週刊Cloudflare - 2025/01/26週
こんにちは、X を眺めてるとが AI 系の話しか流れてこなくなってしまったあさひです 🙋♂️
今回は大きめの改善も含まれるので早速みていきましょう 🙌
この記事の主旨
この記事では、Cloudflare のサービスにどんな変更があったかをざっくりと理解してもらい、サービスに興味を持ってもらうことを目的としています。そのため、変更点を網羅することを優先します。
2025/01/26 ~ 2025/02/01 の変更
Wrangler
3.107.2
パッチアップデート
- Images バインディングのサポートを取り消し。
-
sharp
ライブラリの導入によりNode.js 16
環境との互換性の問題が発生したため。
-
3.107.1
パッチアップデート
-
v3.107.0
で発生した[assets]
セクションがトップレベルの環境設定から継承されない 回帰バグを修正。 - 依存関係の更新。
miniflare@3.20250129.0
3.107.0
マイナーアップデート
-
run_worker_first
オプションのサポートを追加。-
experimental_serve_directly
オプションは非推奨。
-
パッチアップデート
Images バインディングのサポートを追加-
getPlatformProxy
関数が.dev.vars
ファイルから変数を取得する際に「.dev.vars
に定義された変数を使用しています」 というメッセージが二重にログ出力される問題を修正。 -
versions upload
時にリソースを自動プロビジョニングする実験的な機能を追加。 -
unstable_getMiniflareWorkerOptions
の型定義を更新し、env
パラメータを常に含むように修正。 -
wrangler deploy
コマンドが、異なるスクリプトにバインドされた Workflows を持つ場合に、Workflows API を呼び出さないように修正。 - 依存関係の更新。
miniflare@3.20250124.1
3.106.0
マイナーアップデート
- Wrangler のテレメトリー収集において、機密情報を除去したエラーメッセージを収集する機能が追加。
-
unenv
をバージョン2.0.0-rc.1
に更新する。
パッチアップデート
- R2 バケット名の検証ロジックを修正。数字から始まるバケット名を許容するように修正されました。
-
retryOnAPIFailure
関数におけるリトライ処理の不具合を修正。 - E2E テストが成功していないために取り消されていた Hyperdrive の開発環境におけるリモート接続についての問題の修正が再度修正されたため取り込まれました。
- JSON パース処理を Node.js に依存しない形にリファクタリング。
- 依存関係の更新。
miniflare@3.20250124.0
Browser Rendering
Browser Rendering において、同時実行可能なブラウザ数および 1 分間あたりのブラウザ起動数の上限が 2 から 10 に増加 しました。
Stream
Cloudflare Stream で 自動生成キャプションのトランスクリプション対応言語が 11 言語追加 されました。
Rules
新しい Snippets コードエディター がリリースされ、Snippets コードとルールを同一ページ上で編集 できるようになりました。このアップデートにより、ワークフローが簡素化され、コードフォーマット、リファクタリング、オートコンプリートなどの機能が導入されています。
Hyperdrive
Hyperdrive は、プライベートデータベースへの接続を簡素化するために、Cloudflare Tunnel を自動的に構成する機能です。データベースの認証情報を提供し、プライベートネットワーク内で Cloudflare Tunnel をセットアップ するだけで利用可能です。Cloudflare Tunnel を通じて、指定された認証情報とポリシーに基づいた セキュアなアクセス を実現できます。
以前からベータ版として提供されていましたが、動作が安定しないことがあったようです。APAC で利用した場合も問題なく動作するように改善されました。(以前から Hyperdrive を使っていらっしゃった@chimame_rtさんもポストしていましたね)
接続方法については以下に詳細がまとまっているのでご確認ください。
DNS
API から返されるレコードには、今後 zone_id
および zone_name
フィールドは含まれなくなります。API の変更が完全に反映されるまで、最大 4 週間かけて段階的に適用されるようです。これらのフィールドは 2024 年 11 月 30 日に正式に廃止されています。zone_id
や zone_name
に依存する実装がある場合は、早めに代替手段を検討が推奨です。
Zero Trust WARP Client
WARP client for macOS (version 2025.1.447.1)
主な更新内容:
- Access for Infrastructure の CLI を改善しフィルタリングおよび並び替え機能を追加。
- 異なる WARP プロトコルを使用する管理されたネットワークプロファイルを切り替える際のクライアント接続の問題を修正しました。
- OS バージョンのポスチャーチェックを改善し、信頼性と可用性を向上。
- NAT の混雑を軽減するために、追加の DoH エンドポイントを使用する WARP デスクトップのサポートを追加しました。
- 再接続時の WireGuard 接続の安定性を改善しました。
-
warp-diag
に HTTP/3 QUIC 接続テストを追加しました。
既知の問題:
- macOS Sequoia(15.0.x)では WARP クライアントが正常に動作しない可能性があるため、macOS 15.2 以降へのアップグレードを推奨。
WARP client for Windows (version 2025.1.447.1)
主な更新内容:
- Access for Infrastructure の CLI を改善しフィルタリングおよび並び替え機能を追加。
- 異なる WARP プロトコルを使用する管理されたネットワークプロファイルを切り替える際のクライアント接続の問題を修正しました。
- NAT の混雑を軽減するために、追加の DoH エンドポイントを使用する WARP デスクトップのサポートを追加しました。
- Windows のマルチユーザー機能を改善し、軽微なバグ修正と最適化を実施。
- 一部のスプリットトンネル構成における接続チェックの信頼性を向上。
- 接続再開時のデバイス DNS 設定の読み取りを改善。
- 仮想マシンインターフェースを含む環境での WARP 接続を改善。
- 再接続時の WireGuard 接続の安定性を改善しました。
- OS バージョン、一意のクライアント ID、ドメイン参加、ディスク暗号化、ファイアウォール 属性のデバイスポスチャーチェックの信頼性を向上。
-
warp-diag
に HTTP/3 QUIC 接続テストを追加しました。
既知の問題:
- 以下の条件下で DNS 解決が機能しない可能性あり。
- WARP が Secure Web Gateway の DNS フィルタリングなし(トンネルのみ)モードで動作している。
- プライマリネットワークアダプターにカスタム DNS サーバーアドレスが設定されている。
- WARP 接続中に、カスタム DNS サーバーアドレスが変更される。
- 回避策
- WARP クライアントをオフにし、再接続することで解決可能。
筆者の感想
Workers AI に DeepSeek のモデルが追加されましたね。今まで Workers AI は日本語で出力できるモデルがなかったので、これは色々遊べそうな予感ですね。Workers から Binding で呼び出せるので是非使ってみてほしいですね。
ドキュメントに Agent ができてますね…Workflow とか確かに用途に合ってるなと思ったのでこの辺りも試してみたいところ…流石にドキュメントの更新までは網羅できないけどわかる限りはアップデートに含めてもいいかもと思ってたりします。
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