GENDA Tech Talk #1 開催レポート
先日、2025年8月5日にGENDA主催のテックイベント「GENDA Tech Talk」の第1回目を開催しました。GENDA・LayerX・ログラス・TVerの各社の登壇に加え、Q&Aセッションと懇親会の構成でお届けしました。本記事ではその様子をお届けします。
これまでもGENDAの社員が外部のイベントで登壇は数多くありましたが、このたび自社主催のテックイベント「GENDA Tech Talk」を始動しました。
この「GENDA Tech Talk」では、自社だけでなく他社の登壇者もお招きし、各社の取り組みやノウハウを業界に還元していくことを目指しています。
その記念すべき初回のテーマは「生成AI時代のプロダクトチーム構築」。登壇企業の一つでもあるLayerX様のイベントスペースをお借りして開催しました。
当日のコンテンツ
登壇1「開発 × 生成AI × コミュニケーション:GENDAの開発現場で感じたコミュニケーションの変化」
株式会社GENDA FE/BE開発部 マネージャー 進木 裕大
GENDAからはFE/BE開発部の進木が登壇しました。生成AI導入によって開発現場のコミュニケーションがどのように変化したかを発表しました。技術的な効率化はもちろんですが、AIが人と人との関わり方や組織文化にもたらす変化に着目した内容です。
社内ではすでに共有されていた取り組みでしたが、外部に発信することで改めてその価値を認識できました。懇親会では「ゲームセンターのDX」に興味を持っていただいた方も多く、「エンタメ×テックならではの取り組み」について活発な意見交換も交わされました。
登壇2「AIに目を奪われすぎて、周りの困っている人間が見えなくなっていませんか?」
株式会社LayerX バクラク事業部/SWE 蔡 安平
LayerX 蔡さんの登壇では、非エンジニア職を巻き込んだ開発フローの実践報告が、とても心に響きました。「ターミナルが怖い」という感覚を理解し、CLIではなくGUIを選ぶ。こうした相手の立場に立った支援の大切さを改めて実感できる内容でした。
「あなたのPRがマージされれば、本当にユーザーに価値が届くのか?」という問いかけも印象的でした。実際にPdMがアプリを量産し、デザイナーが直接コードを修正するようになったという成果報告は、組織全体で生産性を向上させることの重要性をとても感じさせられるものでした。
登壇内容にも出てきたStreamlitはGENDAでも活用しているため、非エンジニアとの相性の良さに共感できました。
登壇3「ログラスのAI開発戦略:組織・チームへのアプローチと未来への挑戦」
株式会社ログラス エンジニア 南部 豪
ログラス 南部さんの登壇では、「AIペアプロ・モブプロ」の実施、そして職種横断で組成されたAI推進チームによる「ロールを超えた業務の染み出しをなめらかにする」という目的設定、実践的で素晴らしい取り組みが紹介されました。
Cursor道場から始まり、AIハッカソンで楽しみながら学べる環境づくりまで、段階的かつ戦略的なアプローチがとても参考になりました。開発サイクル全体にAIを導入するという包括的なビジョンも印象的で、「要求を書けば開発完了」という未来も、もはや夢物語ではないと感じました。
登壇4「全員が手を動かす組織へ - 生成AIが変えるTVerの開発現場」
株式会社TVer サービスプロダクト本部/本部長 脇阪 博成
TVer 脇阪さんの登壇では、「全員が手を動かす組織へ」という明確なビジョンがまず印象的でした。生成AIを単なる効率化ツールとしてではなく、組織の在り方そのものを変革する手段として位置づけ、非エンジニアも含めた全員が開発に参加できる環境を構築している事例が紹介されました。PdM、デザイナー、QAなど職種横断での取り組みや、開発合宿実施による生成AI活用の文化醸成なども紹介されており、とても参考になる内容でした。
Q&Aセッション
各社の発表の後には、登壇者全員で参加者からの質問に答えるQ&Aセッションをお送りしました。
時間内にすべて答えることができないほど多くのご質問をいただき、参加者の皆さんの興味関心の高さを感じられました。
「制作作業の楽しさをAIに奪われてモチベーション下がったりしない?」「開発合宿はどうやって企画提案した?」「技術的負債の多い環境で生成AIのコードのパフォーマンスを上げるには?」「生成AI導入によるデメリットは発生している?」「生成AI導入時のルール作りで大変だったことは?」など、多角的な質問が寄せられ、それぞれ登壇者が回答しました。
懇親会
そして、本イベントの最後は懇親会で登壇者・参加者・GENDA社員含めて親睦を深めました。技術的な非常に深い話をしているテーブルもあれば、「はじめまして」ではありつつも学生時代のつながりが見つかったり、多種多様な会話を楽しんでいました。
おわりに
生成AIの技術進歩は非常に早いため、その変化に各社・各自が追いついていかないといけません。本イベントでは、各社が生成AIの登場により組織文化や働き方を変革しようとしている姿が垣間見れました。
そして、エンジニアだけでなく、全職種を巻き込んで生成AIを価値創造に繋げられるよう、本気でその変革に取り組んでいました。
まさに各社が生成AIの変化に対して試行錯誤を続けている段階です。そのため、他社の事例や知見を共有できるこのような場の必要性を改めて感じました。
「GENDA Tech Talk」は今後も継続開催をしていきます。幅広いテーマのイベントを実施していきますので、今回同様、参加者の皆さまにとって有意義な時間となるよう取り組んでいきます。
改めまして、今回ご登壇いただいたログラス様、TVer様、そして会場をご提供いただいたLayerX様に心より感謝申し上げます。
次回のGENDA Tech Talkでも、皆さまとお会いできることを楽しみにしています!
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