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EndeavourOSをVirtualBOXにインストールしてみる

2023/08/08に公開

TL;DR

ArchLinuxベースのディストリビューションとして、世界的に人気とのEndeavourOS。デュアルブートをする前に、VirtualBoxにて使用感を確かめてみた。

1. EndeavourOSとは?

EndeavourOSは、Arch LinuxをベースにしたLinuxディストリビューションです。
主な特徴としては以下が挙げられます。

  • デスクトップ環境やアプリケーションを選択するオプション
  • Arch Linuxの公式リポジトリをそのまま利用しており、豊富なパッケージとソフトウェアを利用できます。また、AUR(Arch User Repository)を含むコミュニティ提供のリポジトリもサポートしています。
  • ローリングリリースモデルを採用

特にデスクトップ環境を選択できるというところが他のArch Linuxをベースディストリビューションと比較した大きな特徴ですね。
2023/08時点では、Xfce, Plasma, Gnome, Mate, Cinnamon, Budgie, LxQt, LxDeのデスクトップ環境とi3wmのウィンドウマネージャーを使用できるらしいです。

2. インストールしてみる

いきなりPCにデュアルブートするのは手間で勇気もいるので、VirtualBoxでまずは使用感を試してみることにしました。

ドキュメントもちゃんと用意されているため、手順に則ってやってみます。
https://discovery.endeavouros.com/applications/installing-endeavouros-on-virtualbox/2021/03/

ISOイメージのダウンロード

まずはISOイメージを以下リンクからダウンロードします。
https://github.com/endeavouros-team/ISO/releases/download/1-EndeavourOS-ISO-releases-archive/Endeavouros_Cassini_Nova-03-2023_R2.iso

VirtualBox

次にVirtualBOXで仮想マシンを作成していきます。
記事に書かれていた推奨環境は以下です。

Machine Folder: as you like
Type: Linux
Version: Arch Linux (64-Bit)

Memory size: (minimum 2000MB, recommended 2500MB – 4000MB)
Hard Disk: “Create a virtual hard disk now”
File location: Where do you want to save your virtual machine? Be aware that you need enough space for the virtual hard drive.

File size: with about 15GB you’re good to go – depends on the plans for your virtual machine. Definitely enough for a little test-drive.

Hard disk file type: What you prefer, VDI is absolutely ok.

Storage on physical disk: Dynamically allocated (The virtual machine takes only the amount of space that is needed. Your chosen file size is the maximum.)

推奨環境に沿って、ポチポチ入れていきます。


EndeavourOSのインストール

上記設定をしたあと、起動すると次のような画面が立ち上がります。
ここからはおそらく通常のPCにインストールした場合と同じ手順でしょう。


"Start the Installer"を選択し、インストールを進めていきます。


OnlineとOfflineを選択するように求めらます。今回はOnlineを選択していきます。


あとはインストーラーに従っていきます。


言語は日本語、ロケーションはAsia/Tokyoが選択された状態となっていました。


キーボードについても選択してきます。Keychron K2(英字)を使っているので、
US配列となるように選択しました。タイプテストの入力ボックスがあるのでキーボード沼に詳しくなくても選べて親切ですね。


デスクトップ環境も初期選択します。デザインが良いと噂で気になっていたので、Budgieを選択してみました。


インストールパッケージについても選択できます。


ブートローダーはとりあえずデフォルトにしておきます。


パーティションについては"ディスクの消去"にしました。実際にデュアルブートする場合には既存の状態と要相談ですね。


ユーザー名とパスワードを設定して、いよいよインストールを実行していきます。
インストールが終わるのを待ちます。

インストールが完了したので再起動してきます。

再起動すると、以下のような画面となりました。「Boot existing OS」を選択します。

無事にログイン画面を表示することができました。

ログイン後、以下からインストール後の設定をしていきます。

「ミラーの更新(Arch, reflector-simple)」「ミラーの更新(EndeavourOS)」を実行します。

日本語フォントのインストール

日本語入力ができるかも試していきます。
今回はfctixで入れることにしました。

sudo pacman -S fcitx5-im fcitx-mozc
sudo pacman -S neovim

上記コマンドでインストールします。ついでにNeovimも入れていきます。

無事日本語入力ができました!

3. デスクトップ環境の切り替え

初期インストールでは、デスクトップ環境として「Budgie」のみのインストールを行いました。
EndeavourOSの特徴である、デスクトップ環境の切り替えも試してみます。

デスクトップ環境を追加インストールする方法としては、以下記事に記載があります。
https://discovery.endeavouros.com/desktop-environments/how-to-install-desktop-environments-next-to-your-existing-ones/2021/03/

今回は、追加で「Deepin」をインストールして切り替えてみます。

Deepinインストール

「Budgie」のデスクトップ環境でコンソールを立ち上げ、以下でインストールします。

sudo pacman -S deepin deepin-extra

終了後、再起動します。

ログイン画面の、パスワード右上のアイコンを選択します。

インストール済みのデスクトップ環境が表示されるので、「deepin」を選択して起動してみます。

無事起動することができました。

「Budgie」側でインストールしたアプリのNeovimも無事立ち上げることができています。

4. 感想

さて、インストールもかなり親切な設計となっておりあっさりすることができました。
Brave Browser, Neovimなどもインストールできたので、自分的な最低限の環境としても困らなそうです。

デスクトップ環境も簡単に切り替えられるというところも面白いですね。お気に入りのArch Linuxベースドディストリビューションを探すのが捗りそうです。

次は実際のPCにインストールしてみようと思います!

5. 参考文献

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