AzureでRAG環境整えてみた!
こんにちは!
Azureを使ってRAG(Retrieval-Augmented Generation)環境を簡単に構築できるらしいので、実際にやってみました。今回はその体験をシェアしようと思います。
まずRAGとは?
RAGは、情報検索と生成を組み合わせた技術です。具体的には、まず大量のデータから関連する情報を検索し、その情報を基に新しいテキストを生成します。これにより、より正確でコンテキストに合った回答を生成できるんです。
例えば、カスタマーサポートのチャットボットにRAGを導入すると、ユーザーの質問に対して関連する情報を検索し、その情報を基に適切な回答を生成することができます。これにより、ユーザーはより迅速かつ的確なサポートを受けることができます。
だが面倒臭い
そんな、今、注目されているRAGですが構築するのが大変なんです。従来、RAGを実装するには複雑な設定や大量のデータ処理が必要で、エンジニアにとってはかなりの手間がかかるものでした。データの前処理、クエリ検索やテキスト生成の実装、そしてインフラの構築と、やることが山積みです。
まず、データの前処理では、テキストデータをクレンジングし、適切な形式に変換する必要があります。次に、クエリ検索やテキスト生成の実装では、高速かつ精度の高い検索アルゴリズムを選定し、適切な言語モデルを訓練・最適化する必要があります。そして、インフラの構築では、スケーラブルなサーバー環境を整える必要があります。これを一からやるのは正直、面倒臭いですよね。
そこで!Azureのチャットプレイグラウンド
Azureの「チャットプレイグラウンド」は、そんな面倒な作業を大幅に簡略化してくれるツールです。GUIベースで設定ができるので、コードを書く必要がほとんどありません。しかも、Azureの強力なインフラを利用できるので、スケーラビリティもバッチリです。
このツールを使えば、データの前処理やモデルのトレーニング、インフラの構築といった面倒な作業をすべてAzureが代行してくれます。さらに、チャットプレイグラウンドは直感的なインターフェースを持っているため、初心者でも簡単に使いこなすことができます。
やってみよう!
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まずはAzureポータルにて、Azure OpenAI、Azure AI Search、ストレージアカウントのリソースを作成します。
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Azure OpenAIのリソースからAzure OpenAI Studioを開きます。
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ダッシュボードから「チャットプレイグラウンド」を選択し、「データを追加する」をクリックします。ここから、RAGの「Retrieval」部分に使用するデータソースを指定することができます。
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データはアップロードするか、Azureのデータストレージ(例:Azure Blob Storage)から取得することができます。
これで、RAGを行うための基本的な手順が完了です。
実験!
生成AIに架空の製品データ資料を作らせて、どんな回答が得られるか実験してみました。データには、製品名、価格、主な機能、使用方法、保証期間などが含まれていました。例えば、高速プロセッサや4Kディスプレイを搭載した製品や、8Kディスプレイとデュアルカメラシステムを持つ製品など、多様なスペックの架空製品情報を作成してもらいました。
製品データ
製品情報一覧
SuperWidget 3000
価格: $299
主な機能:
• 高速プロセッサ
• 4Kディスプレイ
• 長時間バッテリー
使用方法:
1. 電源ボタンを押して起動します。
2. 設定メニューから初期設定を行います。
3. アプリをダウンロードして使用します。
保証期間: 購入日から1年間
MegaGadget X
価格: $499
主な機能:
• 8Kディスプレイ
• デュアルカメラシステム
• 高速充電機能
使用方法:
1. 電源ボタンを3秒間押して起動します。
2. 初回起動時に表示されるウィザードに従って設定を行います。
3. 専用アプリをインストールして使用します。
保証期間: 購入日から2年間
UltraDevice Pro
価格: $699
主な機能:
• 12Kディスプレイ
• トリプルカメラシステム
• ワイヤレス充電
使用方法:
1. 電源ボタンを押して起動します。
2. 設定メニューからWi-Fi設定、アカウント設定を行います。
3. デバイスにプリインストールされているアプリを使用します。
保証期間: 購入日から1年間
SmartGizmo Z
価格: $199
主な機能:
• HDディスプレイ
• シングルカメラ
• 長時間バッテリー
使用方法:
1. 電源ボタンを押して起動します。
2. 初回起動時に表示されるウィザードに従って設定を行います。
3. アプリストアからアプリをダウンロードして使用します。
保証期間: 購入日から6ヶ月
TechWidget Mini
価格: $99
主な機能:
• コンパクトデザイン
• 標準ディスプレイ
• 基本的なカメラ機能
使用方法:
1. 電源ボタンを押して起動します。
2. 設定メニューから初期設定を行います。
3. 基本的なアプリがプリインストールされています。
保証期間: 購入日から3ヶ月
個別の製品情報
以下のような情報を製品ごとに作成。以下はSmartGizmo Zの例
製品概要
SmartGizmo Zは、コストパフォーマンスに優れたエントリーレベルのデバイスです。価格は$199で、日常の基本的なニーズを満たすために設計されています。HDディスプレイ、シングルカメラ、長時間バッテリーを搭載し、手軽に使える機能が充実しています。初心者から普段使いのユーザーまで、幅広い層に対応します。
主な機能
HDディスプレイ
SmartGizmo Zには、解像度1280 x 720ピクセルのHDディスプレイが搭載されています。このディスプレイは、鮮明な映像と自然な色彩を提供し、映画や動画、写真などを快適に楽しむことができます。コンパクトなサイズでありながら、視覚的な満足感を提供します。
シングルカメラ
シングルカメラは、日常の写真撮影やビデオ録画に最適です。高解像度のカメラセンサーを搭載しており、クリアで鮮明な画像を撮影できます。さらに、AIによる画像処理技術が搭載されており、自動的に最適な設定を選択してくれます。SNSへの投稿や家族との思い出を残すのに最適です。
長時間バッテリー
長時間バッテリーは、外出先でも安心して使用できるように設計されています。フル充電で最大10時間の連続使用が可能で、ビジネスミーティングや旅行中でもバッテリー切れの心配がありません。さらに、省電力モードを搭載しており、バッテリー寿命を延ばすことができます。
使用方法
起動方法
1. 電源ボタンを押して起動します。
o デバイスの右側にある電源ボタンを長押しすると、SmartGizmo Zが起動します。
初期設定
2. 初回起動時に表示されるウィザードに従って設定を行います。
o 初回起動時には、Wi-Fi設定、アカウント設定、言語設定などを簡単に行えるウィザードが表示されます。指示に従って設定を完了させてください。
アプリのダウンロードと使用
3. アプリストアからアプリをダウンロードして使用します。
o デバイスにプリインストールされているアプリストアから、必要なアプリケーションをダウンロードしてインストールします。多くのアプリがデバイスの機能を最大限に引き出すために最適化されています。
保証期間
SmartGizmo Zには、購入日から6ヶ月の保証が付いています。この期間中に製品に不具合が発生した場合、無償で修理または交換を行います。詳細な保証条件については、製品に同梱されている保証書をご確認ください。
回答はいかに。。。
このデータを使ってRAGをしてみましょう!
まずは小手試し。
いくつかの製品の特徴をまとめてもらいましょう。
では、特定の条件に当てはまる商品を探したい!
条件に合致するものがない場合はどうなるんだろう?
使い方の質問をしても答えてくれるのだろうか?
不具合が起きた時の対処法は?
終わりに
今回はAzure上で簡単にRAGを構築できるということで、実際に試してみました。結果、非常に簡単でスムーズに設定ができ、驚くほど高品質なテキスト生成ができました。従来の面倒な作業がほとんどなくなり、エンジニアリングの負担が大幅に軽減されました。
Azureのチャットプレイグラウンドを使えば、RAGの実装がこんなに簡単になるなんて、正直驚きです。これからもこのツールを活用して、さらに面白いプロジェクトに挑戦してみたいと思います。
それでは、また次回のブログでお会いしましょう!
以上、AzureでのRAG体験レポートでした。読んでいただき、ありがとうございました!
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