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GMT6.5のサンプルスクリプトを試す10 ~plot -L,-Sl~

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はじめに

GMT(Generic mapping tools)6.5の公式HPに記載されている例・サンプルスクリプトが示されているが、図が示されていないので描いてみる。

引用元
GMT6.5.0 Documentation plot

-L ポリゴン

Plotの-Lには例のリンクだけ貼ってある。
plotの-Lのexample
こちらの例もためしてみよう。
-Lは強制的に閉じたポリゴン(図形)を作成するものだが、線から多角形を作成するためのオプションを追加できるらしい。

cat << EOF > t.txt
1 1
2 3
3 2
4 4
EOF
gmt begin filler pdf
gmt plot -R0/5/0/5 -JX3i -B t.txt -Gred -W2p -L+yb                      #①
gmt plot -B t.txt -Gred -W2p -L+yt -X3.25i                              #②
gmt plot -B t.txt -Gred -W2p -L+xl -X-3.25i -Y3.25i                     #③
gmt plot -B t.txt -Gred -W2p -L+xr -X3.25i                              #④
gmt plot -B t.txt -Gred -W2p -L+y4 -X-3.25i -Y3.25i                     #⑤
gmt plot -B t.txt -Gred -W2p -L+x4.5 -X3.25i                            #⑥
gmt end show

plot-Lポリゴン

いずれも-W2pでt.txtで指定された座標に沿って黒線を引いている。
違うのは-Lのオプションだ。
➀:-L+yb  +yで最初の点と最後の点と、yの小さい方向(min)へつなぐポリゴン(bを付ける)
➁:-L+yt  +yで最初の点と最後の点と、yの大きい方向(max)へつなぐポリゴン(tを付ける)
➂:-L+xl +xで最初の点と最後の点と、xの小さい方向(min)へつなぐポリゴン(lを付ける)
➃:-L+xr +xで最初の点と最後の点と、xの大きい方向(max)へつなぐポリゴン(rを付ける)
➄:-L+y4 +y4でy=4とつなぐポリゴン
➅:-L+x4.5 +x4.5でx=4.5とつなぐポリゴン

+yの説明で

+y - Connect first and last point to anchor points at either ymin (append b), xmax (append t), or y0 (append it).

とあるが、xmaxはymaxの誤記だと思われる。

なお、一つの画像に複数のグラフを入れる場合は、-X3.25iのように、グラフの大きさ+αのサイズだけずらすようだ。ただし、-Xや-Yは一つ前の行で指定した位置に対してのシフト量なので、③では-X-3.25iのように②で-X3.25動かした分だけ戻すことで、①の真上に来るようになっている。

-Sl テキスト

-Slで文字を記入できる。
Textモジュールでも可能だが、短い文字なら-Sl+tに追加するだけで記入できるので、場合によってはこちらのほうが良いことがあるかもしれない。

gmt begin sl1 png
echo 1 1 | gmt plot -R0/10/0/2 -JX10/2 -Sl1+tA+f"Times-Bold" -Bnsew -Gblack -V
echo 3 1 | gmt plot -R0/10/0/2 -JX10/2 -Sl1+tB -Gpink -W0.5 -V
echo 5 1 | gmt plot -R0/10/0/2 -JX10/2 -Sl1+tNO+f"Times-Roman"  -W0.5 -V
echo 7 1 | gmt plot -R0/10/0/2 -JX10/2 -Sl1+t+f"34" -Glightblue -W0.5 -V
echo 9 1 | gmt plot -R0/10/0/2 -JX10/2 -Sl1+t@~p@~ -Gred -W0.5 -V
gmt end

-Slテキスト
ギリシャ文字は@~で囲えばよい。小文字piなら@~p@~となる。

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