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CursorのV1.5とV1.6について調査したんじゃ

に公開

初めに

cursorのV1.5とV1.6がリリースされました!
1.5では個人的にめぼしい情報が無かった気がしたので、ピックアップしませんでしたが、気付いたら1.6が追加されていたので、まとめてみようと思います。
早速update内容を見ていきましょう〜

1.5で発表された情報

Linearとの統合

プロジェクト管理ツールLinearとのネイティブ統合により、Cursorの背景AgentをLinearのイシューの中から直接起動できるようになりました。問題をそのままに、Cursorにタスクを委任できます。
使い方:カーソル ダッシュボードから Linear ワークスペースを接続することで、この統合を今すぐ使い始めることができます。

Linearについて詳しく知りたい方はこちらの記事をご確認ください。

Agentターミナルの枢合さの向上

ターミナルが左側に開き、背景がクリアになり、ブロック中の場合は枠線のアニメーションで強調表示されます。拒否すると入力に自動的にフォーカスが当てられるので、すぐに応答できます。

Agentからのネイティブ通知

エージェントの実行が完了したとき、または入力が必要な場合(許可リストに登録されていないコマンドの承認など)に、ネイティブ OS 通知を受け取ります。設定から有効にしてください。

MCPエリシテーションへの対応

Cursor は、MCP 仕様の新機能である MCP 誘導をサポートするようになりました。この機能により、サーバーはユーザーから構造化された入力(ユーザーの好みや設定の選択など)を要求できます。リクエストは JSON スキーマで定義されるため、サーバーは検証済みのレスポンスを受け取りながら、ユーザーが共有する内容を制御できます。この機能により、サーバーは安全にユーザー設定を得ることができます。

1.6で発表された情報

カスタムスラッシュコマンド

カスタムコマンドを使うと、チャットの入力欄で「/」を付けるだけで実行できる再利用可能なワークフローを作成できます。これらのコマンドにより、チーム全体でプロセスを標準化し、よく使うタスクをより効率的にできます。

コマンドは.cursor/commands/[command].mdファイルに保存され、チームで共有できます。

.cursor/
└── commands/
    ├── address-github-pr-comments.md
    ├── code-review-checklist.md
    ├── create-pr.md
    ├── light-review-existing-diffs.md
    ├── onboard-new-developer.md
    ├── run-all-tests-and-fix.md
    ├── security-audit.md
    └── setup-new-feature.md

作成イメージ

create-pr.mdの中身を下記のように記載

# PR を作成

## 概要
適切な説明、ラベル、レビュアーを含む、構造化されたプルリクエストを作成します。

## 手順
1. **ブランチの準備**
   - すべての変更がコミットされていることを確認
   - ブランチをリモートへプッシュ
   - ブランチが main と同期していることを確認

2. **PR の説明を書く**
   - 変更点を明確に要約
   - 背景と目的を記載
   - 破壊的変更があれば列挙
   - UI の変更がある場合はスクリーンショットを追加

3. **PR の設定**
   - わかりやすいタイトルで PR を作成
   - 適切なラベルを追加
   - レビュアーを割り当て
   - 関連する Issue をリンク

## PR テンプレート
- [ ] 機能 A
- [ ] バグ修正 B
- [ ] ユニットテストに合格
- [ ] 手動テストを完了

サマライズ機能

コンテキストウィンドウの制限に達すると、カーソルは長い会話を自動的に要約します。/summarizeスラッシュコマンドを使って、必要に応じてコンテキストを要約できるようになりました。これは、新しいチャットを作成したくないけれど、コンテキストウィンドウのスペースを空けたい場合に便利です。

MCPリソース支援

MCPリソースのサポートを追加しました。リソースを使用すると、ファイル、データベーススキーマ、アプリケーション固有の情報など、言語モデルのコンテキストを提供するデータをサーバー間で共有できます。
https://modelcontextprotocol.io/specification/2025-06-18/server/resources
さらに、MCPでは補間変数がサポートされるようになりました。これにより、MCPサーバーの設定を定義する際に、文字列内で環境変数を使用できるようになります。

Agentターミナルの大規模改善

エージェントがシェル コマンドを実行するためのターミナルを作成することを決定した場合、環境の安定性と信頼性が大幅に向上します。
これにより、タスクの完了時にターミナル コマンドがハングしたり、正常に終了しなかったりする既知の問題が解決され、SSH エクスペリエンスも向上します。

最後に

いかがですか?正直目ぼしい機能はカスタムスラッシュコマンドだけだったような気がしますが、これからもアップデートに期待しましょう!

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