環境構築不要でサクッと Cloud Run を試してみる
この記事は Google Cloud Japan Advent Calendar 2022 初心者向け の 2 日目の記事です。
tl;dr
- 意外と簡単にコンテナをクラウド上にデプロイできる
- 環境構築不要でサクッと使える
- 試すときあまりお金がかからない
Cloud Run とは
Cloud Run とは、Google Cloud の製品群の一つで、HTTPリクエストで起動可能なステートレスコンテナを実行することができるマネージドコンピュートプラットフォームです。Cloud Runはサーバーレスなため、インフラ管理の必要が最小限になり、優れたアプリケーションの構築に集中することができます。
実際にやってみたいのは山々だが…
実際にやってみよう!と思っても、やはり環境構築で二の足を踏んでしまったり、自分のローカル開発環境から、どうやったらクラウドに接続したらよいか、認証認可はどうしたらいいのか?など、これも本来開発するだけであれば気にしなければ良い事を気にしないといけなくなってしまいます。よって私は、特に Google Cloud のサービスを試したりデモしたりする際には Cloud Shell, Cloud Shell Editor, Cloud Code を用いています。この 3 つを簡単に説明すると、5 GB の永続ストレージを持った、ある程度開発に必要なツール群がセットアップ済のサーバを無料で提供してくれて、ブラウザ上で Visual Studio Code ライクな IDE を用いて開発できる環境のことです。すべてクラウド上に環境があるため、ローカル開発環境を汚すこともありませんし、セットアップもほぼ不要です。
今回試す Cloud Run は、とりあえず Cloud Run を最小限の労力でとりあえず始めて見ることが可能なようになっているのでやってみましょう!
Cloud Run の料金体系
詳しい料金体系はこちらをご覧ください。また、無料枠も存在します。このブログを執筆するにあたって私自身も試しましたが、無料枠に収まったからか、課金はされませんでした。
実際にやってみよう 超簡単編
ただ単に Cloud Run を試すだけなら簡単です。開発環境すら必要ありません。Google Cloud がお試し用の Web アプリケーションを実装し、コンテナ化されたものがあるのでそれを用います。
Cloud Run の Web コンソールにアクセスする
ここにアクセスし、 Cloud Run の Web コンソールにアクセスします。そしてサービスの作成を開始しましょう。
用意されたサンプル用コンテナをデプロイする
開いた画面で、赤枠で囲われた部分をクリックします。そうすると、用意されたサンプル用のコンテナを用いてデプロイするために必要な設定を自動的に行なってくれます。
具体的には、コンテナイメージのURLとして us-docker.pkg.dev/cloudrun/container/hello
が設定され、サービス名として hello
が設定されます。このコンテナイメージは公開されているコンテナイメージなので、例えばローカル環境で Docker などを用いて挙動を確認することも可能ですし、コードは公開されています。
下にスクロールし、赤枠に囲われたラジオボタンを選択し、作成を完了します。
この選択の詳細はこのドキュメントにありますが、端的に言うと、認証認可されていないアクセスを許可する設定です。今回はテストのためこのような設定にしますが、重要なワークロードを動かす場合は考慮が必要です。
実際にアクセスする
作成から数分で、デプロイしたサービスが利用可能になります。それでは実際にアクセスしてみましょう。アクセスするためにはここのURLをクリックします。
どんな画面が表示されるかは、実際にやってみてご確認ください!
まとめ
新しいことを調べたり、試してみたりすることは非常に億劫なことかもしれません。しかし、 Google Cloud が提供する各種機能を用いると、最小限の労力でとりあえず試してみること程度はできるようになっているのではないかと思います。ご自身の思いついた Web アプリケーションを素早くデプロイし、とりあえずやって見る精神から始め、ぜひクラウド製品をご機嫌に使っていただければと思います
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