Webアクセシビリティの第一歩目
はじめに
株式会社ハックツ、エンジニアのみき(@take_cantik)です。⛏️
先日、アクセシビリティカンファレンス福岡2024に参加しました。
イベント情報
このイベントに参加して、アクセシビリティについての大切さなど、さまざまなことを学ぶことができました。
では、実際にWeb開発において具体的に何をしないといけないのか、何から始めたらいいのか、ということについて今回まとめようと思います。
結論
よく分からないなら、公開されているチェックリストに則ろう!
SmartHRさんの、ウェブアクセシビリティ簡易チェックリスト
freeeさんの、アクセシビリティチェックリスト一般公開用
Webアクセシビリティとは
「アクセシビリティ(Accessibility)」という言葉は、AccessとAbilityからできています。
「近づくことができる」「アクセスできる」という意味から派生して、「(製品やサービスを)利用できること、又はその到達度」という意味でも使われます。
Webアクセシビリティは、Webにおけるアクセシビリティのことです。
利用者の障害などの有無やその度合い、年齢や利用環境にかかわらず、あらゆる人々がウェブサイトで提供されている情報やサービスを利用できること、またその到達度を意味します。
参考: 政府広報オンライン ウェブアクセシビリティとは? 分かりやすくゼロから解説!
ここ最近のアクセシビリティの動き
2024年4月に、障害者差別解消法が改正、施行されました。
この改正で、民間事業者に対して合理的配慮の提供が義務化されました。
これにより、アクセシビリティを高める取り組みが多くなっています。
ただし、Webアクセシビリティに関しては「合理的配慮」ではなく「環境の設備」となっているので、
Webアクセシビリティ対応が義務化されたわけではありません。
では、Webアクセシビリティ対応をしない、という判断になるかと言われるとそうではありません。
やった方がいいことはおそらく誰もが理解しているのではないでしょうか。
ということで、実際にどのようにWebアクセシビリティ対応を進めていくかについて考えていきます。
何をしたらいいのか
Webアクセシビリティの世界基準のガイドラインとして、WCAG(Web Content Accessibility Guidelines)というものが存在します。
WCAGは、現在(2024-12-07時点)バージョン2.2まで正式版として公開されており、時代や技術の進化に合わせてアップデートされています。
しかし、このWCAGは少し内容の言い回しが難しかったり、量が多かったりで、急にこれを学んで落とし込んで実践して、というのは非常に難易度が高いかと思います。
また、急にガイドライン全てに対応するというのも現実問題非常に難しいと思います。
そこで、まずは実践している企業がやっていることを真似る、というやり方を行っても良いのではないかと考えています。
さらに企業によっては、アクセシビリティのチェックリストを一般公開してくださっています。
SmartHRさんの、ウェブアクセシビリティ簡易チェックリスト
freeeさんの、アクセシビリティチェックリスト一般公開用
まずはこれらを参考にして、やりながら理解を深め、
社内に普及させていくことで対応を行うことがあたりまえになっていくのではないかと思います。
さいごに
今回は、Webアクセシビリティの第一歩目として何をすると良いかという事を書きました。
Webアクセシビリティについての業界の認知度はまだまだ低いように思うので、
この記事で少しでも新たに知り、実践する人が増えるといいなと思います。
では、また別の記事で🕺
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