GENDA Tech Talk #2 開催レポート
先日、2025年10月27日にGENDA主催のテックイベント「GENDA Tech Talk」の第2回目を開催しました。GENDA・ちゅらデータ・MonotaROの各社の登壇に加え、Q&Aセッションと懇親会の構成で実施しました。本記事ではその様子をお届けします。

GENDAが主催する「GENDA Tech Talk」では、自社だけでなく他社の登壇者もお招きし、各社の取り組みやノウハウを業界に還元していくことを目指しています。
今回のテーマは「実務で効くデータサイエンス:計測設計からMLOps、そして生成AIの適材適所」。会場はYOUTRUST様のイベントスペースをお借りして開催しました。

当日のコンテンツ
登壇1「アミューズメント施設『GiGO』における“ないない尽くし”データ活用と仮説検証デザイン」
株式会社GENDA IT戦略部データチーム データサイエンティスト 戸松 真太朗
GENDAからはIT戦略部の戸松が登壇しました。今回は、アミューズメント施設「GiGO」におけるゲームセンター事業についてお話ししました。ゲームセンターという営業形態では、通常の小売店とは異なるさまざまな課題が存在します。発表では、その課題に対してGENDAがデータ活用に向けてどのように取り組み、解決へ挑んでいるかをご紹介しました。
発表後の懇親会では、時間の都合で触れきれなかった内容についても多くのご質問をいただきました。特に、IoTや3Dプリンターの活用に対して高い関心を寄せていただき、有意義な情報交換の場となりました。

登壇2「MLLoop〜Opsしてない夜が気に入らないよ〜」
ちゅらデータ株式会社 CTO / DATUM STUDIO株式会社 執行役員 菱沼 雄太
ちゅらデータ株式会社 / DATUM STUDIO株式会社の菱沼さんは、登壇前から場を和ませる雰囲気づくりをされており、菱沼さんのおかげで発表全体が終始リラックスしたムードで進行しました。
MLOpsが「一人で行っていた時代」から「チームで取り組む時代」、そして現在は「再び一人でも完結できるかもしれない時代」へと移りつつあるのではないかという問題提起は、大変示唆に富んだものでした。

登壇3「在庫2,600万点の海で動かす生成AI — 検索推薦・商品情報・問い合わせ自動回答の現場知見」
株式会社MonotaRO 執行役/データサイエンス部門長 張 信鵬

MonotaROの張さんの登壇は、Q&Aの時間にも質問が次々と寄せられるほど大人気でした。
モノタロウにおけるレコメンデーションの仕組みから始まり、LLMを活用した精度向上の取り組みまで、同社の高精度なレコメンド技術について丁寧にご紹介いただきました。
特に、同じ検索ワードでも業界によって意味が異なるため、それに応じてレコメンドするアイテムを変える必要があるというお話は、モノタロウさんならではの非常に興味深い内容でした。

Q&Aセッション
各社の発表の後には、登壇者全員で参加者からの質問に答えるQ&Aセッションを実施しました。
データの計測に関する質問から生成AIの活用に関する内容、そしてデータサイエンティストのキャリアの話まで幅広いご質問をいただき、参加者の皆さんの興味関心の高さを感じられました。
「LLMベースのシステムで精度やハルシネーションをどう評価してリリース判断している?」「パラメータ設計の妙や定量化の工夫は?」「モノタロウの検索結果生成AIはどんな工夫で回答精度を上げている?」「商品属性情報の正規化やデータテーブル構築は進んでいる?」「研究職からどのような経緯でモノタロウへ入社した?」など、多角的な質問が寄せられ、それぞれ登壇者が回答しました。



懇親会
イベントの締めくくりには懇親会が開かれ、登壇者・参加者・GENDA社員が一堂に会して交流しました。
所属や役割は異なりながらも、日々データと真摯に向き合う人たちが集まり、互いの視点や課題意識を共有し合う、活発で意義ある時間となりました。

おわりに
データサイエンスの領域は進化を続けており、手法やツールだけでなく、組織のあり方や人の考え方も日々変化しています。今回のイベントでは、各社がデータと真摯に向き合い、その活用を通じてビジネスやプロダクトの価値を高めようとする姿が印象的でした。
データサイエンスを組織全体でどう実装していくかを模索する過程にある今、こうした知見を共有し、互いの実践から学び合う場の重要性を改めて感じました。
「GENDA Tech Talk」は今後も継続的に開催していきます。幅広いテーマを取り上げ、参加者の皆さまにとって有意義な時間となるよう取り組んでいきます。
改めまして、今回ご登壇いただいたちゅらデータ様、MonotaRO様、そして会場をご提供いただいたYOUTRUST様に心より感謝申し上げます。
次回のGENDA Tech Talkでも、皆さまとお会いできることを楽しみにしています!
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