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CursorのV2.0がリリースされたんじゃ

に公開

初めに

いや〜寒くなってきましたね〜じゃなくて、なんかCursorに大型アップデートがきましたね〜ファイルではなくエージェントを中心のインターフェースと新機能が追加された気がします。
早速内容を見ていきましょう!

本題

Multi-Agents

Cursor 2.0を起動してまず目に入るのが刷新されたインターフェースです。このUIは最初から「エージェント中心」に設計されており、画面上ではファイル一覧よりエージェントの計画やチャット履歴が主役になります。開発者は実現したいアウトプット(目的)にフォーカスし、細かな実装手段はエージェントに任せるスタイルが強調されています。もちろん従来の IDE に切り替えることも可能です。

またgit worktree やリモートマシンを活用して、相互に干渉させずに多くのエージェントを並列実行できます。複数のモデルに同じ問題へ取り組ませ、最良の結果を選ぶことで最終的な出力が大きく向上することも、特に難易度の高いタスクで確認しています。


GPT-5 codexの結果画面

Composerの結果画面


ちなみに試したところ、並列実行できるのは最初の1回であとはそれぞれのモデルに別々の指示が出せます。
1つの指示から最大8つのエージェントを同時に実行でき、それぞれ独立した作業コピー上でコードを書き進めます(Gitのワークツリーやリモートマシンを活用し、ファイル競合を防止)。各エージェントの実行結果がサイドバーで確認できます。例えば高速なComposer、論理に優れたGPT-4.1、バランス型のClaudeといった複数モデルに同時にタスクへ挑戦させ、出力を比較してベストなコードを選択するような使い方が一般的になるかと思います。(トークンの消費量はめっちゃありそうだけど、あとComposerのトークン料金安いな…)

ちなみに複数のモデルに同じ問題へ取り組ませ、最良の結果を選ぶことで最終的な出力が大きく向上することも、特に難易度の高いタスクで確認しています。と公式が言ってるので、やってみる価値はありそうですね。
https://cursor.com/ja/blog/2-0#

Composer

Cursor 2.0最大の目玉は、Cursor初の自社開発AIモデル「Composer 1」の搭載です。(元はCheetahというステルスモデルです)Composerは同等の知能レベルのモデルと比べて4倍高速で、ほとんどの対話ターンを30秒未満で完了します。エージェントとのやりとりの待ち時間が大幅に短縮され、素早い反復によりマルチステップのコーディングタスクも円滑に進められるとテスターから高く評価されています。
モデルの学習にはコードベース全体を横断するセマンティック検索など強力なツールが用いられており、大規模なコードベースでも文脈を的確に理解し高精度なコード生成が格段に得意です。

この圧倒的な速度と賢さにより、開発者は試行錯誤のサイクルを飛躍的に高速化できます。たとえば実装途中での仕様変更やバグ修正も、Composerなら短時間で何度もエージェントに依頼し直せます。

Browser (GA)

1.7でベータ版としてリリースされたAgent向けブラウザがGAリリースされました。2.0では、エンタープライズチーム向けにブラウザをご利用いただけるようになっています。またAgent はウェブブラウザを操作して、アプリのテスト、アクセシビリティ監査、デザインのコード化などを行えます。コンソールログやネットワークトラフィックに完全アクセスできるため、問題のデバッグや包括的なテストワークフローの自動化が可能です。要素を選択したり、DOM情報をエージェントに転送したりするための強力な新ツールも含まれています。
ブラウザに関する詳細な情報はこちらをご覧ください
https://zenn.dev/genai/articles/cursor-update-v-1_7#さてお待ちかねのbrowser-automationについて

Improved Code Review

エージェントが行ったコード変更のレビューが格段にしやすくなりました。Cursor 2.0では、エージェントがプロジェクト内の複数ファイルにまたがって行った修正を一元的に閲覧できます。従来は各ファイルを個別に開いて差分を確認する必要がありましたが、新バージョンでは変更点をまとめて一覧表示し、全体像を把握しながらレビューできるようになっています。
今までなかったかな?あった気もするので、リンクだけ貼っておきます。
https://cursor.com/ja/changelog#improved-code-review

Team Commands

カーソル ダッシュボードでチームのカスタム コマンドとルールを定義します。
このコンテキストは、ファイルをエディターにローカルに保存する必要なく、チームのすべてのメンバーに自動的に適用され、チーム管理者によって集中管理されます。
rulesの次はCommandsに対応という感じですね。

Voice Mode

音声でエージェントを操作できる新機能「Voice Mode」が搭載されました。これは組み込みの音声認識(Speech-to-Text)によって、マイクから話しかけた指示をテキスト化し、そのままエージェントへのプロンプトとして扱うものです。例えば手が離せない状況でも「関数Xのテストコードを書いて」と話しかければエージェントが指示を受け取り、コード生成を開始します。Voice Modeでは音声起動のキーワードもカスタム設定可能で、好みのフレーズをトリガーにエージェントを実行させられます。キーボードを叩かずに済むため、コーディング中にドキュメントを読みながら口頭で次の実装指示を出すといったマルチタスクもやりやすくなるでしょう。
まぁ正直出社の人は使用しなさそうな気もしますね…
試したところ意外と聞き取りの感度はよく「新しいチャットを開いて」と言ったら開いてくれました。「送信」というと「doudin」と表示されたので、完全に日本語に対応はできていないかも…

パフォーマンスの向上

CursorはVS Codeと同様に言語サーバープロトコル(LSP)を用いた言語機能を提供していますが、そのパフォーマンスが2.0で飛躍的に改善しました。大規模プロジェクトでも定義ジャンプやホバー情報表示、診断の更新が高速化され、特にエージェントと併用してコード差分を閲覧する際のストレスが軽減されています。PythonやTypeScriptでは利用可能メモリに応じて動的に高いメモリ上限を割り当てることで、大型プロジェクトでもLSPが安定動作するようになりました。加えてメモリリークの修正やメモリ使用量全般の削減も行われ、長時間のエージェント利用でもエディタが重くなりにくくなっています。

バックグラウンドでのプランモード

開発フロー面ではプランモードの柔軟性がアップしました。従来、Cursorの「プランモード」はエージェントがタスクをプランニングして実行する機能でしたが、2.0ではプラン作成と実行を別モデルに分担したり、プランのビルド自体をバックグラウンドで進めることも可能です。例えば軽量なモデルでプランを立案し、高性能モデルで実装をバックグラウンド実行、といった使い方ができます。さらに必要に応じて複数プランを並行して生成し、その中からベストなアプローチを選ぶこともできます。

プロンプトUIの改善

エージェントへの指示入力UIも使いやすく刷新されています。プロンプトに特定ファイルやフォルダを添付すると、そのパスがタグ風の「ピル(pill)」要素としてインライン表示されるようになりました。これにより、どのコンテキストを含めた指示なのかひと目で分かり、また指示文をコピー&ペーストして再利用する際も文面とコンテキストの両方が保たれるため便利です。

コンテキストメニューの@Definitions、@Web、@Link、@Recent Changes、@Linter Errorsなど、多くの明示的な項目を削除しました。エージェントはプロンプト入力に手動でコンテキストを添付することなく、プロンプト内容に応じて適切な追加情報を裏で収集してくれるのです。この自動コンテキスト収集により、プロンプト作成の手間が減り、よりシンプルに「何をしてほしいか」だけを記述すればエージェントが賢く補完してくれるようになりました。

クラウドエージェント

https://cursor.com/ja/docs/cloud-agent
クラウドエージェントの信頼性も強化されています。クラウド上でエージェントを実行する機能について、2.0では99.9%の高可用性と即時起動を実現し、大規模モデルを使った重い処理でも待ち時間なく開始できます。エディタからクラウドエージェントへジョブを送る際のUI/UXも改善されておりまあう。
公式よりクラウド関連の新UIは近日公開予定とのこと
https://cursor.com/ja/changelog#cloud-agents

セキュリティ系

macOS環境でエージェントがシェルコマンドを実行する際、デフォルトで安全なサンドボックス内で動作するようになりました(v1.7でβ提供されていた機能の正式版)。許可リストに無いコマンドは自動的にワークスペースのみ読み書き可・ネットアクセス不可の隔離環境で実行されるため、誤操作や悪意あるコマンドからシステムを保護できます。エンタープライズではこのサンドボックス設定をチーム全体で強制するポリシー設定も可能になりました。管理者は組織のセキュリティ基準に合わせて、サンドボックスの利用可否やGit/ネットワークアクセス権限を一括管理できます。
加えて、**管理者向けの操作ログ(Audit Log)**機能が新たに提供され、ユーザー追加・設定変更・チームルール編集などのイベントがタイムスタンプ付きで記録・閲覧できるようになりました。

いつも間にか追加されていたやつ

Agentsで使用できるcreatePRボタン

添付画像のように何とPR作成ボタンがあり、クリックするとgithubのPR作成画面に遷移します。
実際のPR文言は自動で作成されないので、commandsかrulesでPR作成まで実行できるようにした方がいいかと思います。
基本mainにmerge先が向いているので、他のブランチにmergeしたい場合は、変更すること。

最後に

この記事が誰かの役に立てれば幸いです。

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