シリコンバレー流アイデア創出の手法を学ぶ「デザインスプリント」
はじめに
本記事は、2024 年 7 月 13 日に ANCHOR KOBE にて開催された Alpha+ Project による『シリコンバレー流アイデア創出の手法を学ぶ「デザインスプリント」』のイベントレポートになります。
イベントの概要
短い時間で高い付加価値を生むアイデアを考えてみませんか─。「デザインスプリント」では多様なメンバーと一緒に、高密度なワークでアイデア創出に取り組みます。シリコンバレーの企業で実践されているアイデア創出とプロトタイピング(試作モデルによるシステム試行)の手法が体験できます。
講師は Alpha+ Project で Teaching Assistant を務める増森聡明さん。増森さんの現在の主務は、生成 AI 技術を活用した実証検証の構築とデータエンジニアリング。
プロジェクトマネージャー兼エンジニアであり、複数の IT コミュニティの運営にも関与しているそうです。
デザインスプリントとは?
講師: 増森 聡明さん
デザインスプリントとは、シリコンバレーの企業で実践されている課題解決の手法で、5 日間かけて行います。4 ~ 7 人のチームが集まってアイデアを出し合い、最終的には試作品を作成してテストを行います。
本日はその超短縮版。4 時間という短い時間で、アイデア出しから簡単な試作品の作成までのすべてのステップを行いました。
イベントの様子
デザインスプリントは個人作業とチーム作業を交互に繰り返すことで、それぞれの力を最大限発揮できます。
まずは個人で、普段自分がどのように情報収集を行うのかをふせんに書き出すことからスタートしました。
次は、ふせんに書き出した意見を模造紙に貼りながら、チームメンバーに説明します。
以降も個人作業とチーム作業を繰り返し、アイデアを練っていきます。
最終的に、各チームが作成した試作品をプレゼンテーションしてもらいました。それを聞いた他のメンバーは、その製品に投資するかを選べます。
投資は、1 人 3 枚のおもちゃのお金を使って行われました。投資できるのは発表が終わった直後だけで、すべての発表を聞き終わってから選ぶことはできません。
実際の投資でもチャンスは一度きり、それを再現することで実際のサービスが生まれる状況に近づけているそうです。
Alpha+ Project とは
Greek Alphabet Software Academy が主催する Alpha+ Project は元シリコンバレー企業、そして世界のテクノロジーをリードする会社の元エンジニアがシリコンバレー流の開発スタイルを教えています。
実践的かつ効率的、そして何より楽しい開発手法やマインドセットを学ぶことができます。
主催者: 石原直樹さん
日米文化、日米企業の狭間で苦闘しながらソフトウェア開発とそのプログラムマネジメントに従事してきた。14年間勤めた Google で得られた経験やスキルを活かすため2020年に日本へ帰国し、出身地の神戸でイノベーション文化の伝道師として活動中。神戸でトップレベルのソフトウェアエンジニアを育成する Alpha+ Project を主催。
まとめ
本日のイベントには、合計 12 名の方にご参加いただきました。今回のデザインスプリントが、参加者の皆様にとって良い体験になったことを願っています。
Alpha+ Project は今後もイベントを開催します。
レポートも随時公開しますので、ぜひご覧ください。
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