Zapier で Slack上の 📌 スタンプを押した投稿を Notion DB に自動連携する仕組みを作ってみる

はじめに

Slack の重要なメッセージを後で参照したいと思ったことはありませんか？日々の忙しさの中で、大切な情報を見逃してしまうことはよくありますよね。

この記事では、Slack の重要なメッセージを手動でコピー＆ペーストする手間を省き、自動的に Notion に保存する方法を紹介します。これにより、情報の整理とアクセスが容易になり、生産性が向上します。

このステップバイステップガイドを読めば、誰でも簡単に Slack と Notion の連携を設定し、日々の業務をスムーズにすることができます。

Notion とは

Notion は多機能なノートアプリケーションで、ドキュメント作成、データベース管理、タスク管理など、多岐にわたる用途で使用できます。その柔軟性と使いやすさで、個人ユーザーから大企業まで幅広い層に支持されています。

Zapier とは

Zapier は、異なるアプリケーション間での自動化を可能にするツールです。数百のアプリと連携し、手動で行っていた作業を自動化することができます。これにより、日々の繰り返し作業を効率化し、より重要な業務に時間を割けるようになります。

Zapier を使って Slack と Notion と連携させる方法

この連携により、手動での情報転送作業が不要となり、時間の節約やワークフローの効率化が図れます。
また、Slack でのチームのコミュニケーションから重要なアイデアや決定事項を自動的に Notion のデータベースに保存することができます。これにより、後から参照やレビューが容易になります。

連携を始める前に必要な準備（Notion と Zapier のアカウントの準備）

• Notion のアカウントを作成する
  Notion のアカウントを作成してください。

  参考： https://kb.biz-notion.northsand.co.jp/article/178-create-account

• Zapier のアカウントを作成する
  Zapier のアカウントを作成してください。

  https://zapier.com/sign-up/

新しい「Zap」（自動化タスク）を作成する

新しい Zap を作成するには、Zapier のダッシュボードにログインし、画面右上の「Create Zap」をクリックします。

デフォルトで Trigger と Action が選択されているので、Trigger を選択します。

Trigger（トリガー）を設定する

App & event 設定 「Slack」 をトリガーとして選択し、Event に 「New Reaction Added」 に設定します。

次に、Slack のアカウントを選択します。Slack のアカウントがない場合は、新しい Slack のアカウントを作成してください。

次に、Trigger の設定を行います。

• Reaction に任意のスタンプを設定します。（今回は：thumbsup_all: を設定します。）
• Channel には、投稿を自動的に Notion に保存したい任意の Slack のチャンネルを選択します。（任意）
• User には、投稿を自動的に Notion に保存したい任意の Slack のユーザーを選択します。（任意）

Trigger で取得したデータを加工するジョブを追加

Notion のデータベースに保存する際の、「ページタイトル」を作成するため、ジョブを追加します。

プラスボタンをクリックし、Action を追加します。

App & event に 「Formatter by Zapier」 を選択し、 Event に 「Text」 を選択します。

Action の設定を行います。

• Transform には、Truncate を選択し、Slack のテキストの一部を取得します。
• Input には、Slack の投稿の内容（Message Text） を入力します。
• Max Length には、取得する文字数を入力します。（今回は、10 文字を入力します。）

Notion のデータベースに連携するジョブの設定

次に、一番したのジョブの設定を行います。

App & event に 「Notion」 を選択し、 Event に 「Create Database Item」 を選択します。
（今回は、任意の Notion のデータベースに投稿を保存するため、Create Database Item を選択します。）

Account には、Notion のアカウントを選択します。Notion のアカウントがない場合は、新しい Notion のアカウントを作成してください。

Action の設定を行います。

Database には、投稿を保存したい Notion のデータベースを選択します。（作製していない場合は、Notion で新しく作成してください。）

今回は以下のような３つのプロパティを含むデータベースを作成しました。

次に、作成した DB の各プロパティに格納する情報を設定します。

• 「名前」 には、先ほど作成したジョブで加工したページタイトルを入力します。
• 「日時」 には、Slack の投稿の日時（MessageTsTime） を設定します。
• 「タグ」 には、Slack のワークスペース名（Message Team Name） を設定します。
• 「Content」には、Slack の投稿の内容（Message Text） を設定します。

その他、自分で設定したプロパティには、任意の情報を設定可能です。

作成した Zap のテスト

上記の設定が完了したら、Zap をテストします。

各ジョブの右側にある「Test」の項目からそれぞれの処理が正しく実行されるかを確認することができます。

最後まで、正しく動作することを確認したら、「Publish」を押して、Zap を有効化します。

完成した Zap は以下のようになります。

作成した Zap を試してみましょう。

Slack で、対象のチャンネルで指定したスタンプを押すと、Notion のデータベースに投稿が保存されます。

※ NotionDB 側のプロパティの種類と Zapier 設定次第では、うまく連携されない場合もあるので、DB のプロパティの種類と Zapier の設定を変更するなどして確認してみてください。

まとめ

この記事では、Zapier を用いて Slack のメッセージを Notion に自動的に保存する方法を紹介しました。

この自動化により、重要な情報を簡単に蓄積し、アクセスしやすくすることで、業務の効率化と生産性の向上が期待できます。

今回のユースケースは、単純に Slack の投稿内容を Notion のデータベースに保存するというものでしたが、以下のようなユースケースも考えられます。

• 組織でのタスク管理

1. パブリックチャンネルで依頼されたタスクに関する投稿を Notion のタスク管理データベースに保存する
2. タスクが完了したら、Notion のタスク管理データベースのステータスを更新する

• 承認フロー

1. 承認が必要な投稿を Notion のデータベースに保存する
2. 承認が完了したら、Notion のデータベースのステータスを更新する

ぜひこのステップを試し、あなたの組織の業務フローに効率化を実現してみてください。
また、Zapier の他の機能も探索して、さらなる効率化の可能性を探ってみてください。

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