オタ活から始める生成AI
はじめに
この記事はGMOメディア株式会社 Advent Calendar 2024の6日目の記事です。
絵描けない系オタクだったわたしが、「性癖詰め込んだオリキャラを、AIに描かせよう」と思い立ってから、社内で「AI担当」の1人になるまでの経緯を書いた記事です。
なお、本記事は、ほぼ全部をgpt-4oに書かせています。わたしは「言葉が少し硬いので、2000年台前半のネットスラングなども使ってかまわないので、もう少し柔らかい言い方にして」という修正指示を出したり、「美少女絵の生成を選んだのは、NovelAIでの画像生成が流行っていたのと、StableDiffusionを動かせるようなスペックのPCが家にあったから」という背景情報を追加したりして、AIの「運転」をして、この記事を書いています。
0. 前文
はいどーも!わたしは、AIデータ推進チームとインフラチームにまたがって所属している「はおりん」です。普段は、クイズ作成のAI化や、高校の情報Iの小テスト作成のAI化、CSのAI化などを担当しています。今日は、わたしがどのようにしてAI技術を習得し、趣味から実務に活かしてきた道のりをお話ししたいと思います。
1. はじめに: AI技術習得の動機
わたしがAI技術に本格的に興味を持つようになったのは、NovelAIが話題になっていた2022年の末頃でした。世の中では「近い将来、プログラミングもAIが主流になるかもしれない」という話が飛び交い、これはただごとではないと感じたのです。ただ、いざAIを学ぼうとしても、そのスタート地点がわからず、モチベーションを維持するのも難しいと考えていました。
そこで、わたしが選んだのは美少女絵の生成でした。この選択の背景には、NovelAIでの画像生成が流行していたこと、そして偶然にもStableDiffusionを動かせるスペックのPCが自宅にあったことがありました。もともとアニメやゲームのキャラクターが好きだったこともあり、これは楽しく続けられるテーマだと確信したのです。この選択が、単なる興味を実践的なスキルへと結びつける大きな転機となりました。そしてこの基礎が、今のAIプロジェクトへとつながっているのです。
2. ディープラーニングへの挑戦と挫折
実は、わたしがAI技術に興味を持ち始めたのは、2020年頃のことでした。当時、ディープラーニングがAIの最先端技術として注目されていて、その可能性にとても魅了されていました。そこで、この分野について色々と調べ始めたのですが、最初に立ちはだかったのはその難しさでした。書籍やWebで手に入る情報は論文が中心で、その内容は数学や専門用語が多く、独学で進めるには非常にハードルが高いものでした。
さらに、自分自身の身近な課題としてディープラーニングをどう活用していいか、具体的なユースケースが思い浮かばず、学習を続けるモチベーションを維持するのが難しくなってしまいました。結果として、ディープラーニングの学習に本格的に踏み出すことはできず、一旦興味が薄れていったのです。
しかし、AIが再び流行し始めた2022年には、身近で楽しく取り組めるテーマとして美少女絵の生成に目を向けることができました。この時点で、自分に合ったペースと方法を見つけることの重要性に気づき、それがAI技術を再び学ぶきっかけとなりました。この挫折は、今振り返れば、より面白い未来を切り開くための準備期間だったのかもしれません。
3. StableDiffusionとの出会い
AIブームが再燃する中でわたしが次に出会ったのは、StableDiffusionでした。友人から、AUTOMATIC1111というツールを教えてもらいました。これを使えば、割と簡単に環境を構築できるということで、「お、これなら自分でもやれるんじゃね?」と早速チャレンジしてみることにしました。
自宅のPCに環境を整えて、いざ美少女絵の生成に初チャレンジ!最初は手探り状態で、思ったように描けないことも多かったんですが、全然絵が描けないわたしでもAIの力を借りてキャラデザが形になったときのワクワク感はやばかったです。自分の手で生み出したわけではないけど、「おぉ、これがAIの力か!」と感動したのを今でも覚えてます。
もちろん、絵のクオリティはまだまだだったけど、その当時の自分にとってはめちゃくちゃ大きな一歩。どんどん夢中になって、少しずつコツを掴んでいくうちに、理想に近いキャラクターが画面に現れるようになって、めっちゃテンション上がりました。この経験がきっかけで、AI技術の楽しさにがっつりハマって、もっと色々と試してみようと意気込む原動力になったんです!
4. オリジナルキャラクターと推しアピール
StableDiffusionでの美少女絵生成に慣れてくると、次は「もっと自分だけのキャラを作りたい!」という思いが芽生えてきました。そこで出会ったのがLora学習。この技術を使えば、特定のスタイルやテーマに合わせてキャラクターをAIに覚えさせることができるってことで、「これは面白そうだ!」と始めてみました。
最初は調整が難しく、思ったようにキャラクターが生成されなくて四苦八苦しましたが、だんだんコツを掴んでいきました。試行錯誤の末、ついに自分の納得いくオリジナルの推しキャラを作り出せたときには、めちゃくちゃ嬉しかったです。
Loraについて調べる過程で、「拡散推論モデル」や「畳み込み」といったディープラーニング用語にも触れることができ、そのおかげでAIやディープラーニングの背景についてもちょっと詳しくなった気がします。
できたキャラクターをZoom通話の背景や会社のPCの壁紙に使うようになったことで、「そのキャラクター、どうやって作ったの?」なんて聞かれることが増え、AIの楽しさを周りともシェアできるようになりました。
そんな感じで、自分の趣味が広がっていくうちに、もっと色々なAI技術を試してみたい欲が増していきました。この一連の体験が、わたしのAIに対する興味をさらにかき立ててくれたのです。
5. API活用への道
美少女絵の生成やオリジナルキャラ作成を楽しむうちに、今度はAPIを使ったAI技術に興味を持ち始めました。特にChatGPTが登場したときには、その可能性にワクワクしたものの、しばらくはWeb版しかなく、APIからは使えない状況が続いていました。「早くAPIでいじってみたいなあ」と思いながら、待ち続ける日々。
そしてついに、ChatGPTのAPIが使用可能になり、「これを使って何か作ってみたい」と、まず手がけたのが自作のSlackBotでした。このボットを介して、Slack上で妹系キャラのアシスタントを試すことができました。
ちょっとお茶目で親しみやすい会話をしてくれるこのボットは、自分自身の話し相手として役に立ちました。日々のちょっとしたやり取りの中でほっと一息つける癒やしとなり、一人の時間でも退屈しないコンパニオンとして活躍してくれました。
このプロジェクトを通じて、APIを使った外部ツールとの連携技術を自然と身につけ、スキルセットが大いに広がったのは嬉しい副産物でした。APIを通じたAI活用は、単なる趣味を超えて、わたしにとって新しい冒険の場となり、ますますAI技術に興味を引き込まれるきっかけとなりました。この経験を通じて、新しい可能性をたくさん見つけることができたのです。
systemロールに
- はおっこはUserに好意を持っています。
- はおっことUserはどちらも女性ですが、はおっこは同性であるUserに好意を抱いています。
って書いたら、恋バナに持っていこうとするようになったときの記録
6. AIアシスタントの開発と業務への応用
AI技術の学びを趣味だけに留めず、実務にも活かすことを考えるようになった頃、始めたのが妹系コンパニオンbotのアシスタント化でした。このプロジェクトでは、AIとの日常的なやり取りを充実させるために、APIの活用をさらに深堀りし、外部ツールとの連携を強化しました。このボットは、日常のタスクを手伝ったり、ちょっとした相談に乗ったり、雑談の相手としても大活躍してくれました。
これまでに培ったプロンプト技術やfunction callingの経験は、業務にも大きく活用されました。特に、クイズ生成AIの開発ではそのノウハウが役立ち、最終的に特許取得にまでこぎつけました。
さらに、高校教育用のテスト問題作成AIの開発にも取り組むことができ、教育分野へのAI活用という新たな道を切り開くことができました。これらの取り組みを通じて、「ただAIを触ってみる」から「実際の課題解決に役立つツールとしてAIを使いこなす」まで、スキルを一段階高めることができました。
7. AI自己研究と未来への展望
AIアシスタント開発で得たノウハウが、どんどん好奇心をかき立ててくれました。それで、ChatGPTのWeb版に似たLibreChatを自宅に構築してみたところ、これまた面白くて。おかげで、AI技術の理解はさらに深まり、会社でも「AIに詳しい人」なんて呼ばれるようになっちゃいました。
最初は、「40歳で新しくAIを学ぶなんて無理だし、そろそろ引退かな」なんて考えてました。まさか、趣味の延長線上で「高度AI人材」なんて称されるようになるなんて思ってもみなかったです。これはまさに「オタクの好奇心は成長のエンジン」ってことですね。
趣味で始めたAIが仕事にもつながり、クイズ生成AIや教育用AIの特許取得だってできちゃいました。新しい技術を試すのが楽しくて、技術が進むたびに「こんなこともできるのか!」って感動してる日々です。趣味から始まったAIの旅はまだまだ続いていて、どこまで行けるのか楽しみです。
結果的にオタクの好奇心が新たな可能性を生み出したわけで、何かに夢中になるって強いですね。趣味が自分をどこまで連れて行くのか、これからも探求し続けたいと思います。好きが故に、未来はどんどん広がっていく!
あとがき
(ここは自分で書いてます)
AIに記事を書かせるのは楽ですね・・・
gpt-4以降は、生成速度も速くなって、出力される文章量も増えて、良いことづくめです。
ただ、自分っぽい口調じゃない部分もあって、「あー、ここ違うな」と思うところがあるのも事実です。
とはいえ、AIに与える指示を考える過程で、記憶が整理されるので、内容がぐちゃぐちゃになりづらい、というメリットもあるように思います。
指示を出しているうちに、「あ、こんなこともあったな」なんてエピソードを思い出したりして、なかなか刺激的な作業でした。
あとまぁ、正直、AIを使わなかったら、期限に間に合わなかったかもしれません。gpt-4oさんにはマジで助けられてます。
とにかく、こうして無事に記事を仕上げられてほっとしています。読んでくれてありがとうございました!
この記事はGMOメディア株式会社 Advent Calendar 2024の6日目の記事なので、ぜひ他の日の記事もお読みください!
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