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画像データ特性と解像度(WEB、紙)
1. 画像データの種類
ベクターデータ
- 特徴: 数学的定義で表現、拡大縮小しても品質不変
- 用途: ロゴ、アイコン、イラスト、CAD図面など
- 形式: AI, SVG, EPS
ラスターデータ(ビットマップ)
- 特徴: ピクセルの集合、拡大すると品質劣化
- 用途: 写真、ウェブ画像、デジタルペインティングなど
- 形式: JPG, PNG, GIF, BMP, WEBP, PSD
2. 主要なファイル形式の特徴
形式 | タイプ | 特徴 | 主な用途 |
---|---|---|---|
AI | ベクター♾️ | Adobe Illustratorの標準形式、高度な編集可能 | ロゴ、イラスト、印刷デザイン |
SVG | ベクター♾️ | スケーラブル、ウェブ対応 | ウェブアイコン、ロゴ、アニメーション |
EPS | ベクター♾️/ラスター🧩 | 印刷業界標準、高解像度 | 印刷用アートワーク、ロゴ |
JPG | ラスター🧩 | 圧縮可能、高画質 | 写真、ウェブ画像 |
PNG | ラスター🧩 | 透過背景対応、無損失圧縮 | ロゴ、アイコン、スクリーンショット |
GIF | ラスター🧩 | アニメーション対応、256色 | 短いアニメーション、シンプルな画像 |
WEBP | ラスター🧩 | 高圧縮率、透過背景対応 | ウェブ画像、写真 |
ベクター♾️/ラスター🧩 | 多用途、印刷・表示両用 | 文書、複合的なデザイン、電子書籍 | |
PSD | ラスター🧩 | Photoshopの標準形式、レイヤー対応 | 画像編集、複雑なデザイン作業 |
BMP | ラスター🧩 | 無圧縮、高品質 | Windows標準画像、高品質が必要な場合 |
3. 解像度
印刷解像度(DPI)
- 定義: 1インチあたりのドット数
- 一般的な値: 300 DPI(高品質)、150 DPI(標準品質)
Web解像度(ピクセル)
- 定義: デジタル画像の最小単位
- 一般的な値: 1920x1080px(フルHD)、3840x2160px(4K)
解像度の計算
印刷サイズ(インチ) = 画像のピクセル数 ÷ DPI
4. モニター解像度の例
- フルHD: 1920 x 1080 ピクセル
- 4K: 3840 x 2160 ピクセル
5. パンフレットサイズの例
サイズ | 実際のサイズ | 72 DPI | 300 DPI |
---|---|---|---|
A4 | 210 x 297 mm | 595 x 842 px | 2480 x 3508 px |
A5 | 148 x 210 mm | 420 x 595 px | 1748 x 2480 px |
6. カラーモード
RGB
- デジタル表示用(ウェブ、スクリーン)
- 赤、緑、青の光の三原色
CMYK
- 印刷用
- シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック(キー)の四色
7. 画像最適化のヒント
印刷用
- 高解像度(300 DPI以上)を使用
- CMYKカラーモードで保存
- 適切なマージンとブリード(裁ち落とし)を設定
Web用
- 適切なピクセルサイズに調整(過剰に大きくしない)
- ファイルサイズを圧縮(ページ読み込み速度向上のため)
- RGBカラーモードで保存
- 用途に応じて適切な形式を選択(写真はJPG、ロゴはPNGなど)
8. 重要ポイント
- 目的(印刷 or Web)に応じて適切な形式と解像度を選択
- 高品質が必要な場合は元データを高解像度で保存
- ウェブ用画像は表示サイズと読み込み速度のバランスを考慮
- 画像編集ソフトを使用して、適切な形式変換と最適化を行う
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