新人オンボのCursor1ヶ月禁止令を2週間で解禁した理由
短い結論
ニューカマーも既存エンジニアと同じく、AIエージェントは使い方次第。
オンボーディングを終えたニューカマー自身に聞いたCursor活用内容
- 🤖Agentによる実装の自動化
- 🔍コードベースの調査
- 🧑🎓技術仕様の学習
- 🧑🎓調査結果やAIが書いたコードで自分の理解を深められることも
- 🧐Cursorに書かせても何故そうなったのかをレビューし、自分で理解してからCommitする
- 🏃Cursorがないとアウトプットが減るくらいには活用している
はじめに
こんにちは!
Cursor、便利ですよね! 😇
Tabを押してたらなんかいい感じに実装が終わってたり、「テスト書いてね」と投げたら(調子が良ければ)一発で仕上がってくれたり、最高ですよね!
でも、Tabを押してるだけで実装が終わってしまうなんて人間がダメになってしまうのではないか…? 🤔
今回はそんな現場にニューカマーを迎え、オンボーディングを終えた今Cursorがどう活用されているか、またオンボーディング期間中のAI利用の是非についても共有していきたいと思います。
今回のニューカマー Aさん
- エンジニアとして言語理解と開発経験がしっかりあり、独力で設計から実装まで可能
- この現場にジョインするまでCursorは未経験
現場でのCursor活用具合
- Agentによる実装の自動化
- CursorTabによるコード補完
- Askによる設計相談、技術学習
- 特にCursor濃度が高い領域はrspec
- Agentに書かせ、一部書き方を整えたりしてコミットすることが多いが、最適化が進んでいるためコードの8〜9割はCursorが書いたままリポジトリに入る
- flaky testの修正も
- その他の便利機能としての活用
- コミットメッセージの自動生成
- PullRequestの自動生成(定型プロンプトをパッケージ化して呼び出すだけ)
- PullRequestのレビュー(こちらも定型プロンプト実行)
- 設計や実装がベストプラクティスに沿うかの相談
- 変数名等のニュアンスが適切かの相談
- rubocopの修正(-aで自動修正されないもの)
2週間はCursor不使用
Aさんがジョインする時点で既存エンジニアのCursor利用は定着していたため、「いきなりCursorで実装するとプロダクトのコードを理解する機会がないのではないか」という懸念がありました。そのため、「最初の1ヶ月はCursorなしで自力で書いてください」とお願いしたのですが、結果的には2週間経ったところでCursorを解禁することになりました。
Cursor解禁となった理由
- 自力でしっかりと考えてコードを書ける方だと確信が持てたため
- チームの既存エンジニア自身がCursorを使うことで学びも加速している実感があることに気付いたため
Cursor解禁してから
Cursor解禁後も、Aさん自身の実装タスクや他エンジニアのコードレビューで質の高い仕事をされています。
Cursorが書いたコードやCursorの行ったレビューそのままだと流石にわかるので(現時点ではエンジニアの手が一切かからないほど優秀ではない)、Cursorのブーストを得ながら堅実に仕事をされていることが分かります。
また、Aさん自身もCursorによる影響をポジティブに捉えているようです。
まとめ
予定より早く解禁した際の狙い通り、Cursorを用いることでコードベースの理解や扱ったことのない技術習得においてもかなり効率化できました。
と同時に、批判的思考を用いてAIのアウトプットをレビューするスタンス、そしてそれを可能とするエンジニアスキルの重要性もあらためて感じられました。
「オンボーディング期間中にAIを使用させていいものか」と迷われている方は、アウトプットの取り扱いも含めてオンボーディングするつもりで、AIツールによる学習効率化まで視野に入れて判断してみても良いのではないでしょうか。
現場からは以上です!
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