PostgreSQLをインストーラーでインストールする方法(EnterpriseDB)|メモ
※こちらの記事 で紹介した Rust × Tauri の開発環境に関連して、今回はそこで使用するデータベースとしての PostgreSQLをインストールする手順をまとめました。
PostgreSQLを手軽にインストールできる方法として、公式パートナーであるEnterpriseDB社のインストーラーを使う方法があります。GUI形式で初心者にもわかりやすく、pgAdminなどのツールも一緒に導入されるため、最初の一歩におすすめかと思います。
もともとは自分用のチャットでメモしていた内容ですが、他の人にも共有できるように、ここにまとめておきます。
⚠ 注意:このドキュメントは個人用メモをもとに作成しています。
手順の一部が簡略化されていたり、記述に誤りが含まれている可能性があります。
参考にする際は、公式ドキュメントも合わせて確認することをおすすめします。
🟥 この記事は、基本的にスクリーンショットが上、その説明が下に続きます。
環境
- Windows11
- ※macOSでも基本的な手順は同様です。(EnterpriseDBのインストーラーはMac対応版も提供されています)
📥 ダウンロード
以下の公式ページからインストーラーをダウンロードします。
🔗 https://www.enterprisedb.com/downloads/postgres-postgresql-downloads
- 使用中のOSに合わせてバージョンを選択し、「⬇」マークからインストーラーを取得。
- 今回は PostgreSQL 17.5(Windows x86-64)をインストールします。
- 「⬇」を押すとこのようなページに移動します。
- 数秒すればインストーラーのダウンロードが自動で開始されます。
ダウンロードされるファイルは .exe
形式のインストーラーです。
インストール手順
ダウンロードした .exe
ファイルをダブルクリックして、セットアップを開始します。
- セットアップウィザードが起動するので「Next」をクリック。
- インストール先のフォルダを指定します(特にこだわりがなければそのままでOK)。
「Next」を押して進みます。
-
インストールするコンポーネントを選びます。基本的にはすべてチェックされた状態で問題ありません。
- PostgreSQL Server
- pgAdmin 4(GUI管理ツール)
- Stack Builder(追加パッケージ管理ツール)
- Command Line Tools
「Next」で進みます。
- データの保存先を指定します(こちらも変更不要ならそのままでOK)。
「Next」をクリック。
-
postgres
ユーザー用のパスワードを設定します。このパスワードは後で必要になるので必ず控えておきましょう。
入力したら「Next」。
-
ロケール(エンコーディング)を選択します。
今回は、文字化け対策としてC
を選択しました。
特に理由がなければdefault locale
のままでも構いません。「Next」をクリック。
-
今回は諸事情により
5433
を指定しました。
特別な理由がなければ、通常はデフォルトの5432
で問題ありません。「Next」で進みます。
※黒塗りしている部分は、ユーザー名を含むローカルパスです。
- 内容を確認して「Next」でインストールを開始。完了まで数分かかります。
インストール完了後、Stack Builder の起動チェックは外しておいてOKです。
「Finish」を押して終了します。
🚀 PostgreSQLの起動と初期設定(pgAdmin使用)
pgAdminの起動
- スタートメニューなどから「pgAdmin 4」を起動します。
- 初回起動時は少し時間がかかることがあります。
起動が完了すると上記の画面が表示されます。
サーバに接続する
- 左側の「Servers (1)」をクリックして展開します。
- その下に表示される「PostgreSQL 17」をクリックすると、パスワード入力画面が表示されます。
パスワードの入力
- インストール時に設定した postgresユーザーのパスワード を入力してログインします。
- 「Save Password」にチェックを入れると、次回以降パスワードの入力が省略されます。
正しいパスワードが入力されると、上記のように PostgreSQL のダッシュボード画面が表示されます。
🗃️ データベースの作成
ログインが完了したら、実際にデータベースを作成してみましょう。
① Databases を右クリック
![Databases を右クリック]
- 左側メニューの「Databases」を右クリックし、
「Create > Database...」を選択します。
② データベース名を入力
- 「Database」に任意の名前を入力します。今回はtestを入力。
- 「Owner」は
postgres
のままでOKです。 - 入力が完了したら、右下の「Save」をクリックします。
③ 作成の確認
データベースが正しく作成されると、左側の「Databases」以下に作成した名前が表示されます。
展開していくと、Schemas > public > Tables などの構成が見えるはずです。
現時点ではテーブルはまだ存在しないため、Tables
の横に (0)
と表示されます。
🧱 テーブルの作成(SQLで)
今回は、SQL文を使ってshapesという図形テーブルを作成します。
① PSQL Tool を開く
左側メニューの test(設定したデータベース名) > Schemas > public > Tables を右クリックし、
「PSQL Tool」 を選択します。
② SQL文を入力・実行
表示されるターミナルに、shapes
テーブル作成用のSQLを入力して実行します。今回は以下のテーブルを作成します。
CREATE TABLE IF NOT EXISTS shapes (
id UUID PRIMARY KEY, -- 図形を一意に識別するID
type TEXT NOT NULL, -- 図形の種類(rectangle, circle, textなど)
x FLOAT NOT NULL, -- 左上のX座標
y FLOAT NOT NULL, -- 左上のY座標
width FLOAT NOT NULL, -- 図形の幅
height FLOAT NOT NULL, -- 図形の高さ
fill TEXT, -- 塗りつぶしカラー(例:#FF0000)
text_data JSONB -- テキスト図形に関する追加情報(JSON形式)
);
③ 実行結果の確認
- 問題なく作成されると
CREATE TABLE
と表示されます。
- 左メニューの
Tables
を右クリック → 「Refresh」を選ぶと、shapes
テーブルが表示されます。
👁️ データの表示と確認(View/Edit Data)
GUI上でデータの確認をしてみましょう。
① All Rows を選択して表示
- 左側メニューから
shapes
を右クリックし、
「View/Edit Data > All Rows」を選択します。
② 自動的にSELECT文が実行される
- 上部には
SELECT * FROM public.shapes ORDER BY id ASC
のSQL文が表示され、
下部の Data Output に結果が表示されます。 - 現時点ではまだデータが存在しないため一覧は空ですが、
カラム構造(id
,type
,x
,y
,width
,height
,fill
,text_data
)が確認できます。
💡 今は空の状態ですが、データが追加されるとカラム名(列ラベル)の下に1行ずつ表示されていきます。
PostgreSQL 接続確認(Node.js)
こちらの記事 で作成したプロジェクト上で、データベース接続を行います。
🔧 このスクリプト(test-db.js)は、プロジェクトルート直下に作成してください。
接続確認用のコード例
// test-db.js
import { Pool } from "pg";
// PostgreSQL接続用のプールインスタンスを作成
const pool = new Pool({
user: "postgres", // PostgreSQLユーザー名
host: "localhost", // 接続先ホスト(ローカルホスト)
database: "", // 使用するデータベース名
password: "", // パスワード
port: , // PostgreSQLのポート
});
// 現在時刻を取得するクエリで接続テスト
pool.query("SELECT NOW()")
.then(res => {
// 接続成功時の処理
console.log("✅ PostgreSQL 接続成功:", res.rows[0]);
pool.end(); // 接続を終了
})
.catch(err => {
// 接続失敗時の処理
console.error("❌ PostgreSQL 接続エラー:", err);
pool.end(); // 接続を終了
});
実行例
$ node test-db.js
✅ PostgreSQL 接続成功: { now: 接続開始時間 }
成功するとこのように「接続成功 現在時刻(now)」が表示されます。
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