Japanese Input for Claude Code v1.5.0 - 各AI拡張機能への対応とGuardrails機能
はじめに
VS Code拡張機能「Japanese Input for Claude Code」のv1.5.0 をリリースしました。
今回のアップデートでは、ClaudeCode以外のAI拡張へのメッセージ送信とGuardrails機能という2つの機能追加を行いました。
今回のアップデートの背景
課題1: 複数のAIツールの使い分け
Claude Code、OpenAI Codex、Gemini Code Assistなど、複数のAIツールを使い分けることが増えていました。
幸いVisualStudioCode用の拡張機能がそれぞれでていましたが、ClaudeCodeでもそうだったようにそれぞれに対しての入力が面倒でした。
課題2: AI別の指示テンプレート管理
各AIには得意・不得意があり、プロジェクトごとに特定のプロンプトを前提として与えたいケースがあります。
以前のお気に入り機能で管理もしていましたが、毎回入力するのは面倒でした。
主な新機能
1. マルチAI対応
入力タブにラジオボタンを追加し、送信先のAIを選択できるようになりました。
WebViewでの拡張機能(CodexとGemini)はクリップボード経由で送信しています。
2. Guardrails機能
AI別に設定ファイルを自動的にメッセージに挿入する機能です。
このGuardrails設定タブでの内容が、自動的にユーザーのメッセージの前後に挿入されます。
3. テンプレートタブの再設計
v1.5.0で大きな決断をしました。
汎用テンプレート機能を廃止し、Guardrails専用タブに変更。
使用例
そのまま既存のテンプレートの状態で挿入してもいいですが、私は以下のような役割分担を前提として使っています。
(実際本当に各AIがこのあたり得意なのかはいまいちまだわかりませんが)
🔹 ClaudeCode(実装担当)
「手を動かすエンジニア兼プロジェクト担当」の役割。
🔹 Codex(ClaudeCode計画監査・設計・アドバイザー担当)
「テックリードや品質管理担当」の役割。
🔹 Gemini(プロジェクト観測・要約・情報統合)
「技術アナリストやナレッジマネージャー」の役割。
プロジェクトフォルダ内に下のような構成でGuardrails用のフォルダを作って構成
(各MDファイルはAIに作ってもらいながら環境に合わせて調整)
your-project/
├── .guardrails/
│ ├── claude_meta.md # ClaudeCode用:実装ガイドライン
│ ├── codex_meta.md # Codex用:レビュー基準
│ ├── gemini_meta.md # Gemini用:調査・分析指示
│ └── checklist.md # 共通:品質チェックリスト
└── src
などを作り、guardrailsを読みに行くようにする。
「参照:.guardrails/claude_meta.md / .guardrails/checklist.md を読み込んでから開始」
を各AIへのプロンプトの最初か、最後につけてます。
今後について
検討中の機能
- Guardrailsテンプレートのエクスポート/インポート
- AI応答の自動保存と履歴管理(可能なら)
- チーム内でのGuardrails共有機能
- プロジェクト別のGuardrails自動切り替え
まとめ
しばらくは、ClaudeCodeで問題ない感じでしたが、ふと気づくとClaudeCodeでなかなか解決できない修正計画をCodexに聞いてアドバイスをもらうという開発のやり方になっていました。
そこからさらに色々と調べながらやっていると、いつのまにか協働させるためにGuardrailsなどを使うようになっていました。
Guardrails機能は、このあたりのAIとの対話において「毎回同じ前提条件を伝える」という煩雑さを解消し、プロジェクト固有のコンテキストを自動的に共有できる仕組みに貢献できればと思っています。
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