AWS Certified Advanced Networking - Specialty(ANS-C01)合格体験談
はじめに
先日、AWS Certified Advanced Networking - Specialty(ANS-C01)の試験を受験し、無事合格しました。スコアは859点でした。本記事では、試験勉強の進め方や難易度、使用した教材、実際に試験を受けた感想をまとめます。これから受験を考えている方の参考になれば幸いです。
自分のこれまで
- 最終学歴は、高専の専攻科卒。高専は5年制だが、さらに2年間進学できる「専攻科」があり、そこで大学の学位を取得。主に、電気・電子制御に必要な工学を学んでいた。ざっくりいうとロボットを動かすために必要な工学知識を学んでいた。
- 2015年~2018年: 組み込み系の設計・開発・評価を担当(使用言語: C/C++/Java など)。この頃にAWSの存在を知り、VPCやEC2、RDSなどを構築。Webからインフラを簡単に操作できることに感動し、クラウドに興味を持つ。
- 2018年: Web業界に転職し、さまざまなサービスのWebアプリケーションやモバイルアプリの設計・開発・評価を担当。AWSは案件で使用することもあれば、個人開発で触る機会もあった。
- 2021年: AWSを本格的に学ぶことを決意。正しい知識を体系的に習得するため、資格取得を活用するのが最適と考え、AWS認定試験に挑戦。 SAA → DOA → SAP → DOP と、地道にコツコツと学習を続け、資格を取得。
AWS ANSとは?
AWS Certified Advanced Networking - Specialty(ANS)は、AWSのネットワーク設計・運用に関する高度な知識を証明する資格です。AWSのネットワーク関連サービスを深く理解し、ハイブリッド環境や大規模システムのネットワーク設計、最適化、セキュリティ対策を行えるスキルが求められます。
📌 試験の概要
- 試験時間:170分
- 問題数:65問(選択問題)
- 合格ライン:スコア 750/1000点
- 受験費用:300 USD
- スコアに影響する問題:65問中スコアに影響する問題は50問。15問は採点対象外。
- 前提条件:必須の資格はなし(推奨:対象受験者は、5 年以上のネットワークの経験があり、クラウドおよびハイブリッドネットワークにおける 2 年以上の経験が必要です。)
https://d1.awsstatic.com/ja_JP/training-and-certification/docs-advnetworking-spec/AWS-Certified-Advanced-Networking-Specialty_Exam-Guide.pdf
📌 どんな人におすすめ?
- AWSのネットワーク設計・運用を担当している人
- AWSネットワークを最適化したいインフラエンジニア・クラウドアーキテクト
- ハイブリッドクラウドやエンタープライズ向けのAWS環境を扱うエンジニア
📌 試験の難易度
- ネットワークの知識がない人からするとAWS SAPより圧倒的に専門的で難しく感じる(個人的にはSAPの方が問題数と知らないサービスが多かったので難しかった)
- オンプレミスのネットワーク知識(BGPやCIDR)も必要
- AWSサービスの仕様だけでなく、適切なユースケースの理解が求められる
AWS ANSを受験した理由
最近、会社でネットワークやサーバの構築を担当する機会が増え、ネットワークに興味を持ちました。
また、AWSのネットワークについてより深く理解したいと考え、資格取得を目指すことにしました。
AWS ANSの学習期間
試験勉強は、2ヶ月とちょっとぐらい。
勉強時間
平日:1時間〜3時間ぐらい
休日:3時間〜4時間ぐらい
学習方法
以下の流れで試験対策をしました。
1. AWS ANSの試験ガイドで出題範囲などの確認
まず、試験ガイドをみて、どういうサービスが問題に出題されるのかを確認しました。
2. 試験日を決める
試験日をいつにするかを決めます。こちらのAWSの公式サイトから試験のスケジュールを決めることができます。試験の予約には、AWS Builder IDのアカウントを発行する必要があります。サイトにログイン後、試験日の予約をすることができます。試験はテストセンター(ピアソンvue)で受けることになります。万が一試験対策が不十分で間に合ってない場合は、2日間前であれば変更可能です。
3. Udemy 動画教材(繰り返し何度も見る)
学習教材として、Udemyの動画教材を購入しました。動画は英語ですが、日本語の字幕が表示されるため、理解は十分可能です。一部、翻訳が不自然な箇所や翻訳できてないところもありますが、基本的にはこちらの動画教材で十分に学習できます。
この動画では、理解度を確認する問題やハンズオンがあるのと、どういうユースケースで利用されるのか、どうしてそんな構成にするのかなどをしっかりと図でわかりやすく説明してくれるので、個人的には非常にわかりやすかったです。
4. AWS ANSサンプル問題&解説動画を見る
AWS ANSのサンプル問題
ある程度動画教材などで理解できたところで、サンプル問題を解いてみる。
AWS ANSの解説動画
難しそうであれば、下記の動画を見ながら一緒に解いてみるといいかもしれません。
5. Cloud Licens ANSの問題集を解く(間違ったところを重点的に解く)
Cloud Licensの有料プラン(プロフェッショナル)(4,580円(税込))を購入しました。90日間利用可能で、問題数は合計273問あります。
私は以前、AWS SAPの勉強でもCloud Licensの問題集を利用していましたが、試験で似た問題が多く出題されるため、今回も活用しました。
実際の試験では、1問にかけられる時間が2〜3分と短いため、素早く解答を選択する必要があります。そのため、類似問題に慣れておくことで、解答のスピードを上げることができるので今回もCloud Licensの問題集を採用しました。
6. AWS Black Belt
Udemyの動画教材と問題を解いて、自分の苦手だと思う部分をAWSのBlack Beltで保管するようにしました。自分が主に見ていたBlack Beltは以下。
Amazon Route 53
Amazon Direct Connect
AWS Network Firewall
AWS Transit Gateway
7. ネットワーク用語の仕組みを確認
問題を解いてると分かるのですが、ネットワークの専門資格でもあるため結構ネットワークの中級者レベルの用語が飛び交います。例えば、DNSSEC、BGPなど。
この辺仕組みってどうだったけを改めて理解するために、こちらの動画を見たりして勉強しました。
問題を解くのに集中できないとき
問題を解くと分かるのですが、基本長文で1問解くのに結構疲れます。私の場合、自宅で一日デスクに座って勉強しているのとたまに集中できなくなることがあります。ずっと座っていると腰も痛くなりますしね。そういう時は、環境を変えて、自宅ではなくカフェや空いている電車の中で問題を解いてみるもいいかもしれません。意外と自宅にいるよりも問題が解けたりします。
当日までのスケジュール
[試験の4日前]Cloud Licens ANS 模擬試験
模擬問題を解いてみます。この時に正答率が80%以上だと良いでしょう。
[試験の3日前]Cloud Licens ANS 模擬試験
模擬問題を解いてみます。この時に正答率が90%以上だと良いでしょう。
この時点で正答率が60%以下の場合は、試験日を変更するのをお勧めします。
[試験の2日前]間違った問題の復習
間違った問題を重点的に復習したり、再度解いてみたりする。理解が不十分なところは、ChatGPTなどを活用して意味を理解する。
[試験の前日]間違った問題の復習
2日前と同様、間違った問題を重点的に復習したり、再度解いてみたりする。理解が不十分なところは、ChatGPTなどを活用して意味を理解する。
当日に影響しないよう食べ過ぎず、夜更かしせずに早めに寝る。とにかく身体を休める。
[試験の当日]当日の流れ
8:30 :起床
9:00 - 9:30:仕度
9:30 - 10:00:電車移動
10:00 - 10:20:会場まで徒歩で移動
10:20 - 10:35:コンビニでカロリメイトなどを食べて少し栄養補給。水分補給も少し
10:35 - 10:45:トイレなどに行く
10:45 :受付
14:00 :試験終了
20:10 :メールで合格したことを確認。スコアは859点
受付の時に、顔写真付きの身分証ともう一つ別の身分証の提示を求められます。私の場合、免許証と保険証を提示しました。試験時間は170分で、その間基本トイレにいけないので、試験前の飲食は消化の悪いものをお勧めします。例えば、カロリーメイトとか。
所感
本番独特の緊張感があり、いきなり最初の問題から苦戦しました。AWS SAPを受験したときも同じような感覚でした。
試験時間を無駄にしないよう、まずは全ての問題をまんべんなく解くことを意識しました。 目安として*「5問で10分」のペースで進め、見直しが必要な問題にはチェックをつけながら解答しました。
一通り解き終えたことで、時間に少し余裕ができ、冷静に見直しを行うことができました。最初に苦戦した問題も、改めて見直すと意外と理解できるようになっていました。
また、Cloud Licensで出題された問題と似た問題がいくつか出題されており、それらはスムーズに解答できました。 ただし、4問ほど「何を問われているのか全く分からない問題」がありました。
おそらくこれらは採点対象外のテスト問題なのではないかと思い、スコアに影響しないことを祈りながら解答しました。
ANSの試験を受けてみて難しかったですが、個人的にはAWS SAPの方が難しく感じました。
SAPは75問でANSよりも10問多く、試験時間も180分と長いため、精神的にきつく、集中力を維持するのが大変でした。
おわりに
AWS Certified Advanced Networking - Specialty(ANS)を受験し、無事に合格できましたが、今回の試験を通じて改めてAWSのネットワークの奥深さを実感しました。試験勉強を進める中で、単なるAWSサービスの知識だけではなく、オンプレミスとの連携やネットワーク設計のベストプラクティスを理解することの重要性を改めて学ぶことができました。
今回の試験対策では、Udemyの動画教材やCloud Licensの問題集を活用しながら、サンプル問題やAWS Black Beltを組み合わせることで、より実践的な知識を身につけることができました。また、学習を進める上で、自分の苦手な部分を明確にし、それを補強する形で知識を深めていくことが効率的な勉強法であると感じました。
実際の試験では、AWS SAPと比べてネットワークの専門知識が問われるため、特にBGP、Direct Connect、VPCの設計、Route 53のルーティングポリシーなどは、しっかりと理解しておく必要があります。
AWSのネットワークは、クラウド環境の設計・構築を行う上で非常に重要な要素です。今回の資格取得を通じて学んだ知識を、今後の業務やプロジェクトで活かしていきたいと考えています。これからAWS ANSを受験する方は、焦らず計画的に学習を進め、自分のペースで知識を積み上げていけば、必ず合格できると思います!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この体験記が、これからAWS ANSを目指す方の参考になれば幸いです。
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