GMT6.5のサンプルスクリプトを試す8~plot -Sf~
はじめに
GMTのplotモジュールはできることは非常に多くオプションも大量にあるため、説明は一応あるけども例が少なく分かりづらい。
Sfではfrontとして前線や断層線を描くことができる。
前線(ボックス)
+bでbox四角を描いてみた。15cmの図に赤色でボックスを描くことは同じでオプションを少しずつ変えてみた。
File1.txtは以下のようにfrontの起点と終点を指定したファイルである。
# File1.txt
5 95
95 95
gmt begin sf1 png
gmt plot -R0/100/0/100 -JX15c -Baf -Sf2c+b -Gred file1.txt #➀
gmt plot -R0/100/0/100 -JX -B -Sf2c/0.2c+b -Gred file2.txt #➁
gmt plot -R0/100/0/100 -JX -B -Sf2c/0.2c+b+l -Gred file3.txt #➂
gmt plot -R0/100/0/100 -JX -B -Sf2c/0.2c+b+r -Gred file4.txt #➃
gmt plot -R0/100/0/100 -JX -B -Sf-2c/0.2c -Gred file5.txt #➄
gmt plot -R0/100/0/100 -JX -B -Sf-5/0.2c+b -Gred file6.txt #➅
gmt plot -R0/100/0/100 -JX -B -Sf2c/0.2c+b+o1c -Gred file7.txt #➆
gmt plot -R0/100/0/100 -JX -B -Sf2c/0.2c+b+p1.5p -Gred file8.txt #➇
gmt plot -R0/100/0/100 -JX -B -Sf2c/0.2c+b -W1.5p -Gred file9.txt #➈
gmt end
上から順に、以下のとおり意味している。
なお、➄の記載は誤りで、ボックス間隔の箇所にマイナスを付けた場合、単位は読まれないことを試してみた。
➀ ボックス間隔を2cmに指定
➁ ボックス間隔を2cm、ボックスの大きさを0.2cmに指定。
➂ ➁に+lで左側(frontの進行方向に対して)だけにボックス。
➃ ➂に+rで右側(frontの進行方向に対して)だけにボックス。
➄ ボックス間隔を-2cと記述する(あえて誤記してみる)。Cは読まれずにボックス数が2つになり、起
点と終点にだけボックスが描画される。
➅ ボックス数を5つに指定
➆ ➁に+o1cを追加して1cm最初のボックスをずらす。
➇ ➁に+p1.5pを追加してボックスの輪郭を1.5pに指定。
➈ ➁に-W1.5pを追加して線と輪郭を1.5pに指定。
断層線
さて次は、-Sfで横ずれ断層を描いてみる。これも先ほどの+bと同様に、。15cmの図にオプションを少しずつ変えてみた。
gmt begin sf2 png
gmt plot -R0/100/0/100 -JX15c -Baf -Sf2c+s+l file1.txt #➀
gmt plot -R0/100/0/100 -JX -B -Sf2c+s60+l file2.txt #➁
gmt plot -R0/100/0/100 -JX -B -Sf2c+s+r file3.txt #➂
gmt plot -R0/100/0/100 -JX -B -Sf2c+s+l+p1.5p file4.txt #➃
gmt plot -R0/100/0/100 -JX -B -Sf2c+S+l file5.txt #➄
gmt plot -R0/100/0/100 -JX -B -Sf2c/0.5+s+l file6.txt #➅
gmt plot -R0/100/0/100 -JX -B -Sf2c+S+l+p1.5 file7.txt #➆
gmt plot -R0/100/0/100 -JX -B -Sf2c+s+l+i file8.txt #➇
gmt plot -R0/100/0/100 -JX -B -Sf2c/0.5c+s+l -W1.5 file9.txt #➈
gmt end
➀ 2cm間隔で左横ずれ断層
➁ +s60で矢印の頭を60度(デフォルトは20度)
➂ +rで右横ずれ
➃ +p1.5を追加で矢印の太さを1.5pに
➄ ➀の+sを+Sとして矢印の頭を円弧状に
➅ 矢印の大きさを0.5cmに
➆ ➄に+p1.5として矢印を大きく
➇ ➀に+iで断層線を描画しない
➈ 矢印の大きさを0.5cmにて断層線と矢印を1.5pに
他の図形
続いて他の形も描画してみよう。
gmt begin sf3 png
gmt plot -R0/100/0/100 -JX15c -Baf -Sf2c+t file1.txt #➀
gmt plot -R0/100/0/100 -JX -B -Sf2c+t+l file2.txt #➁
gmt plot -R0/100/0/100 -JX -B -Sf2c+v+r file3.txt #➂
gmt plot -R0/100/0/100 -JX -B -Sf2c+t+o1 -Gyellow file4.txt #➃
gmt plot -R0/100/0/100 -JX -B -Sf2c+v+o1 -Ggreen file5.txt #➄
gmt plot -R0/100/0/100 -JX -B -Sf2c+c+r -Gorange file6.txt #➅
gmt plot -R0/100/0/100 -JX -B -Sf2c+t+l -Gblack file7.txt #➆
gmt plot -R0/100/0/100 -JX -B -Sf2c+c -Gred file8.txt #➇
gmt plot -R0/100/0/100 -JX -B -Sf2c file9.txt #➈
gmt end
➀ +tで▲を描画。デフォルトでは両側に描画され、◆のようになる。
➁ +t+lで▲を左側に。
➂ +v+rで▼を右側に。
➃ +t+o1で▲を両側に1cmずらして描画し-Gyellowで黄色に塗る。
➄ +v+o1で▼を両側に1cmずらして描画し-Ggreenで緑色に塗る。
➅ +c+rで円を右側に描画し-Gorangeでオレンジ色に塗る。
➆ +t+lで▲を左側に描画し、-Gblackで黒に塗る。
➇ +cで真ん中に円を描画し、-Gredで赤色に塗る。
➈ -Sf2cで間隔を指定し+rで右側に。形を指定しないとデフォルトで断層線になる。
と②で+tで同じ形を描画しているハズなのに、方側と両側で形が変わっているところが不思議。片側だと正三角形で、両側だと正方形になるように三角形の形が違う。+vでもそうだが、三角形が真ん中に描かれるのではなく両側に描画される。ちなみに、+tと+vでは「+r+l」のように同時に2つ指定すると後ろ(+l)が採用されるようだ。
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