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「退屈な資格じゃ物足りない!」生成AIパスポートを遊び倒すエンジニア流活用術

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皆さん、こんにちは!
株式会社グロースリンクのAIエンジニア Hayate Esaki(haya21_8)です。

この記事では、最近注目を集めている「生成AIパスポート」について、 単なる資格取得にとどまらない“エンジニア的な視点”からの活用アイデアをたっぷり紹介します。

「この試験って、受かって終わり?」「いや、むしろここからが面白い」
── そう思っているあなたにこそ読んでほしい内容です。

生成AIパスポートとは?(概要と試験情報まとめ)

生成AIパスポートは、一般社団法人生成AI活用普及協会(GUGA)が主催する民間資格です。
生成AIに関する基礎知識から実践的な活用スキル、リスク管理(情報漏洩・著作権・商用利用)までを体系的に学ぶことができます。

出題範囲は以下の4領域に分かれています:

  1. AIや生成AIの基本知識
  2. 現在の生成AIの動向
  3. 生成AI利用時の法令・倫理的注意点
  4. 実践的な生成AI活用方法

資格を取得することで、生成AIリテラシーの客観的な証明が可能になり、
就職や転職、社内信頼の向上、事業推進の効率化などにつながる点が大きなメリットです。

試験概要

項目 内容
試験形式 60問/60分、IBT(インターネットベーステスト)方式
実施方法 オンライン(自宅受験可能)
実施回数 年3回(2月・6月・10月)
受験料 一般:11,000円/学生:5,500円(学生証明書要)
出題傾向 単一選択式/“最も不適切なもの”を選ぶ形式が多い
合格ライン 約80%(48問前後の正答)

詳細・最新情報は公式サイトをご確認ください:
https://guga.or.jp/generativeaiexam/

合格者だけが手にできる「Open Badge」とは?

生成AIパスポートに合格すると、デジタル証明書(Open Badge) が発行されます。
これは「スキルを証明するオープンなデジタルバッジ」で、SNSやポートフォリオ、LinkedInなどに掲載可能です。

私自身のバッジはこんな感じです。

https://www.openbadge-global.com/ns/portal/openbadge/public/assertions/detail/VUl3QVZtYXJKZ0wvSC90R3dMM0pQdz09

このように:

  • 外部から“本当に取得した資格か”が検証可能
  • メールや履歴書、Slackプロフィール、Notionページにも貼り付け可
  • 将来的に「スキルポータビリティ」や「自律的スキル証明」に使える

など、スキル証明の再利用性が高いことも大きなメリットです。

特になんと、ブロックチェーン証明書のダウンロードや認証が可能で、とても面白いですので、ぜひ触ってみてください。

生成AIパスポートにおけるブロックチェーン認証画像

特徴 説明
改ざん不可能 デジタル署名がブロックチェーンに記録されており、誰でも正当性を検証可能。証明書の改ざんができない。
非中央集権的 証明の信頼性が特定の運営者(発行団体)に依存せず、技術的に保証されている。中央集権的管理が不要。
証明の永続性 発行元のサイトが万が一なくなっても、ブロックチェーン上の証明記録は改変されず保持され続ける。

合格への道筋:使える参考書・問題集・アプリ紹介と勉強戦略

生成AIパスポートは“決して難関ではない”一方で、出題範囲が広く、独特の言い回しや倫理系の問いも多いため、対策なしだと案外落ちます。

種別 名称/リンク 特徴
参考書 公式テキスト(第3版) シラバス完全準拠。図解多めで初心者でもわかりやすい。最新動向にも対応。
問題集 公式問題集(模擬問題+解説付き) 試験本番とほぼ同形式の問題。個人的にはこれが最も役立った教材。繰り返し演習がおすすめ。
アプリ GUGA公式AIクイズアプリ スマホでスキマ学習に最適。○×形式中心だが、出題ジャンルの復習に便利。

合格に向けた勉強戦略(実体験ベースの4ステップ)

生成AIパスポートは、範囲は広いけれど“正しく対策すれば合格しやすい資格”です。
ここでは、私が実際に行った効率的な勉強ステップを4つに分けて紹介します。

ステップ1:公式テキストは一気に通読(7〜10時間)

  • 図解が豊富で読みやすく、1周するだけで出題範囲の全体像がつかめます
  • 細かく暗記する必要はなく、「何がテーマとして問われるか」を感覚でつかむのが目的です

ステップ2:公式問題集を2〜3周(10〜15時間)

  • 本番と同形式の問題で、最も実践的な対策ができます
  • 初回は正解を確認しながら進め、2周目以降で「なぜそれが正しく、他が誤っているか」を説明できるようにすると効果的です

問題集の特徴:

  • 「最も不適切なものはどれか。」という形式が多い
  • 言い回しがひっかけ気味なので、“正解だけ覚える”勉強法は危険
  • 特に法務・倫理系は“知らなければ解けない”問題もあるため、用語をメモしながら覚えるとよいです

ステップ3:クイズアプリでスキマ復習(毎日10〜15分)

  • GUGA公式のAIクイズアプリは、〇×形式で軽く復習できるツールとして便利です
  • 通勤や昼休みなどのスキマ時間に取り入れることで、記憶定着に効果があります

ステップ4:試験1週間前は“誤答だけ”集中対策

  • 新しい教材には手を出さず、自分が間違えた問題とその理由を重点的に復習します
  • 「苦手テーマの可視化」と「理解の浅い部分の確認」に集中するのがコツです

ポイントまとめ

  • 公式テキストは1周で“出題範囲と全体像”を掴む
  • 問題集は繰り返し解いて“誤答分析”を徹底する
  • クイズアプリは“復習と習慣化”に効果的
  • 直前は“誤答ノート中心”で効率よく仕上げる

試験の先にある、“エンジニア的な遊び方”

生成AIパスポートは、あくまで「入口」にすぎません。
この資格を通して得られるのは、知識の証明だけでなく、そこから派生する発想・設計・仕組みづくりの視点です。

ここでは、私自身が考えた「遊び方の例」を紹介します。

発想トリガー エンジニア的応用アイデア
配点ロジックが非公開? 社内模擬試験を自作し、誤答分析から独自のスコアリング設計へ
試験の60問×60分構造 ChatGPT+自作APIで模擬試験ボットを社内に展開
倫理や法務の問題構造 社内の生成AIポリシーや利用ガイドライン作成に転用
認証バッジ×ブロックチェーン 社外連携やスキル認証連携(例:Notion・Slack)に応用

最後に:合格は通過点、創造が本番

生成AIパスポートは、“学ぶきっかけ”であり“スキルの証明”でもありますが、一番の価値はそのあとにあります。

  • 「資格を取った」で終わらない
  • 試験そのものを“構造的に遊ぶ”視点を持つ
  • そこから新しい仕組みやプロンプトや教育を設計する

そんな使い方こそ、エンジニアにしかできない“資格の超え方”だと思います。
もしあなたが今、「従来の資格勉強はつまらない」と感じているなら、この生成AIパスポートは、学びを遊びに変えるチャンス かもしれません。


記事をここまで読んでくださり、ありがとうございました!
生成AIを楽しみながら活かしたい皆さんと、またどこかで繋がれたら嬉しいです。

お知らせ:一緒に働く仲間も募集中です!!!

株式会社グロースリンクでは、GUGAの協議員として生成AIパスポートの普及活動にも取り組んでいます。試験そのものを「通過点」にするだけでなく、社会実装・教育現場・業務活用へと広げていく活動にも力を入れています。

https://growth-link.jp/

そんな私たちと一緒に、生成AI時代の未来を面白く設計していく仲間を募集中です!

  • 「生成AI」に興味があり、実務で活かしてみたい方
  • 試験の先にある「創造」にワクワクする方
  • エンジニアとして「新しい技術」に挑戦したい方
  • 組み込み・機械設計など、「手を動かして考える」ものづくりが好きな方

少しでもピンと来たら、ぜひお気軽にお声がけください。

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