📚️

若手エンジニアに薦める技術書籍以外の本10選

に公開

こんにちは!ゲンシュンです。

新卒研修の時期ですね〜!この時期とか先輩から様々な本をオススメされますよね〜、自分も新卒数年目の頃は技術書籍だけでなくビジネス書籍、自己啓発本など色々薦められました。自分は本が本当に読めなくて、人生で完読できた本は「ハリー・ポッター」「7つの封印」「涼宮ハルヒの憂鬱」という小説シリーズだけです...笑
そんな自分が、断腸の思いで読めた(もしくは目を通した)書籍を紹介します。今回は技術書ではなく、社会人生活を送るうえでソフトスキルの形成に役に立った自己啓発チックな本10選、内容と感想をまとめました〜!

  • カエルを食べてしまえ!
  • 残業3時間を朝30分で片づける仕事術
  • 本の中身が頭に入ってこない人のための読書のルール
  • 次の会議までに読んでおくように! ~モダンミーティング7つの原則
  • 時間をかけずに成功する人 コツコツやっても伸びない人 SMARTCUTS
  • 成功する人は、教わり方が違う
  • モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書
  • 嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え
  • その仕事、全部やめてみよう 1%の本質をつかむ「シンプルな考え方」
  • USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門

カエルを食べてしまえ!

https://bookmeter.com/books/14910267

業務量無限で常にパッツパツだった人事時代、やりたくない仕事や面倒な業務を後回しにしがちだった自分がたまたま出会った本です。20章と内容多そうに見えて1章あたり数ページしかないので、こんな俺でもサクサク読めました。まずは見出しを見て、気になった章だけ読んでみるとかで良さそう。

内容

  • やりたいことを書き出して自分の望みをはっきりせよう。一旦10個目標を書き出して、その中から「自分の人生が変わる」ものを1個選んでそいつだけやろう。こういうのを繰り返すことで、無意識的に自分の中で優先度の高いものから選んで仕事をするようになるよ
  • 「象を1匹食べきるにはどうすればいい?」の問いの答えは「1口ずつ食べる」である。膨大なプロジェクトも10%の時間を計画を立てることに費やせば、実際の実行時間は90%の時間が節約できる。なぜなら計画を立てることで、重要な仕事から着手できるから
  • どうでもいいことを先にやらない。重要なことって着手しづらいけど、一度取りかかればやれる。思い描くだけでもいい。仕事のランキング付けをしよう
  • そもそもやるべきことを全てやる時間はないので捨てることが重要。最も苦手なことに全能力を注いだり、最も難しいことからやってみよう

感想

◯◯%の法則とか色んなルール出てくるけど、細かい数字はどうでも良くて結局は様々なお仕事の中で、重要なことから着手できるようにするための考え方の引き出しがたくさんある感じでした。特にやるべきことを全てやる時間はないって本当にその通りで、仕事って無限に湧いてくるので、取捨選択が大事だよな〜と。
この本の感想とは若干ブレるかもですが 「マルチタスクの方が捗る」って一種の幻なんじゃね? と思いました。複数の業務を並行してやってる時って、例えば10やるべきうち仕事の4つもこなせているので体感40%で捗っているように感じてしまうけど、仕事を重要度で重み付けをした結果、それって全体10%の仕事しかやってないことになるんじゃない?的な。重要度の高いお仕事まず捌くことが大事で、残りのお仕事はマルチタスクなりなんなりすればエエんやね?という所感でした。

残業3時間を朝30分で片づける仕事術

https://bookmeter.com/books/3983055

同じく、人事時代の大業務パツパツ時代に終止符を打つべくオススメされた本です。個人的に朝苦手だったのと、カエルを食べてしまえよりタイトルが直球でわかりやすそうだなと思い、読みました。

内容

  • 朝の30分は、夜の3時間の残業に匹敵するぐらいの生産性がある。朝型になるためには、起床と就寝の時間を2~3時間前倒すだけでいけるよ
  • 人は時間を増やせないので過ごす時間の中身を濃くするしかない。どの時間帯にどんな仕事(インプット、思考、作業)をするのか自分なりに考えてアレンジしよう
  • 他人との連携が必要な仕事(相手のアウトプット待ち、相手が自分のアウトプット待ち)を優先的に片付けることで仕事の停滞を防げたり、コミュニケーションが一方通行にならないよう認識齟齬による時間の無駄を避けたり、とにかく時間が無駄にならない仕事の仕方を意識しよう

感想

1つ前に紹介した「カエルを食べてしまえ」と伝えたいメッセージは同じで、優先順位をつけて計画的に仕事をしろよ!ですね。朝の30分は夜の3時間に匹敵というのは、朝型がいいよ〜朝の方が集中できるよ〜ではなく、 まず始業してから1日のやることの計画を立てて優先順位をつけて、朝から重要な仕事をやる人の方が、色々後回しにして夜に大事な仕事をやってしまう人に比べて効率が良いはず! という話だと理解しました。
他、内容の1/4ぐらいは「早朝に出社すると良いぞ〜」的な内容が書かれてましたが、自分は夜型なので読み飛ばしました笑。

本の中身が頭に入ってこない人のための読書のルール

https://bookmeter.com/books/9806397

技術書籍以外の本を手にとって読んでみては全然読めなくて無理〜〜〜〜〜と叫んでた自分に、職場の先輩同期後輩から同時に薦められた本です。まさに俺みたいな人向けの本!本読めない勢は一旦これ読んでみてもいいかも!?

内容

  • 本が読めない人はまず自分に合った本を選んでいない、読みたい本と読める本は違う。タイトルで本を選ばず、目次と見出しから気になる章の文章を読んでみて、内容が頭に入るかどうかで判断しよう
  • 本の読み方って3種類あんねん。スキミングリーディング(自分にとって必要な知識だけ読み、他読まない)、ターゲットリーディング(より詳細な特定の知識を得るために、そこだけ狙い撃ちする)、トレーシングリーディング(通読して読む本、読み飛ばすとわからんくなる)
  • 読んだ本の中身を忘れたら読んでないに等しい。得た知識使ったり誰かに伝えよう、ちゃんと内容を記憶しよう
  • 積読は期限設けて思い切って捨てた方がマシ。積むぐらいなら目次だけ読んで処分しちゃえ

感想

この本を読んだ当時のメモには「目に止まった」「必要な箇所だけ読む」「太字だけでいい」「通読必要ない」が残ってますね笑。本は通読するものだと思っていたので、いつも「はじめに」のつまらない文章で離脱してましたし、著者の伝えたいメッセージの補完や肉付けのために用意されたであろうぶっちゃけどうでもいい話とかも律儀に目を通してました。 知りたい部分だけ読めば後は読まなくてもいい、何故なら、それを知るために書籍を購入したのであり、全文を読むためではない と理解しました!
例えばカードゲームとかNoteの記事たくさん出回ってるんですが「◯◯デッキの回し方」という記事を読む際、冒頭の作者の実績とか各カードの効果説明とか読まないですもんね、各対面で意識するポイントとかだけ読みますもん、それと一緒か〜〜〜!
あと全体の1/3ぐらいは、読んだ内容を覚えるための記憶術や、読んだ内容をわかりやすく伝えるためには?という話がありましたが、その辺は全部読み飛ばしました。

次の会議までに読んでおくように! ~モダンミーティング7つの原則

https://bookmeter.com/books/6373555

当時のエンジニア組織の会議体に対する課題感を自分も感じてまして、もっとより良くできないかな〜と思ってたらこの本を紹介されました。業務の大変がMTGの人もいますし、組織(部)全体でMTGに使ってるコストを考えると結構でかいので、MTGの改善って大事だしどんなこと書いてあるんだろ?と思い読みましたね。

内容

  • 安易に呼ばれる会議、形式的な会議、情報共有が目的の会議は参加せんでもええ。今自分が参加しているMTGは、会議なのか会話なのか壁打ちなのかワークなのか?はっきりさせてみよう
  • とりあえず関係者呼ぶ会議って意味ない、喋らないし。その人を会議に呼ぶかどうかは「MTGの決定事項を共有だけして、業務が問題なく遂行できるか否か」「会議に参加することで何かしらのバリューを発揮できるか」で判断すればいいよ
  • 会議の原則は最低限の参加者に絞り、事前に資料に目を通し、意思決定をし、期日通りにアクションを決めること。参加者に責任を追わせる。会議しておしまいじゃないよ

感想

MTGとはこうあるべきと色々書かれているので、ただ漠然とMTG良くしたいと思うのではなく、どこに課題を感じるのかをまず整理してあるべきMTGの姿に持っていくのが大事なんだな〜と思いました。MTGが長いと感じるのなら適切な長さにしたりMTGを時間通りに終わらせる意識を参加者に持たせるべきだし、MTG内で意思決定やNAが作れないのなら参加者の準備不足やファシリに原因があるので改善するべきだし、MTGでの決定事項が遂行できていないならNAに対する責任の負い方が弱いのでなぁなぁな感じで終わらせないようにするべき、などなど。
一方で改善の方向性って会社ごとに違うとも思ってまして、事前にMTG資料を配って読んでから参加せよ!という会社もあれば、事前に資料を配らずMTGの冒頭で読む時間を設ける会社もありますよね。「これが正しいMTGのやり方である」という絶対的に正しいアプローチというのはないので、書籍を盲信せずに意図を持ってMTG設計をしましょうって話なのかな〜とも思いました。

時間をかけずに成功する人 コツコツやっても伸びない人 SMARTCUTS

https://bookmeter.com/books/11095349

色んな人にオススメされた本。自分はたくさん時間使ってとにかくアクション起こすみたいなタイプだったので、そもそも効率よくやるには?みたいな流れでこの本を読みたくなったような気がしてます。文章量が結構多かったのでつまみ食いみたいな感じで読んでました。

内容

  • スマートカットとは、本来時間を取られるべきじゃない部分を上手く回避しながら、注力すべき場所に力を注ぐことで早く成果を出せる技だよ
  • 人はハードルが低いと感じたときに積極的になるので、大きな課題も達成可能な小さなステップに分解することで取り組みやすくなる、そういう工夫が大事だよ
  • ITベンチャーレポート(2011年版)によると、事業方向転換(ピボット)経験した企業は、そうでない企業に比べて成長率が数倍違う。つまり小さな成功の積み重ねから軌道修正しながら大きな成功を目指すことが大事だよ
  • 教わり方から学び方って大事。例えばその領域の達人(メンター)から積極的に教えを請うことが重要、自分で探すべし。また失敗したときに言い訳になる情報を探しがち、失敗から学ぼうぜ

感想

要はいきなりでかいことをやろうとするな、全ての仕事を全部やりきる時間は無いし、本来リソースをそんなに使うべきじゃない仕事に時間を割くのはもったいないので、優先順位つけて小さく仕事を分割し、軌道修正しながらコツコツとゴールを目指しましょうね!というこれまで紹介した本と似たようなメッセージだなと解釈しました。
今思えば、データエンジニア関連でのデータ利活用/浸透施策で自分がよく話している「小さな成功体験を現場で作って、仲間をちょっとずつ増やしていく」という考え方そのものだなと、読み返してちゃんと実感しました笑。

成功する人は、教わり方が違う

https://bookmeter.com/books/11917209

開発、プロマネ、人事と様々な領域のお仕事にチャレンジする中、教わることが多かったので気になって読んでみました。60個あるので、パラパラめくりながら気になる内容や自分にぐっと来たものだけ読めば良さそうです。今回は60個の中で特に印象に残った部分だけ紹介します。

内容

  • 「一流はベストを添削してもらうが、二流は未完成を添削してもらう」。これは間違った受け取り方をすると時間をかけて出されたアウトプットがそもそも全然ちげぇじゃんって突っ込まれるリスクありそうです笑。ベストなものを出すまでに現れないポイントがあるよって話だと思うので、アウトプットはSkelton→Draft→Fixの段階を踏んでやりましょうね〜Fixでしか見つけられない要素ももちろんあるよ、ぐらいの話かなと。
  • 「教わったことを実行するのが一流、ノートにまとめて満足するのが二流」。これはノートにキレイにまとめるタイプの人だとあるあるかもです。実行してなんぼ。
  • 「他人が叱られているのを自分ごと化できるのが一流、自分が怒られてもスルーするのが二流」。流石にスルーする人は二流以下だと思うんですけど、明日は我が身って話ですね。自分と関係ない上司が自分と関係ない部下に怒られているときに、自分ごととして聞ける人はそこから学びを得られるよって感じですかね。

感想

ぶっちゃけ一部のTIPSは「一流は◯◯する、二流は△△する」の◯◯と△△をこっそり入れ替えても、それっぽく見えますw。要は、 今までのやり方や考え方に絶対は無いので、固執せずに学び方の切り口を増やしましょう〜 というメッセージだと理解しました。
例えば「一流は次に繋がるいい所を見つけ、二流はだめだったことを反省する」という内容ですが、次に繋がるポイントを見るよりも駄目だった部分を反省したほうが前に進んでいる気がしてしまうのが良くないので、反省ではなく成長しようと言及されてました。これ逆でも成り立つよな、、と笑。GoodとMore両方から学ぼうぜでいいかなーと思いました。
60個のTIPSの中で、自分が一番納得したのは「一流は教わることで全てが繋がってくる、二流は自分に関係ないと感じる」ですね。二流の表現が若干雑ですけど、今までの自分の行動、学び、体験、教えなどが 様々な点でつながっていく=抽象度をあげて共通化できる=さまざまな仕事で再現性がある、 みたいな話かなーと思いました。

モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書

https://bookmeter.com/books/12287672

自分はモチベーションを「稼ぐ」ということに対して置けないので、なんか学びがあるかな〜と思い読んでみました。

内容

  • モチベーションの変化について。昔はモノが無かったので無いものを作ろうという社会を豊かにする仕事がモチベーションの源だったが、モノが溢れた現代では共感や自己実現など自分の内面的な欲求が重視されている。世の中必要なものでありふれているので、潜在的な欲求や課題を見つけることが価値になるよ
  • 自分たちの強み弱みに加えて「偏愛」を理解するのが重要で、自チームの強み弱みを把握できるのでお互い補完し合えるよ。自分の「取り扱い書」を作ってみよう
  • 価値とは「差異」×「理解」である、独自性を他社に理解してもらうことで初めて価値が生まれるよ

感想

読んだ当時は、個々人の強み/弱みがわかったとてチーム内で凸凹を都合よく補完し合うのって実際は難しくね? 俺は◯◯が苦手だけど△△さんが逆に強みなのでカバーしあえますね!みたいに上手くいくのかな〜と。事業も組織も規模などが変化しうるし、人もモチベーションやライフステージに変化が起きうるので、人リソースが多い企業ならまだしもそうでない企業って取りうる選択肢少なくね?とか思ってました。
改めて考えると、当時は「凸凹を埋めるようなピープルマネジメントをすることがゴール」と捉えてたのかな〜と。そうではなくてチーム、強いチームを作るためにはまず組織の強みや弱みを認知することから始まるよ、そこに個々のモチベーションを紐づけて解説されてたな〜という理解です。

嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え

https://bookmeter.com/books/7813879

哲学好きな知り合いにオススメされた本の中で、タイトルが面白かったので読んでみました。心理学者のBIG3?と言われてるアドラーの思想を物語形式(ゆっくり霊夢/魔理沙みたいな二人の会話)にまとまっているので意外と読みやすかったです。ただ分量そこそこエグいのと、前半は二人のやり取りが若干喧嘩腰っぽくて結構流し読みしちゃいました。雑に盛って例えるとハリー・ポッター不死鳥の騎士団の終盤、シリウスを失って激昂してるハリーとダンブルドアの会話みたいなのが続く感じです笑。

内容

  • 何が与えられるのか?に執着し過ぎである、どう使うのか?に意識を向けたほうが良い
  • 他者との関係の中で傷つかないことは無理で、対人関係に踏み出せば傷つくことも傷つけられることもある。この手の悩みを無くすには宇宙でたった一人のボッチになるしかない
  • 他者の期待を満たすために生きているわけではない、自分のために生きるべし

学び

自由とは他人からの評価を気にせず、嫌われることも怖がらず、相手からの期待にも答えない、自分の生き方を貫くことだよと書かれていて、本当に極論ではあるが一理あるなと感じました。これは、 積極的に悪いことをして嫌われにいけ!という話ではなく「他者に対する期待や対人関係における課題」と「対人関係の好き嫌い」は切り分けようね と理解しました。PRのコードレビューはアウトプットに対するFBであれ、人格を否定しているのじゃないよー、という話に近いですかね。
でも大事な考えなのはわかるんですけど、ぶっちゃけ難しいですよねw。我々人間なんで「相手に嫌われたくないな、嫌な思いさせたくないな」ってなっちゃうじゃないですか。この手の本を読んで「よ〜し、嫌われる勇気を持って、対人関係一歩踏み出すぞ〜」にはまーなれないっす。頭ではわかっていても心では動けないタイプの話だと思うので、一歩踏み出すための考えの引き出しをたくさん持って文字通り勇気を持つしかないんじゃないかな〜と思いました。
あと「褒める行為は、能力ある人が能力ない人に対して評価をするニュアンスが前提含まれているので、縦の関係よりも横の関係で対人関係増やしましょう〜」みたいな話があったんですが、んなアホな笑。

その仕事、全部やめてみよう 1%の本質をつかむ「シンプルな考え方」

https://bookmeter.com/books/16255197

前職で、社内でよく言われていることが整理され無駄なく書かれているから自走できるひとにおすすめな本だよと紹介されたので読みました。テンポよく読めた記憶です。

内容

  • 谷を埋めるより山を作る仕事をするべし。人は短所の方が気になってしまうので欠点=谷を補うことを優先しがちだが、自社製品の長所やユニークさが価値=山になるので、谷を埋めるだけでは勝てないんだよ
  • 新しいから使ってみたいという技術選定についてありがちな罠、その技術選定が課題解決に直結していない。良い選択とは誰がどんなふうに、どう喜ばれるのか?が考え抜かれたものであるよ
  • ラストマン=最後の砦を目指すという、どんなに小さくてもいいのでこの領域については自分が一番専門的だという成長戦略があるよ
  • 凸凹な才能を持つ同士が補い合いながら作るチームが強いので、均質的なチームは弱いよ
  • 人を動かつコツは相手を全力で理解すること、キーマンに意思決定をしてもらうコツは相手のことをしっかり受け止めた上で話すことだよ

感想

谷を埋めるだけでは勝てないというのは本当にその通りだなーと思いましたね。まずは圧倒的な強みを伸ばして改善は後からやればいいんじゃね?と、タイミングは難しいですけどねー。
技術選定の話は、半分納得で半分は違うなーという印象です。技術はあくまでも手段なので、課題を解決できればぶっちゃけ何でもいいとは思っていますが、一方で数ある「解決可能な技術」の中で、同じような技術選定だけでは個々人も組織もレベルアップできないので「新しい技術を選ぶ」も一定必要だよな〜とは思いました。
あとはTo Stopリストを作ろうという話は興味深かったですね。仕事は取捨選択していく必要があるので、何をやるのか?目線ではなく何をやらないのか?から決めることが、結局重要なことに集中できるようになるのはそのとおりだなーと。

USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門

https://bookmeter.com/books/10903761

マーケティングを重視した結果USJが劇的に復活した裏話がわかるよ!と言われて気になっちゃって読んでみました。マーケティングって市場調査とかプロモーションとかそういう仕事でしょ?という解像度の人向けのマーケティングとは何かがわかる本かなと。

内容

  • 劇的に変えたのは「消費者のための会社になった」である。ゲストが本当に喜ぶものと、ゲストが喜ぶだろうと作る側が勝手に思っていること、は一致しないよ
  • クリエイティブな人は消費者からは遠い存在であるので、クリエイティブな仕事を消費者に近づけさせるのが、消費者解像度が高いマーケターの役割である。全ての仕事や社員の努力を消費者にとって意味のある価値につなげる仕事だよ
  • 会社という個人の集合体は会社の利害と個人の利害が必ずしも一致するわけではない。キャリア、生活の安定性、色々考えると会社のための行動より個人の利害を優先してしまうケースがある。大企業だと部門間のバランス(社内政治)も加わってしまうよ
  • よくあるのがAとBの落とし所を作る妥協案を作りがちだが、妥協案のほとんどは消費者にとって最適ではないよ

感想

戦略を知り、人というリソースをうまく使いながら、価値を消費者に提供するのがマーケターの仕事内容だよ〜というお話で結構わかりやすかったです。マーケティング話とは違う領域で気になった内容の感想を2点ほど。
1点目は、会社と個人の利害が必ずしも一致しないという話。まーその通りですが簡単に片付けられる内容ではないですよね〜。消費者視点を持って一致団結しようというのは聞こえは良いんですけど、人間関係のしがらみだったり個々人のキャリアだったり「社員の事情」がどうしても入りうるので、ピープルマネジメントが大変なんじゃね?と。
2点目は、妥協案を作りがちだが殆ど消費者目線で最適じゃないよという話。これは 逃げの選択肢としての妥協案ではなく、トレードオフをちゃんと認識したうえで意思決定しましょうね、 という話だと理解しました。雑な例ですけど、開発部が出す案Aと事業部が出す案B、両者とも「それぞれが考える顧客にとってあるべき状態」を踏まえて案を出すわけですが、ヒト・モノ・カネのリソースを無視して顧客に寄り添う案を採用って正しくないじゃないですか。顧客が必要とするものを最大限取りつつ現実的な落とし所を取ろうねって話かなーと。自分は、顧客のためなら一部の組織メンバーを犠牲にする選択を取るのは違うと思っているので、そう捉えているかも!?

最後に

この手の書籍って、書いてある内容当たり前じゃね?どの本も似たようなこと書いてあることね?書いてあることホンマか?と思うかもですが、
当たり前と感じるように丁寧に言語化されているので自分の中で整理されますし、違う切り口から一段抽象度を上げた結果伝いたいメッセージが同じになるので根拠になる引き出しを複数持てたりするので、まぁ悪くはないんじゃないかなーと思ってます!今回自分も文字でまとめる際に色々考えを整理することができました!なにかの参考になれば!

技術書籍感想シリーズは、いつか書きます!ありがとうございました〜

Discussion