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2025年最新版 Windows11 のクリーンインストール時の環境構築

2025/01/26に公開

概要

私用の Windows10 マシンを Windows11 にアップグレードしたのですが、長年使い続けてかなり混沌とした環境になっていたので、必要なデータを退避させてクリーンインストールしました。
まっさらな Windows11 から環境構築をしたときにやったことを備忘録代わりにまとめておきます。

前提

  • Windows 10 Pro から Windows 11 Pro 24H2 へのアップグレード
    • インストーラで「個人用設定やファイルをすべて引き継がない」を選択
  • データを格納したドライブと、Cドライブを物理的に別々にしている
    • 私の場合は以下の構成でした
      • OS 用のCドライブ: M.2.SSD
      • ドキュメント用のDドライブ: SATA HDD
      • Steamゲーム用のGドライブ: M.2.SSD
  • 個人用データは別の手段でバックアップしている
    • 私は LAN 内に立てた NAS に定期的にバックアップをしています

事前準備

個人用データのバックアップ

消えてしまうと取り返しがつかないもの(自分で作成したドキュメントや、ダウンロードした音楽など)を NAS なり、外付けHDDなり、クラウドなりにバックアップしておきます。
バックアップが必要なフォルダは人によるかと思いますが、一般的にはホームディレクトリ配下(C:\Windows\Users\username)をコピーしておけば問題ないと思います。

ソフトウェア類は基本的にはC:\ProgramFilesあたりに入りますが、再入手可能なものであればここをコピーする必要はありません。
最近のソフトウェアであれば設定ファイルなんかもホームディレクトリに作ってくれるはず……です。
※一部古いソフトなどはインストールディレクトリに直接設定ファイルを置いている場合があるので、消えたらまずい物がある場合は個別に確認してバックアップしておきます。

ソフトウェアリストのバックアップ

ソフトウェアデータをバックアップする必要はありませんが、「何がインストールされていたのか」という情報は引き継ぎたいです。
また、いちいち個別にインストーラを落としてきてインストールして……というのも面倒なので、できればパッケージマネージャ的なもので一括で入れたいと思いました。

調べてみると、UniGetUI というフリーソフトでソフトウェアの状況を管理してくれるとのこと。

このツールがかなり便利で、WinGet 、ローカルインストーラ[1]、MS Store からインストールしたソフトを識別して一括管理してくれます。

UniGetUI のパッケージバンドルという機能で、ソフトウェア情報を出力できるので、最低限最初に一括でインストールしたいソフトウェアを選択し、.yaml として書き出しておきました。

ゲームデータのバックアップ

Steam でダウンロードしたゲームの場合、ゲームライブラリが入っているドライブを新しい環境に持っていき、Steam クライアントからライブラリの位置を指定してあげればまるっと復元してくれます。

厳密に言うとセーブデータさえバックアップしておけばライブラリの方は消えても問題ないとは思いますが、今回ゲームライブラリが入ったドライブが物理的に別なのでとくに何もしませんでした[2]

Windows のアップグレード

普通にアップグレードするだけですので説明は割愛します。
私は Microsoft アカウントでログインせず、ローカルアカウントで作りたかったのでインストール中にちょっと頑張りました。
また余計なトラブル防止の為Cドライブ以外のディスクは外して作業しましたが、アップグレードならこれは不要でした。。

環境戻し作業

無事インストールが完了したら環境を戻していきます。

ソフトウェアの再インストール

まず Chrome など使い慣れたツールで以降の作業をしたいので、UniGetUI のパッケージバンドルを読み込み、一括でソフトを再インストールします。
UniGetUI 本体だけは手動でインストールする必要があります。

# UniGetUI 本体も WinGet でインストール可能
PS > winget install UniGetUI

先ほど出力したバンドルの .yaml を持ってきて、UniGetUI の「パッケージバンドル」メニューからインポートします。
「選択したものをインストール」をクリックすると指定したソフトウェアをよしなにインストールしてくれます。めちゃ便利。

個人用データのコピー

バックアップした個人用データを書き戻します。
今回は丸ごと書き戻すことはせず、使用頻度の高いものだけ選んでコピーしておき、あとで必要になったら都度取り出すというスタンスでやってみています。

Steamゲームの再設定

Steamクライアントをインストール、ログインすると、まっさらなライブラリが表示されます。
引き継ぐライブラリが入ったドライブを接続した状態で、左上の Steam > 設定 > ストレージ と進んで、中央のドライブリストから「ドライブを追加」を選択します。

このとき、ドライブ直下から掘り下げた位置にライブラリフォルダ[3]を作っている場合は、「別の場所を選択」で手動でパスを指定してあげる必要があります。

余談

UniGetUI が想像以上に便利で、混沌になりがちな Windows のソフトウェア管理に欠かせないツールになる予感がしました。。アップデートまで自動でやってくれてバンドルも複数作れるので、ノートPC用やデスクトップ用など使い分けるのも良さそう。
また、WinGet がパッケージマネージャとしてかなり優秀に進化している気がします。大抵の入れたいツールがある。

参考資料

脚注
  1. 昔ながらの.msiを落としてきてインストールして……な方法 ↩︎

  2. 逆にいうと、ライブラリが入ったフォルダがCドライブに混ざっているとバックアップが必要で結構面倒になりそう。 ↩︎

  3. 通常、steamlibrary というフォルダ名のはず ↩︎

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