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GovTech東京内に技術コミュニティを発足させてみた

2024/12/04に公開

はじめに

こんにちは。GovTech東京デジタルサービス基盤開発本部デジタル基盤グループの寺田です。この記事はGovTech東京アドベントカレンダー4日目です。

私は、東京都庁からの派遣職員として在籍しているICT職で、東京都各局等の業務システムをクラウドに転換していくための統合的なインフラ基盤である、東京都クラウドインフラの設計構築プロジェクトを主に担当しています。

この記事では、GovTech東京内に私が発起人となって発足した、有志職員の技術コミュニティ「TOKYO DX Basecamp」について活動内容をご紹介していきます。(※コミュニティ活動は勤務時間外に行っています。)

生成AIに描いてもらった「TOKYO DX Basecamp のアイコン」
生成AIに描いてもらった「TOKYO DX Basecamp のアイコン」

TOKYO DX Basecampとは

カッコよくまとめると次のようになります。

私たちは、東京全体のDXに挑む有志職員のコミュニティです。登るべき山は東京のデジタルシフト。巨大でだれも登ったことのない未踏峰です。同じ志を持った冒険者が集い共創しながら登っていくための拠点、それが TOKYO DX Basecamp です。

コンセプトは、「デラックスな仲間と創るDXな東京」です。業務外の活動でもあるため、楽しむことをモットーにDXの知見を交換するための活動を大きく3つ行っています。

1つ目が「Campfire(キャンプファイヤー)」です。「広く学ぶ」を目的に、月に1回程度希望者がテーマを持ち込んで開催する勉強会イベントで、メンバーであれば誰もがCampfireを開催することができます。基本的には、1回あたり1時間程度、対面とオンライン併用で開催しています。

2つ目が「Party(パーティー)」です。「学びを深める」を目的に、テーマ別でグループを作り活動する分科会のような位置づけです。Partyもメンバーであれば誰もが立ち上げることができます。Campfireで気になったテーマを継続的に深掘りしたり、長期的な開発プロジェクトを実施することを想定しています。

3つ目が「Lodge(ロッジ)」です。「仲間と交流する」を目的に、メンバー間でコミュニケーションをとるためのオンラインチャットツールを使用しています。メンバーであれば誰もがLodgeに投稿することができ、外部のイベント開催情報や参加レポートの共有、最新の技術情報の意見交換などを行っています。

ここまでで、「Basecamp」「Campfire」「Party」「Lodge」といくつかの英単語が出てきましたが、これらはいずれも登山に関係した用語であることにお気づきでしょうか。

Basecampの中で、Campfireに様々な方々が自然と集まり、時に意気投合してPartyを創ったりLodgeを活用したりしながら、東京にある「デラックス山」という巨峰の頂を皆で目指すことを意図しています。

生成AIに描いてもらった「デラックス山」
生成AIに描いてもらった「デラックス山」

活動の様子

TOKYO DX Basecampは、私を含めて8人のGovTech東京のメンバーとともに今年の4月30日に発足しました。

まず最初の活動は、5月30日に開催したCampfireです。現在の上長がインターネット分野に長けた方であることもあり、「日本のインターネットの歴史を学ぶ会」としました。

私は2000年生まれで、日本のインターネットの始まりを知りません。しかし、行政のDXに携わる者として当然に知っておくべきものだと考えています。当時を知るエキスパート職の方々から「これはこうだったんだよ~」「今じゃ考えられないでしょ!?」と業務だけでは得られない多くの貴重な学びを得ることができました。

その後、6月28日に第2回「アクセシビリティについて知る」、9月2日に第3回「エンジニアの組織設計ってどんなもの」、10月16日に第4回「理想の勉強会検討ワークショップ」、11月6日に第5回「業務紹介LT会」とCampfireを開催してきました。

第4回Campfireの「理想の勉強会検討ワークショップ」で出たメンバーのアイデアを共有します。TOKYO DX Basecampの活動はメンバーで共創していくものなので、ここで挙がったアイデアを今後活動として行っていく予定です。

TOKYO DX Basecamp メンバーの理想の勉強会アイデア 1/2
TOKYO DX Basecamp メンバーの理想の勉強会アイデア 1/2

TOKYO DX Basecamp メンバーの理想の勉強会アイデア 2/2
TOKYO DX Basecamp メンバーの理想の勉強会アイデア 2/2

Partyでは、ICT職の昇任選考対策会を行いました。ICT職らしく、選考対策アプリをみんなで開発しました。このアプリのおかげで、通勤途中やお昼休憩といった隙間時間にコツコツと勉強できるようになりました。アプリ開発だけではなく、ICT職がICT職に教え合う勉強会もParty内で開催しています。

おわりに

TOKYO DX Basecampは、発足から半年が経過しメンバーも30人程度の規模まで成長しました。私自身、このコミュニティを通じて得られたスキルやノウハウ、知人がいます。

コミュニティはGive and Takeだと考えています。メンバー一人一人が知識や経験を共有し合うことで、全体として成長し、より良い成果を生み出すことができるのではないでしょうか。

CampfireやParty、Lodgeといった活動を通じて、メンバー同士の学びや交流を深めることができたら発起人としてこれ以上の幸せはありません。このようなコミュニティ活動は、個々のスキルアップだけでなく、組織全体のDX推進にも貢献できると信じています。

これからも、コミュニティの発展に向けた取り組みを続けていきます。そして、少しでも興味を持たれた方、ぜひGovTech東京で一緒にTOKYO DX Basecampを育てていきませんか。冒険仲間求む!

GovTech東京

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