身近なUIUX_牛丼チェーン注文機
第一回として「牛丼チェーン注文機」をテーマに松屋さん、吉野家さん、すき家さんで見てみようと思う。
※あくまでも個人主観による観察結果です
※どの牛丼屋も必ず週一は通ってます
各社特徴
まずは簡単に特徴を見ていこう
特徴 | 松屋 | 吉野家 | すき家 |
---|---|---|---|
形状 | タッチスクリーン型 | タッチスクリーン型 | タッチスクリーン型 |
配置 | 店内入り口近く:1つもしくは2つ | カウンター席:1つ テーブル席:1つ |
カウンター席:1つ テーブル席:1つ |
機能範囲 | ・注文 ・会計 |
・注文 | ・注文 |
松屋だけは会計機能までついているが、それ以外の機能としては特段違いはなかった。
近所の各店舗での調査結果ではあるが、テストマーケティングを実施している場合や店舗などによっても異なる可能性はある。
ここからは各社詳細について下記観点を交えて確認していく
・アクセシビリティ
・ユーザビリティ
松屋
デバイス全体はこちら
商品選択画面はこちら
アクセシビリティとしては、
・言語選択があり海外の方でも利用しやすくなっている
・画面が大きすぎるため、小さい子供や高齢者の方だと全体を認識しづらい印象
・対面注文しか体験していない人は、店内入口にあっても認識できない可能性もある
ユーザビリティとしては、
・画面が大きすぎるため、どこに注目したらいいかがわかりづらい印象
・注文アクションと支払アクションの間がわかりやすい
・QRコード読み取り機にQRコードをかざしながら、支払い選択でボタンを押すと読み取りできないことがある
・商品取り消ししたい場合、最初の画面に戻ってしまう(ほかに方法があるかも)
上記を踏まえて改善ポイントとしては下記が考えられた。
・最初の「店内」「お弁当」というボタンをもう少し区別しやすいデザインにする(例えば、お弁当と分かるようにイラストを使ったり、ボタンの色を分けたりなど)
・画面のサイズを小さくしユーザに与える情報を絞り、シンプルに考えられるようにする
・ユーザに次のアクションはここを押せばいいんだとわかるような配置にする
ただ各テーブル上にこれが貼ってあったのだが、
会社としてはモバイルオーダーをより積極展開していきたいのかなという感想も持った。
吉野家
デバイス全体はこちら
商品選択画面はこちら
アクセシビリティとしては、
・言語選択があり海外の方でも利用しやすくなっている
・透過文字やフォントサイズの小さい文字が認識しづらそう
ユーザビリティとしては、
・最初の画面の「注文をはじめる」がここをクリックして次に進むということを認識しづらそう
・商品カテゴリ選択画面(左上)でぱっとみ、どこからどこまでなのかの境界線がわかりづらく迷いそう
・商品選択画面(中央上)で横スクロールがわかりにくい(おそらく横スクロールがあると教えるために3列目が切れてるように設計しているような気もするが)
・商品選択後に再度から選択商品リストと「注文を送信」ボタンが出てきて次のアクションがわかりやすい
上記を踏まえて改善ポイントとしては下記が考えられた。
・全体的なクリック感(ここ押せるんだという印象を与える)を強化
・横スクロールを廃止し、画面に収まる商品を増やす(商品を探すというアクションをしやすくする)
すき家
デバイス全体はこちら
商品選択画面はこちら
アクセシビリティとしては、
・言語選択があり海外の方でも利用しやすくなっている
ユーザビリティとしては、
・最初の画面で「新規注文」と「追加注文」をイラストでわかりやすく伝えており、アクション選択しやすい
・最初から選択商品リストと「注文を確定する」ボタンが出ており、UIがあまり変化しないことで学習負荷を楽にしてくれている
・商品カテゴリ選択画面(左)が上から2,3,4枠と区切られており認識しやすい
・文字数の多い商品の場合、文字横幅を狭めることで1行に収めるようにし他メニューと統一感を出し認識しやすい
・画像で伝わらないのだが、商品選択後「注文を確定する」ボタンが色が変化していく動きが入っており、次はここを押すということがわかりやすくなっている
・商品取り消し(特に複数商品選択時の1商品のみ取り消しの場合)がしにくい
上記を踏まえて改善ポイントとしては下記が考えられた。
・商品取り消しボタンの設置
まとめ
今回のテーマを通じて、私たちが日常遭遇するインターフェースがどれだけユーザーフレンドリーであるか、その背後にある設計の意図を理解することが重要です。特に、ユーザーが情報を処理する際の認知的な負担をどのように軽減しているかを見極めることが、効率的なインターフェース設計の鍵となります。
たとえば、支払い方法の選択画面が煩雑である点を例に挙げると、ユーザーに無用な認知負荷を強いている可能性があります。このような問題点を認識し、改善に向けた一歩を踏み出すことが、全体的なユーザーエクスペリエンスの向上につながると思います。
あと注文機モニターの清掃もできればしてほしいなと思いましたw
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