Difyを使ってデジタル庁AIアイデア・ハッカソンに参加してきた2
はじめに
本部長の亀山です。この記事はGovTech東京アドベントカレンダー15日目です。
以下の記事に引き続き、デジタル庁AIアイデアハッカソンのネタです。
作成したアプリの一つを詳しくご紹介します。
この記事で分かること
- Difyを使ったアプリ開発のイメージ
イベント概要
イベント概要についてはこちらを参照。
GovTech東京からは3人のエンジニア(?)が実装担当で参加しました。
いくつかある課題の中から、東京都が推進している「サービスキャンバス」の作成を支援するAIアプリを作ることにしました
サービスキャンバスとは
※こちらも14日目に詳しい記事がありますが、簡単に説明します
東京都デジタルサービス局ではデジタルサービスに係る行動指針を定義し、その中に各種ガイドラインを整備しています。
サービスキャンバスはその中でもサービスの全体像を描くために利用する重要なツールです。
サービスキャンバスをしっかり作りこむことで利用者・提供者それぞれの困りごとやニーズから、期待される価値を明確にし、解決策を導き出しよりよいサービスを構築する土台となります。
とは言え、ガイドラインはしっかりありますがサービスキャンバスを書くのは難しいという声があり、助けにになるツールが必要を作ってみることにしました。
Difyで作ったもの
サービスキャンバスの作り方はガイドラインにしっかり書いてありますので、ガイドラインをRAGに利用することで、的確な指摘をくれる様に作りました。
※ハッカソン当日は最初の分岐のみで、残りの分岐は後日作っています
サービスキャンバスにはいくつかの入力エリアに分かれており、エリアごとに入力の観点が異なりますので、それぞれのエリアごとにチェックしてくれるAIになっています。
上の図の「A:提供者エリア」をチェックするシステムプロンプトです。
ここを作りこんでいくことで、より的確な指摘をくれるようになる(ハズ)です。
生成AIで画面を作ってアプリ化
Difyはチャットインタフェースを持っていますので、以下のような画面で利用することが可能です。でもこれだとちょっと味気ない…
そこで、生成AIを用いてサービスキャンバスの画像から入力項目とボタンを押してRestAPIをコールするhtmlを作ってもらいました。
「送信」ボタンを押すとDifyのAPIを呼び出すように最後の作りこみを行い、無事動作することができました。
提供者を「GovTech東京職員」と書いたところ、なかなか手厳しい指摘が返ってきています。
感想
生成AIを使った業務改善、効率化の一つの例としてよいものができたと思います。
全体の仕掛けさえできてしまえば、システムプロンプトを日本語で直すことで回答の精度を上げていくことができます。システム開発の知見がなくとも業務ノウハウから改善活動ができることが生成AIの良いところですし、やってみようかなと思っていただけるのではと期待しています。
※参加した3名
最後に
GovTech東京アドベントカレンダーはまだまだ続きます。今後もお楽しみに!
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