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社内 Generative AI LT & Cursor で爆速開発ハンズオン大会:AIと共に働く未来を、肌で感じた一日

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はじめに

Good morning, and in case I don't see ya, good afternoon, good evening, and good night!

株式会社HACARUSのエンジニアの郭です。

2025年7月15日、社内イベント「生成AI LT&Cursorで爆速開発ハンズオン大会」に参加しました。

生成AIが一気に浸透し、日常業務に欠かせない存在になりつつある今。その最新動向や活用ノウハウを共有する目的で、イベントは「生成AIに関するライトニングトーク(LT)」と「Cursorハンズオン」の二部構成で実施されました。

背景には、社内エンジニア間での生成AI/コーディングエージェント活用度の差がありました。ChatGPTまでは使っているものの、Copilot や Cursor などのエージェントまでは触れていない──そんなメンバーが一定数いる状況を一気に解消したいという思いが主催メンバーの企画の意図だったようです。

本記事では、AIの進化とそれにどう向き合うか――その最前線を体感できた一日を振り返ります。

前半:生成AI LT大会 – 笑いあり学びありのセッションの連続

社内メンバーが選んだテーマは実にバラエティ豊か。「生成AI」という共通項はあれど、視点やアプローチが多彩で、まさに「社内で今どんな人たちが、どんなふうにAIを使っているか?」がリアルに伝わる内容でした。

印象に残ったセッションをいくつかピックアップします!

Gemini × NotebookLM:情報整理のパーソナルトレーナー

Googleの生成AI「Gemini」と、情報整理に特化した「NotebookLM」の活用事例は非常に興味深いものでした。

たとえば、

  • 顧客向けに論文・技術内容を要約
  • 技術的な優位性を構造化して提示
  • 社内情報・競合情報をまとめ、戦略資料へ落とし込む

といった使い方が紹介され、まさに「情報整理のパーソナルトレーナー」と呼ぶにふさわしい存在感を放っていました。

そして驚いたのは、これらのツールを組み合わせて使う“コンボ技”。Geminiで深掘りしたリサーチ結果を、NotebookLMに流し込んで構造化することで、抽象から具体まで一気通貫で資料が完成する。このワークフロー、真似したい…!

“AI” はあるんか?:Claude / ChatGPT / Gemini に人生相談してみた結果…?

生成AIに「人生相談」してみる、というユニークな試みもありました。

抽象的な悩み(たとえば「将来の不安」といった話)には似たようなテンプレート的回答が多い一方で、具体的な問題になると各モデルの“色”が出るのが興味深かったです。

Claudeは丁寧、ChatGPTはやや挑戦的、Geminiは体系的…という違いが垣間見えたことから、「生成AIの答えは中身(学習データ)だけでなく、仕組みにも依存する」という仮説も出ていました。

Claude Codeなんちゃって体験記:CLIだけど、開発の“相棒感”あり

Copilotは使っていたけど、CursorやDevinは未経験のメンバーが、個人でClaude Codeを試した体験を紹介。CLIベースという硬派なツールながら、「技術調査→Markdownで構造化→コード実装」の流れをClaudeにプロンプトで指示して進める様子は圧巻でした。

たとえば、

  1. Macのカメラを使った簡易的な異常検知システムの試作
  2. 動画再生の改善方法をWeb検索→文書化→実装に反映
  3. Hooksによる進捗通知やCLAUDE.mdでの文脈共有

など、CLIだからこそのコントロール性と、AIとの“共創感”が印象的。「繰り返しループが起きづらい」「勝手に調べてくれる」など、Copilotとの違いもクリアで、ツール選びの視点として非常に参考になりました。これはぜひ試してみたいです。

後半:Cursorで爆速開発ハンズオン – コーディングAIとの共創体験

後半はCursorを使った実践的なハンズオン。目標は、以下のように設定されていました。

「短時間でCursorと仲良くなって、これから一人でも爆速で開発できる自信を得ること」

ハンズオンは2部構成となっていました。

1部: チーム開発

  • 特定の課題をチームごとに選択して、チームメンバーそれぞれ同じ課題に取り組む。技術要素は各自の好みで選定 (HTML+JavaScript, Python のみ, C# のみ など)
  • 技術要素や若干のプロンプトの違いから、作成できたアプリケーションの違いをチームメンバーで比較して楽しむ

2部: 自由開発

  • 個人で好きなお題を持ち寄り、2時間でとにかく Cursor を使い倒して一気に開発

「じゃんけんマスター」「パッ◯マン風迷路ゲーム」「リアルタイムタスクボード」など、遊び心と技術要素が絶妙にミックスされた実装テーマが並んでいました。

パッ◯マン風迷路ゲームを作ってみた!

私は今回、「パッ◯マン風迷路ゲーム」に挑戦しました。

Cursorに「ゲームの仕様」や「敵キャラの動き方」「スコアの計算ロジック」などを自然言語で伝えながら、設計から実装まで一緒に考えてくれるような感覚で開発を進めることができました。

特に印象的だったのは、Cursorが単なるコード補完ツールではなく、設計の相談相手のように、

  • 「迷路の構造はどうしますか?」
  • 「対戦モードを追加しますか?」
  • 「敵キャラの行動に追跡機能も追加しますか?」

といった提案を返してくれて、ただコードを書くのではなく、“一緒にゲームを組み立てていく”感覚がありました。

開発中には.cursor/rules によるガイドラインチェックや、Hooksによる進捗通知も活用しながら、AIと共同作業するような形で開発を進めることができました。単なる補完ではなく、「考える」「調整する」といった工程も含めてAIと一緒に進めるスタイルは、本当に新鮮な体験でした。

他のメンバーのプロジェクトも印象的

他の参加者が取り組んでいたプロジェクトも、それぞれに個性があってとても面白かったです。

たとえば、

  • ニュース記事を要約・分類して表示するニュースまとめサイト

  • 東京ディズニーランドの混雑を予測して効率よく回れるルートを提案するアトラクション最適化アプリ

どれもCursorとの対話から生まれたもので、アプリを仕上げている様子は、見ていて純粋にワクワクするものでした。

難しいことをしてるというより、“面白いものを作っている”という空気が会場全体に広がっていたのが、今回のハンズオンの良さだったように思います。

参加者の声:AI開発への期待と手応え

会場には、今回初めて Cursor に触れるというメンバーもおり、「思った以上に自然に使えた」「ChatGPT だけでなくコーディングエージェントをもっと早く触っておけばよかった、すぐに稟議申請を出します!」という声も聞かれました。主催メンバーも満足したのではないでしょうか。

中には、「今後のプロトタイピングに取り入れたい」「要件定義の初期フェーズで活用したい」といった、実務での具体的な活用イメージを語るメンバーもいました。実際に、ハンズオン中に個人開発とは思えないほど完成度の高いプロトタイプを形にした方もいて、「一刻も早くうまく使いこなして業務に取り入れたい」といった反応もありました。

Slack上でも進捗の報告や、AIのちょっと面白い挙動の共有、試行錯誤の中で得た小さな学びなどがリアルタイムに飛び交っていて、“みんなで一緒に開発している”ライブ感が終始あったのがとても良かったです。

そして何より、この短時間でAIと一緒に「作り切る」体験ができたことで、生成AIは“使うもの”から、“共に考え、共に作る存在”へと変わりつつあるのだと実感しました。

まとめ

今回の大会を通じて、生成AIがもはや特別な技術ではなく、私たちの日常業務や学習、さらにはクリエイティブな活動に深く関わる存在になっていることを改めて強く感じました。実はこのブログ記事もかなり生成AIに助けられている部分があります!「少しアクティブな口調で」と指示したら、そのような感想を文章の最後に加えている部分がありますね。そのあたりはあえて残しています。与えられた情報やメモから、ここまで整理されたブログ記事が生成されるのは、改めてAIの可能性を感じますね。

上手に付き合えば、思考の整理も、コードの生成も、情報収集も、驚くほど加速します。でも、それには使いこなす力が必要。

たとえば、

  • 情報を整理するためのルール設計力
  • 良いプロンプトをつくるための言語力
  • AIの提案を評価・修正する深い知識と判断力

これからの時代、AIとうまく付き合っていくには、こうした“AI活用リテラシー”を少しずつでも育てていくことが大切なんだと思います。

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