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週刊Cloudflare - 2025/05/04週
こんにちは、あさひです 🙋♂️ 今週の Cloudflare のアップデートをまとめていきます!
この記事の主旨
この記事では、前週に Cloudflare のサービスにどんな変更があったかをざっくりと理解してもらい、サービスに興味を持ってもらうことを目的としています。そのため、変更点を網羅することを優先します。
2025/04/27 ~ 2025/05/03 の変更
Wrangler
4.14.2
パッチアップデート
-
unstable_startDevWorker
のエントリーポイントに関する古い JSDoc コメントを削除。 - 実験的なユーティリティ
experimental_startMixedModeSession
を追加(現在は no-op。将来的な機能追加のための準備)。 - カスタムビルド時のログ出力をより明確にし、インタラクティブな
dev
セッションの出力と干渉しないよう改善。 - Node.js のバージョンが 20 未満の場合に警告を表示するよう変更。
4.14.1
パッチアップデート
-
no_bundle: true
を指定し、**/*.js
や**/*.json
のようなモジュールルールを使用している場合でも、.wrangler
ディレクトリ内の一時ファイルや Wrangler 設定ファイルが追加モジュールとして誤って含まれないよう修正。 -
wrangler login
において、指定されたカスタムcallback host
とport
を認証 URL に反映するよう修正。 - 実験的な
--x-mixed-mode
フラグを追加(現在は効果なし、今後の機能展開に向けた準備)。 - 依存関係を更新
miniflare@4.20250428.1
4.14.0
マイナーアップデート
-
waitForEvent
ステップタイプのサポートを追加。 - ローカル開発環境で Tail Workers をサポート。
パッチアップデート
-
wrangler workflow instances list
コマンドにおいて、待機中のステータスが欠落していた問題を修正。 - Vectorize のデータ挿入処理における入力ファイルのバリデーションを追加。
- 依存関係を更新
miniflare@4.20250428.0
R2
R2 ダッシュボードのユーザー体験を改善
R2 ダッシュボードの操作性を向上させる複数のアップデートを実施しました。これにより、オブジェクトストレージの管理がより直感的かつ効率的になりました。主な改善点は以下の通りです。
- バケット設定ページの刷新
- バケット設定ページが再設計され、すべてのバケット設定を一元的に管理できるようになりました。
- ナビゲーションと共有機能の向上
- プレフィックスディレクトリへのディープリンクがサポートされ、バケット内の階層を移動しても状態が保持されるようになりました。これにより、ブラウザの戻るボタンが期待通りに動作し、特定のディレクトリへの直接リンクをチームメンバーと共有することが容易になりました。
- オブジェクトがクリック可能なリンクとして表示されるようになり、コピーや新しいタブでの開閉が簡単になりました。
- 公開アクセス設定の明確化
-
r2.dev
ドメインが「Public Development URL」に名称変更され、非本番環境でのバケットコンテンツ公開時の用語が明確になりました。 - バケットがインターネットに公開されている場合(Public Development URL またはカスタムドメイン経由)、Public Access のステータスが「Enabled」と明示的に表示されるようになりました。
-
Gateway
エグレスポリシーで FQDN ベースの制御が可能に
Gateway のエグレスポリシーにおいて、宛先の FQDN(完全修飾ドメイン名)に基づいて使用するエグレス IP を制御できる機能をベータ版として提供開始しました。これにより、特定のドメイン宛のトラフィックに対して、専用のエグレス IP を割り当てることが可能となり、上流のアプリケーションやネットワークが特定の送信元 IP を要求する場合にも対応可能になりました。
この機能では、以下のセレクターを使用してポリシーを構築できます。
- ホスト名(Host)
- ドメイン(Domain)
- コンテンツカテゴリ(Content Categories)
- アプリケーション(Application)
ベータ期間中は、以下のトラフィックに対して利用可能になっています。
- WARP クライアント経由のトラフィック(追加の設定が必要)
- プロキシエンドポイント(PAC ファイルを使用する構成)
- Cloudflare Browser Isolation を利用したトラフィック
Browser Isolation
Zero Trust ダッシュボードに Browser Isolation の概要ページが追加
Cloudflare Zero Trust ダッシュボードに、新たに「Browser Isolation の概要ページ」が追加されました。このページにより、Remote Browser Isolation(RBI)導入の管理がより簡単になります。主な機能は以下の通りです。
- セットアップの簡素化
- 1 か所でアイソレーションポリシーの設定と管理が可能
- テストの迅速化
- クライアントレスなウェブアプリケーションのアイソレーションを簡単に検証
- 設定の簡略化
- アプリケーションとポリシーの構成が効率的に行える
- モニタリングの集約
- 全体的な利用状況やブロックされたアクションを一元的に可視化
Zero Trust
Zero Trust ダッシュボードのダークモード
Cloudflare Zero Trust ダッシュボードがネイティブのダークモードに対応しました。すべてのアカウントとプランで利用できます。
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