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2020/07/10 Git Pages & Hexoで手軽な無料Blogを作る

2024/05/24に公開

この記事は2020年07月10日に書きました。

1. はじめに

Git Pagesとhexoという静的ページジェネレーターで、設置型ブログを無料で作ることができます。

1) Git Pages & 静的ページジェネレーターを使ったブログのメリット

  • サーバーいらず、DBいらず、サーバーサイド開発いらず、それなりにちゃんとした自分のブログを持てる
  • お金がかからず、無制限トラフィックで、ウェブページを提供できる
  • カスタマイズが自由で、個性のあるブログを作れる(テーマ開発など)
  • ブログの記事をファイルで作成するので、コード管理ができる

2) Git Pagesとは?

https://pages.github.com

Githubで提供している、無料ウェブページホスティングサービスです。
html, css, jsなどの静的コンテンツのみですが、無料でウェブページをサービスできます。

3) Hexoとは?

https://hexo.io

node基盤の「静的ページゼネレーター」の一つです。
サーバーの動的処理なしに、リッチなウェブページやブログなどを生成してくれます。

4) 完成イメージ

以下のように、ブログを作り、一つの記事をポストします。

では、早速作って見ましょう。

2. Blogを作る手順

1) Hello World on Git Pages

Git Pages Manual
https://pages.github.com/

① ホスティング用のレポジトリ生成

{userid}.github.ioの名前でパブリック・レポジトリを生成します。
上記の規則で作成したレポジトリは、自動的にGit Pagesの機能により、ウェブホスティングされます。

② index.htmlをプッシュ

index.htmlを作り、{userid}.github.ioレポジトリにをプッシューします。

git clone https://github.com/{username}/{username}.github.io.git
cd {username}.github.io
touch index.html
git add index.html
git commit -m "first commit"
echo "Hello World" > index.html
git add index.html
git commit -m "second commit"
git push origin master

③ git page build結果確認

Github Actionを見ると、上げたindex.htmlがGit Pagesとしてビルドされていることを確認できます。

④ 確認

https://{username}.github.ioにアクセスすると、Hello Worldが確認できます。
これで、ウェブページのホスティングの準備ができました。

2) hexo 設置 & 設定 (静的ページゼネレーター)

Hexoを使うためには、まずnode&npmのインストールが必要です。
もし、インストールが必要な方は、以下の公式ページをご参考ください。

● nodejs with npm
https://nodejs.org/ja/

Hexoの公式 docs & Installationはこちらで参考できます。
https://hexo.io/docs/

① インストール

hexoをインストールします。

npm install -g hexo-cli
hexo init blog
cd blog
npm install

② hexo-deployer-git plugin インストール

One Commandで、githubにデプロイするためのプラグインを予めインストールします。
プラグインの詳細はこちらで確認できます。

https://github.com/hexojs/hexo-deployer-git

npm install hexo-deployer-git --save

③ _config.yml 設定

基本的なconfig設定を行います。

  • url
    • Git PagesのURLを設定します。
  • new_post_name
    • Post記事の生成時のファイル名を設定します。ここは必須に変える必要は無いですが、datetimeをつけたほうが管理しやすいと思います。
  • Deployment
    • hexo-deployer-gitのpluginをインストールしたので、gitのデプロイ設定ができます。
    • messageは、設定しないと基本メッセージとして、Site updated: YYYY-MM-DD HH:mm:ssの形式でコミットメッセージが残ります。
diff --git a/_config.yml b/_config.yml

-url: http://yoursite.com
+url: https://{username}.github.io/

-new_post_name: :title.md # File name of new posts
+new_post_name: :year_:month_:day_:title.md # File name of new posts

 # Deployment
 ## Docs: https://hexo.io/docs/deployment.html
 deploy:
-  type: ''
+  type: git
+  repo: https://github.com/{username}/{username}.github.io
+  branch: master

これで、ブログの基本設定は終わりました。

3) 記事作成

記事を作成します。

① 記事のソース・マークダウン生成

hexo new {title}で、新しい記事が生成できます。
すると、以下のように新しいファイルが生成されます。

$ hexo new "first post"
INFO  Created: D:\Develop\_GitPages\blog\source\_posts\2020_07_04_first-post.md

② マークダウン・ファイル編集

生成された記事のマークダウンを開き、試しに以下のように変更します。

---
title: first post
date: 2020-07-04 18:52:00
tags:
    - hello world
category: 
    - hello world
excerpt: welcome to my blog
---

Welcome to [Hexo](https://hexo.io/)! This is your very first post. Check [documentation](https://hexo.io/docs/) for more info. If you get any problems when using Hexo, you can find the answer in [troubleshooting](https://hexo.io/docs/troubleshooting.html) or you can ask me on [GitHub](https://github.com/hexojs/hexo/issues).

## Quick Start

### Create a new post

\`\`\` bash
$ hexo new "My New Post"
\`\`\`

More info: [Writing](https://hexo.io/docs/writing.html)

### Run server

\`\`\` bash
$ hexo server
\`\`\`

More info: [Server](https://hexo.io/docs/server.html)

### Generate static files

\`\`\` bash
$ hexo generate
\`\`\`

More info: [Generating](https://hexo.io/docs/generating.html)

### Deploy to remote sites

\`\`\` bash
$ hexo deploy
\`\`\`

More info: [Deployment](https://hexo.io/docs/one-command-deployment.html)

これで記事作成まで完了しました。

4) 確認・デプロイ

① Localでブログ確認

hexo serverコマンドを使うと、ウェブホスティングで公開する前に、ロケールで予めブログとコンテンツを確認できます。

$ hexo server
INFO  Start processing
INFO  Hexo is running at http://localhost:4000 . Press Ctrl+C to stop.

● localhost:4000

● localhost:4000/2020/07/04/first-post/#more

② Deploy to Git Pages

hexo deployコマンドを使うと、設定したGithubレポジトリに自動でプッシューしてくれます。

$ hexo deploy
INFO  Start processing
INFO  Files loaded in 101 ms
...
To https://github.com/{username}/{username}.github.io
 + 69bd38f...fa420ac HEAD -> master (forced update)
Branch 'master' set up to track remote branch 'master' from 'https://github.com/{username}/{username}.github.io'.
INFO  Deploy done: git

③ gitpagesのURLで確認

Git Pagesとして動作しているレポジトリのMasterブランチにプッシューしたので、Github Actionでビルドが完了していると、https://{username}.github.ioにアクセスすると、確認できます。

これで、自分のブログが出来上がりました。

Extra) テーマ変更

Hexoは、いろんなテーマから、いろんなデザインを適用できます。

● Hexo Theme
https://hexo.io/themes/

今回は、meilidu-hexoというテーマをダウンロードして、ブログのデザインを変えて見ます。

① テーマインストール

以下のレポジトリを参考し、テーマをインストールします。
https://github.com/HoverBaum/meilidu-hexo

git clone https://github.com/HoverBaum/meilidu-hexo.git themes/meilidu

② _config.ymlのtheme変更

テーマの設定を変更します。

diff --git a/_config.yml b/_config.yml

-theme: landscape
+theme: meilidu

③ deploy & GitPages 確認

hexo cleanで、既存のベルドされたソースを消し、hexo deployで、新しくでビルド・デプロイします。

Github Actionsで、Git Pagesビルドが完了すると、テーマが適用されたことを確認できます。

hexo clean
hexo deploy

後書き

今回は、Git Pagesとhexoで、簡単なブログを作って見ました。

公開されているテーマをすこしカスタマイズして使うことだけでも、それなりのデザインと機能を備えた設置型ブログを無料で構築&ホスティングできます。

Wordpressみたいな設置型ブログの機能には及ばずとも、完全に無料で設置型ブログを持つことが可能なのは、それなりに魅力的ではないでしょうか。

次は、Git Pagesと静的ページゼネレーターを利用して、簡単なウェブサービス的なものもチャレンジしてみたいですね。

皆様も、なにかGit Pagesと静的ページゼネレーターの良い活用事例があったら、ぜひ共有して頂けると嬉しいです。

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