使って本を読む習慣を試すことになり、

こちらは『つくって、壊して、直して学ぶ Kubernetes入門』から読み始めました。

そのあとも流れで、

『Clean Architecture』

『ソフトウェアアーキテクチャの基礎』

『Looks Good To Me』

『ドメイン駆動設計をはじめよう』

と続けて読み進めることができました。

ギルドとチーム、ふたつの輪読会が同じタイミングで動いたことで、

自然と本を開く時間が増えていきました。

ギルドと輪読会

ギルドとは

Hacobu のギルドは、必要に応じてチーム横断で活動する任意参加型のコミュニティです。

  • 興味のある人が集まる
  • チームの枠を越えて話ができる
  • 活動内容は自分たちで決める
  • 役職に関係なく参加できる

SQLアンチパターンを読む輪読会も、その活動のひとつでした。

輪読会のかたち

1. チーム横断の輪読会(ギルド活動)

  • 本:SQLアンチパターン 第2版
  • 人数:10人前後
  • 進め方:4〜5人の小チームに分かれて読む
  • 期間:3ヶ月ほど

週に一度オンラインで集まり、その回の範囲を振り返ります。

「ここが気になった」「自分はこう読んだ」

普段は別のプロダクトを担当しているメンバー同士で話すことが多く、

自分とは違う視点に触れることが多い時間でした。

2. チーム内の朝輪読会

  • 読んだ本:
    • つくって、壊して、直して学ぶ Kubernetes入門
    • Clean Architecture
    • ソフトウェアアーキテクチャの基礎
    • Looks Good To Me
    • ドメイン駆動設計をはじめよう
  • 人数:2〜3名
  • 曜日:火曜・金曜
  • 朝 8:30〜

こちらは、より小さな輪読会です。

  1. 決めた範囲を読む
  2. 朝8時半に集まる
  3. Miro に気になったことを軽く貼る

だいたい30分ほどの時間で、無理なく続けられました。

眠い日もありましたが、輪読会の日は本を開いていました。

この「とりあえず読む」という動きが、自分には合っていたように思います。

Miroに付箋を貼った例

miro.png

続けてみて変わったこと

読む時間が自然と戻ってきた

輪読会の日が決まっていることで、本を開く日も決まりました。

時間があったら読むではなくこの日までに読んでおくに変わり、

読書が生活の中に戻ってきました。

止まりがちな本も、最後まで読めた

輪読会には、

  • 毎週の範囲がある
  • 一緒に読んでいる人がいる
  • とりあえずそこまでは読む

という流れがあるため、分厚い本でも読み切ることができました。

一人だと途中で止まりやすい本も、進められるようになったのは大きな変化でした。

少し考えて残すようになった

毎回 Miro に付箋を置くことで、気になった部分を軽く残す習慣ができました。

短いメモでも、あとから読み返すと理解が深まりやすかったです。

生成AIを軽く使って補った

読んでいてつかみにくいところは、ChatGPT や Claude に要約してもらうこともありました。

説明の角度が少し変わるだけでも読み直したときに理解しやすく、

あとから補える手段があることで気持ちも楽でした。

しんどかったところ

朝は眠い

前日が遅い週はとくにきつかったですが、輪読会の日は本を開いていました。

続けられたのは、みんなで読んでいたからだと思います。

ペースは揃えにくい

読むスピードは人それぞれなので、完璧に揃えるのは難しいです。

途中からは細かい調整より、続けることを優先しました。

おわりに

輪読会を続けて感じた一番の変化は、

本を読む時間が、生活の中に戻ったこと

です。

  • 読む時間が生まれた
  • 止まりがちな本も読み切れた
  • わからないところをそのままにしなくなった

どれも小さいことですが、積み重なると違いが出てきます。

これからも無理のないペースで続けていけたらと思います。

参考

Hacobuテックブログ

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