UE5のグラ系新機能の地図 - Lumen Nanite WorldPartision...
Lumen/Nanite/WorldPartisionに代表されるUE5新機能は相互に連携している感があり、
例えば「Lumenだけ使いたい」「Naniteは使わないでおきたい」……のような思惑があった場合に、
それをやるとどう影響があるのか、性能は出せるのか、などを大掴みするのが難しい状態にあります。
そこで、
公式ドキュメントの各記事について、相互にどれくらい言及があるかみてみました。
- Lumen
- Nanite
- VT
- VSM
- World Partision
- HLOD
- Niagara
- Chaos
UE5での新機能に限らずUE4世代からベータ的に登場していたりした新機能も含めています。
Lumen
確認した記事数:2
-> Nanite 18
-> VSM 1
-> World Partision 2
-> HLOD 2
Nanite
確認した記事数:1
-> Lumen 2
-> VT 3
-> VSM 1
-> HLOD 1
-> Chaos 1
VT
確認した記事数:4
確認した記事はすべて「This page was written for a previous version of Unreal Engine and has not been updated for the current Unreal Engine 5.0 release.」とのことで、記載内容がUE4当時のままでした。
おそらくUE5用に更新される時にいろいろな方面への言及が加わると思います。
VSM
確認した記事数:1
-> Lumen 3
-> Nanite 70
-> WP 1
HLODは登場しませんでした。
関係ないですが「Nanite 以外のオブジェクトには、完全なメッシュ LOD 階層を設定(full Mesh LOD hiearchies setup)する必要があります」とのことでした。
World Partision
確認した記事数:3
-> VT 3
-> HLOD 29
HLOD
確認した記事数:5
-> Nanite 4
UE4時代からの記事も別途ありますが、それらはVTと同じ状態でした。
追って整理されるものと思われます。
Niagara
確認した記事数:5
LumenやNanite、VT VSMに関しての記述などがあるかなと思いましたが、ありそうなところ(新機能のNiagara Fluids含)を見ましたがありませんでした(ページ数が多く全記事みていません)
VTとおなじく「This page was written for〜〜」な側面がある気がします。
Chaos
確認した記事数:2
-> Niagara 13
こちらもLumen,Naniteとの絡みが大きい気がしますが、「This page was written for〜〜」で、これからという感じでした。
雑感
ネットワーク可視化でもしてみようと思いましたが、相互言及が思ったほどではなかったのと、一度途中まで書いていてうっかり消してしまったのとでomitしました。
「LumenとVSMからNaniteへの言及」「World PartisionからHLODへの言及」「ChaosからNiagaraへの言及」が比較的大きめで、
逆はそんなにでもないというところが特徴的です。
うがってみれば、言及する側にとって言及されている側は「前提知識」であり、学習順序が比較的明確と言えそうです。
たとえばWorld PartisionとHLODで顕著ですが、HLODにとってみればWorld Partisionへ言及することなくHLODは成立し、逆にWorld Partisionを知る際にはHLODへの目配せは必須と言えそうです。
LumenとVSMはUE5世代の光と影を担当する要素ですが、意外とお互いにはあまり言及がありませんでした。
言及が少ないから関係が薄いというわけではありませんが、本当に軽く言及しただけの場合もあり、その辺りの温度感は実際記事を閲覧してみてください
VSMからNaniteへの言及数はちょっと異常なので、VSM周りの理解を深めようと思ったらNanite調査もセットになりそう。
今回タッチしませんでしたがGPUとか(ハードウェア)レイトレとかも相関図というか前提知識に含められるかもしれません。
VT、Niagara、Chaosの記事が最新になった時が本番かなと思います。
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