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Xcode 26でClaudeを内蔵!早速試してみた

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2025年9月16日、Apple から Xcode 26 が正式リリースされました。
今回の目玉は、Coding Intelligence セクションにおける大幅なアップデートです。
Xcode 内から直接 Claude(Anthropic)や ChatGPT(GPT‑5)を呼び出せるようになり、より自然に AI アシスタントを活用できるようになりました。

Xcode 26 Release Notes


新機能の概要

機能 内容
Claude Sonnet 4 の統合 Xcode の Settings → Intelligence パネルで Claude アカウントをログインし、すぐ利用可能。
ChatGPT の選択肢追加 GPT‑4.1 と GPT‑5 が選択可能。GPT‑5 がデフォルト。複雑な処理には GPT‑5 (Reasoning) モードが推奨。
自動適用設定 提案されたコード変更を自動で受け入れるか、手動でレビューするかを選択できる。

セットアップ手順(スクショ付き)

  1. Xcode 26 を起動し、画面左上のひし形っぽいアイコンを選択し、画面左側の SetUp ボタンを押す

    スクショ:Intelligence設定画面(Claude ログイン項目)を表示

  2. 「Claude in Xcode」を選択し、Anthropic のアカウントでログイン。



  3. ログイン後、Claude Sonnet 4 がモデルとして使用可能になったことを確認。

    スクショ:Claude 利用開始状態の画面


Claude にプロンプトを投げてみた

例えば次のようなプロンプトを試しました:

「データ管理の検索履歴をクリアボタンを押したときの処理を追加します。検索画面のクリアボタンを押したおときの処理と同じで検索履歴をクリアしてください」


既知の不具合

Apple のリリースノートではいくつかの不具合が報告されています:

問題 内容 回避策
ブレークポイントの位置ずれ コード変更適用後、ブレークポイントが意図せず移動する 再設定が必要
同名ファイルの同時編集不可 同じ名前のファイルをモデルが扱えない ファイル名の一時変更を検討
過去に削除したファイルが履歴に出現 誤解を招く履歴表示 無視しても実害なし
巨大ファイルで結果が不安定 数千行のファイルで提案が不正確になる ファイル分割推奨
Claude OAuth トークン切れエラー 「Settings → Intelligence → Claude」から再ログイン Xcode 再起動後に再試行

まとめと所感

Xcode 26 は、単なるコード補完を超えて AI コーディングパートナー として進化しました。Claude Sonnet 4 の統合は直感的かつシームレスで、ちょっとしたリファクタリングやドキュメント作成が劇的に効率化されます。

一方で、既知の不具合や巨大ファイルでの不安定さも報告されているため、現状では本番コードへの自動適用は避け、手動レビューを挟む運用が無難でしょう。

今後のアップデートで安定性が増せば、日常的な開発の強力な相棒になりそうです。

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