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13,600スターのOSSでバーンアウトした俺が、AIでOSSの経済を根本から変えようとしている話

に公開9

TL;DR

GitHub Action一個入れるだけで、AIがissueを見積もり、ユーザーが1クリックで資金提供、作業が自動開始される世界を作ろうとしてます。

まだ何も作ってません。 でも、これが欲しい人が100人いたら作ります。

LP: https://gunta.github.io/PRiority

📖 ストーリー:13,600スターの向こう側

あの日、俺は壊れた

GitHub Stars: 13,600 ⭐
Open Issues: 420 🔥
Daily Emails: 50+ 📧
Mental Health: 0 💀

OpenSTFというAndroidデバイスファームを管理するOSSを作った。気づいたらGitHubトレンド1位。世界中の企業が使い始めた。

嬉しかった。最初は。

地獄の始まり

From: enterprise-user@megacorp.com
Subject: URGENT: Production Down

We need USB support for Pixel 8. 
Can pay $5,000 for implementation.
Need it by Friday.

こんなメールが毎日50通。

返信したい。助けたい。でも:

  • 決済どうやって受け取る? → Stripeアカウント?請求書?税金は?
  • 契約どうする? → 納期は?品質保証は?責任範囲は?
  • 価格どうつける? → 工数わからん。相場もわからん。
  • 時間どこから捻出する? → 本業で疲れ果ててる。

結果:何もできなかった。

数字で見る狂気

調べてみたら、俺だけの問題じゃなかった:

const openSourceEconomy = {
  totalValue: "$8.8 TRILLION",     // OSSが生む経済価値
  openIssues: 400_000_000,         // GitHub上の未解決issue
  companiesContributing: "0.02%",  // 貢献してる企業の割合
  maintainersBurnout: "∞"          // 燃え尽きるメンテナー
};

俺たちはタダで8.8兆ドルの価値を作った。
そして、その対価は永遠に未払い。

💡 転機:Claude見て気づいた

AIがコード書けるなら...

2024年、Claude CodeとCursorを見て衝撃を受けた。

// これが現実になった
async function fixIssue(issue: GitHubIssue) {
  const code = await claude.generateFix(issue);
  const pr = await github.createPR(code);
  return pr;
}

待てよ。AIがコード書けるなら、問題は「人材不足」じゃなくて「資金不足」じゃね?

理想のフローを妄想した

これ、GitHub Actionで全部できるんじゃ...?

🛠 PRiority:一つの答え

コンセプト:摩擦ゼロ

# .github/workflows/priority.yml
name: PRiority
on:
  issues:
    types: [opened, labeled]
    
jobs:
  estimate:
    runs-on: ubuntu-latest
    steps:
      - uses: priority/estimate@v1
        with:
          ai_model: claude-3-opus
          
  # これだけ。マジでこれだけ。

仕組み

1. 誰かがissue立てる

## Bug: ダークモードでボタンが見えない

再現手順:
1. 設定でダークモード有効化
2. ログインボタンが背景と同化

期待動作:ボタンが見える

2. AIが瞬時にコメント

PRiority Bot:
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
📊 AI見積もり完了

工数: 3-4時間
複雑度: ★★☆☆☆
推奨金額: $300-400

含まれる作業:
- CSSカラー変数の調整
- ボタンコンポーネントの修正  
- E2Eテストの追加
- レビュー対応

💰 [今すぐ資金提供する]
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

3. ユーザーが1クリック

Stripeのチェックアウトに飛ぶ。カード入力。完了。

4. 作業開始

// 入金確認後、自動実行
async function executeWork() {
  if (complexity < THRESHOLD) {
    // AIが自動実装
    const fix = await ai.implement(issue);
    await createPR(fix);
  } else {
    // 人間にアサイン
    await notifyDevelopers(issue, bounty);
  }
}

5. マージされたら報酬

GitHub Actions内で完結。契約書不要。請求書不要。

経済モデル

ユーザー支払額: $500
├── AI API費用: $20 (4%)
├── Stripe手数料: $15 (3%)  
├── Platform手数料: $25 (5%)
└── メンテナー収益: $440 (88%)

納期: 24-72時間
返金保証: 7日間

メンテナーが88%取る。 中抜きは最小限。

🤔 でも、これって...

妄想かもしれない

正直、わからない。

  • 本当に需要あるの?
  • 品質大丈夫?
  • 法的にセーフ?
  • GitHubに怒られない?

だから、まだ作ってない。

でも、もし...

もし100人が「これ欲しい」って言ったら?
もし、これでOSSメンテナーが月100万稼げたら?
もし、バグが年単位じゃなく時間単位で直ったら?

それって、最高じゃない?

🚀 現状と今後

今できてること

✅ ランディングページ公開
✅ コンセプト設計完了
✅ 技術的実現可能性の検証

LP見て: https://gunta.github.io/PRiority

約束

if (reactions >= 1000) {
  startBuilding(); // 開発開始
}

if (reactions >= 5000) {
  goFullTime(1); // 1ヶ月フルコミット
}

if (reactions >= 10000) {
  launch(30); // 30日でローンチ
}

必要なもの

技術

  • GitHub Actions の知識
  • AI API(Claude/Codex/Cursor Agents/Gemini)の経験
  • Stripe決済の実装経験
  • スケールする設計 ← ここ

仲間

  • ビジネス側の共同創業者
  • 初期ユーザー(実験台になってくれる人)
  • メンター(OSS経済に詳しい人)

フィードバック

これ、どう思う?

  • 使いたい?
  • いくらなら払う?
  • 不安な点は?
  • 改善案ある?

💭 エンジニアとして思うこと

OSSは美しい

コードを公開し、世界中の人が使い、改善していく。
これほど美しい文化はない。

でも、美しさだけじゃ飯は食えない。

持続可能性が必要

while (true) {
  maintainer.code();
  maintainer.review();
  maintainer.support();
  
  if (maintainer.energy === 0) {
    maintainer.burnout(); // ← 俺はここ
    break;
  }
}

このループを変えたい。

AIは敵じゃない、味方だ

「AIに仕事奪われる」じゃなくて、
「AIと一緒に、今まで不可能だった経済モデルを作る」

それがPRiorityの挑戦。

🔥 最後に:一緒に歴史を変えよう

これを読んでるあなたへ

きっとあなたも:

  • OSSを使ってる
  • issueが放置されてイライラしたことがある
  • メンテナーに感謝してる
  • でも、どう支援していいかわからない

それを変えるチャンスが、今ここにある。

アクション

  1. この記事にいいねを → 1000いいねで開発開始
  2. コメントで意見を → 批判も大歓迎
  3. Twitterでシェア → #PRiorityOSS
  4. 一緒に作ろう → DMお待ちしてます

リンク


P.S. 告白

実は、この記事書きながら泣きそうになった。

420個の未解決issue。
それぞれの向こうに、困ってる開発者がいる。
助けたかった。でも、できなかった。

PRiorityは、その罪滅ぼしかもしれない。

でも、もし成功したら。
もし、世界中のOSSメンテナーが報われる世界が来たら。

それは、最高にクールじゃないか?

一緒に、OSSの未来を変えよう。

// 最後のコード
async function changeTheWorld() {
  const you = await reader.get();
  const me = author;
  
  if (you.believe() && me.build()) {
    return new Future("sustainable-oss");
  }
  
  throw new Error("夢で終わった");
}

// 実行してくれ
changeTheWorld().catch(console.error);

もし1mmでも心が動いたら、いいねお願いします。1000いいねで、俺は全てを捨てて開発に入ります。

あなたの1いいねが、OSSの未来を変えるかもしれない。

#PRiorityOSS #OSS #GitHub #AI #スタートアップ #個人開発

Discussion

Matsukura YukiMatsukura Yuki

👍

実験台になります!

使いたい?

はい

いくらなら払う?

トランザクション課金で5%

不安な点は?

Issue Huntと同じ経済モデルになっちゃう気がします。このサービスの状況がわかりませんが、ここを目指すのか、こことは違う要素があるのか?

https://issuehunt.io/

改善案ある?

ソースコードはプライベートだけど、サービスが無料というケースにも対応できると嬉しい。

かえでまるかえでまる

初心者エンジニアだけどこれもし出来たら革命だから凄いありがたい

たぬきの教祖たぬきの教祖

これを考えてる人はたくさんいるんですよね、うちの大学の研究でも近いものがあった。
でも様々な理由で結局成立はしていない。
AI時代になってからは久しぶりに聞いた気がしますが、本質はAI部分ではないと思うので、各所の問題が解決されるかが鍵でしょうか。AI部分が問題になる気はしますが…AIの見積もりは結構不安です

需要はあると思いますが、ベンチャーたてて資金提供受けて相当力を入れてやらないといけないプロジェクトに見えます。

ついでに、日本の投資家は技術は見えないので、日本では投資は集まらないかもですね。

ロコペリロコペリ

OSSにお金が落ちない仕組みを変革する素晴らしいアイディアだと思います。

2点質問があります。
1点目、仮に払い戻しした場合、実装したPRは破棄(closed?)されるのでしょうか。
支払い→実装→払い戻し→破棄されたPRを見て自分でPRを再作成→マージ、といったことができると無料で実装させられるハック的な使い方がされないかという不安があります。

2点目、特定のラベルのissueには支払い設定ができないなどの設定はありますでしょうか。OSS(リポジトリ)として優先したいissueがあった場合、優先事項と関係ないissueに多く支払われると、それらのレビュを優先しないといけない状況になる可能性があると思っています。

本当に良いアイディアだと思うので、応援しています!

yuri_200yuri_200

使いたい?

はい。
ユーザーとしてもメンテナーとしても。

いくらなら払う?

PRiority へのプラットフォーム手数料として、ユーザーの決済金額の 6.4% (Stripe の 3.6%と合わせて計 10%)。
そのほか初期費用、サブスクリプション費用無し。

純粋な従量課金なら、PRiority ユーザーが資金調達を最適化するほど PRiority メンテナー も恩恵を受け、純粋な win-win。
あまりにも魅力的な機能があればサブスクリプションでも入るかもしれないけど、ちょっと嫌。
それだと LP に書かれている Zero-Friction ではなくなる。

不安な点は?

言葉の混乱。

単に ユーザーメンテナー といったときに、意味がぶれる。

  1. OSSユーザー
  2. OSSメンテナー = PRiorityユーザー
  3. PRiorityメンテナー

この 2.がメンテナーなおかつユーザーだから、単に ユーザーメンテナー と呼べなくなる。

払う という言葉も、

  1. 未完成の PRiority への投資として
  2. 完成した PRiority の利用料金として
  3. OSS ユーザー が、OSS メンテナーへの Issue 解決資金として

複数の文脈が生まれている。

今後、誰かと議論するときにすれ違うかも。
心配しすぎかな。

改善案ある?

/fund コマンドは部分的な金額でも出資できる?
それとも一括で全額を満たす必要があって、部分出資はできない?

LP に Funding Progress という文字列が見えたので、できる想定でいるとは思った。
でも、LP と記事には $500 や $1400 を一人が一括で払う例があるけど、複数のユーザーが資金を出し合って目標金額に達して作業開始というような例がない(見落としていたらすみません)。
もし 1 issue 単位でのクラウドファンディングのような形がとれるのであれば、そのシナリオを例に追加すると空気感がわかりやすくてよいと思う。

部分的な金額を受け入れるかどうかについては、リポジトリごとに自由に設定できるといい。
他にも、金額が未達である場合の返金期間、非アクティブである場合の返金期間なども。
トレードオフがある設定は固定ではなく選択が尊重されると嬉しい。

まだ未探索の領域だから、広範囲を探索できるように。
それらの最適な設定は PRiority ユーザーらによって開拓されると思う。


開発が進むことを楽しみにしています。
いい未来に変わると思います。

Gunther BrunnerGunther Brunner

みなさんコメントありがとうございます!全部仕組みとLPに対応するので少々お待ちください!

dog_cat_foxdog_cat_fox

こうしよう

changeTheWorld().catch(destroyTheWorld);
icezuki7878icezuki7878

知識ある人がAIでPR出すのはいいと思う
知識ない人がAIでPR出してくると地獄
issue解決のためのPR=金になるとAIで何も見ないPRが量産されそうだからそこが課題?

Gunther BrunnerGunther Brunner

このコンセプトは、

  • PR出すことに支払うのではなく、
  • 公式なメンテナー、レビューアーにお金を支払うってことですよね。

メンテナーを救うためであり、外部の人のためじゃないですね。

AIでPRを見積もり、AIがPRを出す
人間PRを出すことはなく、
メンテナーがAIが作ったPRを

  1. 利用してFix程度するか、
  2. 最初から自分で書くか、

この選択肢はメンテナーにあり、
どっちも同じく妥当で同じ報酬がもらえる仕組みなので
AIの進化とメンテナーの好み次第で1か2になると予想していますね