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3Dモデルを動かしてみる(Blender編)

に公開

天音かなたさんが公開してくださっている「きゅーぴっど。」のモーションデータを動かしてみたいと思い、備忘録も兼ねて記事を書き始めました。
3Dモデルを扱うのもこう言った記事を書くのも初めてなので拙い部分にはご容赦を。

事前準備

必要なファイルや環境構築から始めていきます。

ファイルの用意と方針の検討

まずはモーションデータをダウンロード。こちらのMV概要欄にダウンロードリンクが公開されていました。
曲調もキャッチ―でダンスもかわいいので何回も見ちゃう。
https://www.youtube.com/watch?v=JiZHJzcbs4s

ダウンロードした圧縮ファイルを解凍したところPMXファイルとVDXファイルが格納されていました。

拡張子 概要
FBX(Filmbox) Unity、Blender、Mayaなどでよく使われる汎用3Dデータ形式
VMD(Vocaloid Motion Data) MMD用のアニメーションデータ

どうやら配布されている2ファイルはどちらもモーションデータファイルのよう。
つまりこれだけだと「動き」の部分しかカバーできてない状態なので、「動かすモデル」が別に必要になるようです。

というわけでカバー株式会社が公開している公式の3Dモデルを拝借して試してみようと思います。
こちらはPMXファイルで公開されてました。
https://3d.nicovideo.jp/works/td78501

「PMX + VDX」の場合は「Blender + mmd_tools」の方針がおすすめとのこと。
どうやらmmd_toolsがPMX形式のファイル向けに最適化されているらしい。

必要なソフトをインストール

Blenderをダウンロード&インストール。投稿時のバージョンはv4.4.1でした。
https://www.blender.org/download/

続いてmmd_toolsをダウンロード&インストール。こちらのバージョンはv4.3.4でした。
https://github.com/sugiany/blender_mmd_tools

Blenderにインポート

Blenderを起動します。最初から配置されてるCubeは削除しておきます。

[ファイル] > [インポート] > [MikuMikuDance Model]からPMXファイルを選択

これで3Dモデルを読み込めました!
ただ、色がついてなかったり、謎の円錐がたくさん出てたり…と戸惑ったのですが、このあたりは表示設定の問題だったようです。

右上の〇が4種類並んでるところの左から2つ目が選択されていたのですが、これが「ソリッドモード」で表示する設定とのこと。モデルの表面の形を確認するためにテクスチャなしで表示するモードのようです。
左から3つ目の「マテリアルプレビュー」を選択することで色が表示されました!

次に謎の円錐ですが、これはボーンと呼ばれるもののようです。3Dモデルはかなたん以外にもいろんなモデルがあるわけですが、共通してこのボーンが存在しています。ボーンの動きを定義したものがモーションデータというわけですね。ボーンが動くことによって、3Dモデルが動くからいろんなモデルに同じ動きをさせることができるということです。
3Dモデルを作成するうえでは表示されていた方がよさそうですが、今回は動かすことが目的なのでひとまず非表示にしてみます。
シーンコレクションの中から「_arm」というものがあるのでこれの目のマークをクリックすることでボーンを非表示にできました。3Dモデルに含まれているたくさんのボーンをひとまとめにするときはアーマチュアと呼ぶようで、armという表現になっているようです。

これできれいなかなたんが召喚できたので、つづいてモーションデータをインポートします。
シーンコレクションでモデルデータを選択した状態から[ファイル] > [インポート] > [MikuMikuDance Motion]を選択してVMDファイルを選択。
※モデルデータを選択した状態にしないと[MikuMikuDance Motion]が非活性状態でクリックできませんので要注意

これで3Dモデルにアニメーションデータが取り込まれた状態になります。

動かす!

ここまでくればあとは再生ボタンを押すだけ!
Blender下部の再生ボタンを押せば、かなたんが踊ってくれます

スカートから足が飛び出てたりするのは、今回使用したモーションデータ内にスカートのボーンに対応するアニメーション情報が入ってないからでしょうね。この辺は手作業で調整が必要になってくるのかな?

最終的にはステージとか演出とかもいじってみたいので、Unity環境で動かせるようにしていきたいところ。可能であればunreal環境でもやってみたいですがC#の方が慣れてるのでUnity路線で進めてみようと思います。

更新履歴

更新日 概要
2025/07/22 Blender、 mmd_toolsのバージョンを追記しました。

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