中心極限定理
チェビシェフ不等式
を示します。
任意の確率変数
大数の弱法則
を示します(平均値
チェビシェフ不等式の
中心極限定理(モーメント母関数の一致性を利用)
大数の弱法則において、
よって、
キュムラント母関数を用いる場合
キュムラント母関数を用いる利点
- 極限
の極限計算をせずに済む(1+t^2/(2n)+O(1/ n))^n \rightarrow \exp(t^2/2) - 収束の早さを理解しやすい(
オーダーは歪度、O(\sqrt{n}) オーダーは尖度が効いてくる)O(n)
キュムラント母関数とは
モーメント母関数の対数をとったものがキュムラント母関数です。キュムラント母関数
です。
すこしキュムラント母関数の性質を見てみます。
ここで、
例えば、
となります。これらは積率母関数の性質
このように、平均、分散、歪度(のようなもの)が、各項に現れます。
中心極限定理の証明
ここで、キュムラント母関数のマクローリン展開に対して、
分布収束の早さは、元の分布の歪度、尖度が正規分布に近いかどうかに依存していることが理解できます。